「12月なのに暖かい、“家の実力”が見える中間期こそ性能差が出る理由」とは
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
昨日は12月とは思えないほどよく晴れて暖かい一日でしたね。
今日もそこまでではありませんでしたが、
昼間は上着がいらないほどの“冬の中休み”のような陽気でした。
こうした“季節外れの暖かさ”は、体には優しい反面、
家の性能差が表面化しやすい日でもあります。
というのも、多くのご家庭で今日のような日には
「暖房を弱めていたらリビングだけ冷える」
「寝室は暖かいのに脱衣室が冷たい」
「日中は暖かかったのに、夜になると急にひんやり」
こんな相談が増えてくるのです。
今日は、この“温度ムラ”がどこから来るのか、
そして 静岡で後悔しない家づくり をするには何を基準に考えればいいのか。
最新の節気と気候変動を踏まえて、お話ししていきます。
冬に暖かい日こそ「家の実力」が露骨に出る理由
少し意外に思われるかもしれませんが、
今日のように“冬なのに暖かい日”ほど、家の性能差は明確になります。
なぜか?
● ① 日射がある日は「陽だまり効果」で一時的に暖かくなる
これは良いことのように聞こえますよね。
でも——
家の中が“陽だまり頼り”になっている家 は、
日が落ちた瞬間に急激に冷え込みます。
太陽の熱を室内にうまく取り込めていない証拠です。
高性能住宅では
- 断熱
- 気密
- 熱交換換気
- 窓性能
が整っているため、日射の影響が自然に室温に変換され、
日没後も温度が維持されます。
● ② 暖房を弱めた瞬間に“冷たさの正体”が現れる
今日のような日は、ほとんどのご家庭が
「暖かいから暖房弱めようか」
と考えますよね。
そこで温度が急に落ち込む家は、
実は日頃は暖房に助けられているだけという状態。
言い換えると、
家の性能が低いままでも、エアコンがずっと頑張っているから暮らせている。
これは将来の光熱費高騰を考えると、とても危険な状態です。
● ③ 温度ムラは“家のバランスの悪さ”を教えてくれる
暖かい日は、家の中の温度差が浮き彫りになります。
- リビングは暖かい
- 脱衣室は冷たい
- 2階は暑い
- 1階が寒い
この状態は、
空気が正しく循環していない家の特徴。
換気計画・空調計画がうまく設計されていないという裏返しです。
松尾式一種換気+全館空調の強みは、
まさにこの「季節外れの気温の日」でも
家全体をスッと均一に整えるところにあります。
静岡の冬は“ゆっくり冷える”。これがやっかい。
静岡に住んでいると、
「他県のように氷点下にはならないから、そこまで断熱を頑張らなくても快適なのでは?」
と勘違いしがちです。
でも実際は、
● 夜中の底冷え
● 湿度の高さ
● 朝晩の冷え込みの急変
● 晴れ→曇りの温度落差
● 太平洋側特有の“冷たい空気の溜まりやすさ”
これが複合して、
体感温度がとにかく不安定になる地域なんです。
実際に宿泊体験された方の中には
「日中暖かかったのに、夜がここまで冷えるとは思わなかった」
と驚く方が多いほど。
静岡の冬の特徴は、
“短時間でガツンと寒くなる”北海道や長野とは違い、
ジワジワと冷えが積み重なり、家の性能不足を誤魔化しにくい という点です。
つまり、
家の素の性能が生活にダイレクトに出る地域
と言えます。
性能が低い家で冬に起きる“3つの現象”
今日のような暖かい日でも、性能が不足している家ではこんな変化が起きます。
① 朝起きたとき「室温が昨日より低い」
気温10℃以上あったのに室内が14℃