GREETING
代表宗野の想い


かおり木工房 取締役
宗野太輔
「父の手で学び、自分の手で築き、次の世代へ渡す家づくり。」
無口な大工の父の背中を追い、手で覚え、図面を描き、
三度の家づくりで“本当の快適さ”を知りました。
職人の心と科学の知恵を融合させ、
暮らしを未来へつなぐ家をつくります。
「父の手」と「自分の手」が教えてくれた、家づくりの本質。
私の原点は、無口な大工だった父の背中にあります。
幼い頃から現場で木の香りを吸い込み、 木屑の舞う材木置き場が遊び場でした。
父はいつも黙々と仕事をしていて、質問しなければ何も教えてくれない。
でもその沈黙の中に、「仕事は言葉ではなく、手で語るものだ」という職人の哲学がありました。
見て覚える。手で考える。
そこから、私の家づくりの“芯”が育ちました。
やがて私も大工として現場に立ち、父と肩を並べて家を建てるようになりました。
毎日が修行のようで、身体が覚えるまで 繰り返す。
一つひとつの木材に魂を込めて刻み、組み上げていく。
そこに“家を建てる”という仕事の厳しさと、喜びの両方がありました。
図面を描き、営業をし、自分の手で建てる──唯一無二の経験。
大工として働きながら、私は設計の資格を取りました。
お客様と打ち合わせをし、要望を図面に起こし、自分の手でその家を建てていく。
営業・設計・施工のすべてを一人で経験したこの時間が、今の私の原点です。
家づくりの現場には、数値だけでは語れない“人の温度”があります。
お客様が抱く「こう暮らしたい」「この光を取り込みたい」「この空間で家族と笑いたい」──
それを形にするのが設計であり、
その図面を“実際の家”に変えるのが大工の仕事です。
図面を描く手と、柱を立てる手。その両方を持ってきた私だからこそ見える世界があります。
どんなに性能を高めても、どんなに見た目が美しくても、
「暮らしの中で心が落ち着く家」にならなければ、意味がない。
現場と設計の間にあるその“感覚のずれ”を埋めることが、
私の使命だと思っています。
家を三度建てて、やっとわかった“本当の快適さ”。
私はこれまで、実家も含めて三度、自分自身の家を建てました。
最初の家は“大工の家”でした。
構造や木の組み方には自信がありましたが、
断熱も気密も、日射遮蔽も、ほとんど考えていませんでした。
夏は暑く、冬は冷たい。けれど、それが「普通」だと思っていたのです。
二度目の家では、ようやく断熱材や窓の性能を意識しました。
しかしZEHを超える断熱性能や日射コントロールの知識がなく、南面の窓からの熱で夏は灼熱、冬は底冷え。
性能の数字を上げても、暮らしの快適さには届かないと痛感しました。
そして三度目の家。断熱等級6以上、C値0.1、日射遮蔽・日射取得・空調設計、
松尾和也先生に学んだ“科学的な家づくり”を取り入れ、
初めて「家族全員が一年中快適に暮らせる家」を実感しました。
朝、子どもが裸足で歩いても冷たくない。
夜、リビングと寝室の温度差がない。
“家”が人の体温に寄り添うことの大切さを、身をもって感じました。
そして三棟すべてに共通しているのは、床を無垢材にしていること。
私は木の感触を大切にしています。
無垢の床は冬に足を冷やさず、長時間の立ち仕事でも疲れにくい。
家は「性能」だけではなく、「五感」で感じる心地よさがあってこそ、
本当の意味で“快適”だと確信しています。
「建てた後でお金に困ってほしくない」── ライフプラン設計への想い。
私がライフプランの資格を取得したのは、
“建てた後で後悔する人をなくしたい”と思ったからです。
家づくりの相談を受ける中で、
「予算の不安」「ローンの心配」「子どもの教育費や老後資金」──
さまざまな悩みを聞いてきました。
家を建てることはゴールではなく、生活のスタートです。
建てた後にお金の不安で苦しむような家では、幸せになれません。
だから私は、設計・仕様と同じくらい「ライフプラン」を大切にしています。
どのように暮らすか、どんな将来を描くか、
そこから家づくりを設計していく。
“暮らし方から逆算する設計”こそが、かおり木工房の家づくりです。
社長として──「職人の心」と「科学の知恵」をつなぐ。
今、私は社長として会社を率いる立場にあります。
しかし、心はいつも現場にあります。
父の代から受け継いだ「丁寧に造る」という職人の心。
それを今も、次の世代に伝え続けています。
同時に、松尾和也先生に師事し、
「建築を科学で語る」ことの大切さを学びました。
温熱環境・断熱・気密・日射遮蔽・空調──
数字とシミュレーションで裏付けをとり、
快適性を定量的にデザインする。
この「職人の感性 × 科学の知性」こそが、
現代の家づくりに必要だと感じています。
家づくりは、感覚だけでも、数字だけでも成り立ちません。
木の香り、光の入り方、家族の声、生活リズム、
そうした“暮らしの肌感覚”を科学の力で支える。
そのバランスこそ、私がこれからも追求していきたいテーマです。
家づくりは、「建てる」ことではなく、 「生きる場所をつくる」こと。
家づくりは、図面を引いて終わりではありません。
お引き渡しをした後の暮らしが、本当のスタートです。
毎日の食卓、家族の会話、静かな夜の時間──
その積み重ねの中で“家”は育っていきます。
だから私は、建てた家を「お客様の家」とは思っていません。
どの家も、私が建てた“家族の一員”です。
お引き渡しの瞬間は、「娘を嫁に出すような気持ち」 です。
だからこそ、いい加減なことはできません。
家は10年、20年と経つ中で、暮らし方も、家族構成も、
社会も変わっていきます。
そんな中で、「この家を建ててよかった」と何年経っても言ってもらえる家をつくる。
それが、私の一番の願いです。
最後に──“手でつくる家、心で育てる暮らし。”
私が父から受け継いだものは、技術ではなく“姿勢”です。
手を抜かない。嘘をつかない。
住む人の顔を思い浮かべながら、最後の一本の釘まで丁寧に打つ。
それが大工の誇りであり、家づくりの基本だと信じています。
時代がどれだけ変わっても、
家づくりは「人」と「心」がつくるもの。
そしてその心は、手からしか伝わりません。
これからも私は、職人としての誇りを胸に、学び続ける設計者として進化し、社長として、次の世代へ“本当に快適な家づくり”を残していきます。
かおり木工房 取締役 宗野太輔

追伸
ご存知のことかもしれませんが、我々かおり木工房は迷惑な売り込み営業はいっさい致しません。
大手のハウスメーカーとは違い、小さい会社ですから皆様のところに頻繁にお邪魔(訪問)したりお電話を差し上げることは物理的に出来ないのです。
ですから、そういうことで「熱心だ」「一生懸命だ」とお考えになり、家づくりを任せる業者かどうかを判断するというお客様にはかおり木工房は向いてないのかもしれません。
しかし、材質や施工精度を落とさずに、もっと言えば現場監督やアフターサービスのスタッフの数は減らさずに家の価格を極限まで下げようとすると、そうせざるを得ないのです。
かおり木工房は「棟梁が建てるいい家をお値打ち価格で手に入れたい方」のための会社です。
そのことだけにこだわっている会社です。
ここで、少しだけ会社の名前の由来についてお話ししてもよろしいでしょうか?
社名のDAMの由来は、Dはダイスケ(社長)、Aはアキラ(会長)、Mはマチコ(取締役)で、家族の頭文字をとりました。
自分達の頭文字を入れることで、より一層責任を持つようにしました。
ソウショウは、宗と彰で、個人でやっている時に会長が自分の名字と名前からつけました。
個人でやっていた名前が定着していたので、法人になってもそのまま使用ました。
個人、法人含めて創業52年になります。
建築というのは、地場で建築を行っているとわかるように工務店ではなく、建築にしました。
屋号として付けているかおり木工房は、木の香りや温かさを感じられる家をつくっている会社としてわかりやすいように付けました。
これからも「安くていい家」をつくり続ける為にスタッフ全員で頑張っていきます。
ですから、大変申し訳ありませんが、「ちょっと相談が・・・」とか「教えて欲しいんだけど・・・」というようなことがあれば皆様の方から、是非ともお気軽にお声をかけて頂きたいのです。本当に「安心できるいい家を無理のない価格で建てたい」と真剣にお考えの方には、私の持っている知識・経験・技術を駆使して全力でお手伝いします。
またお会いできる機会を心よりお楽しみにしています。

















































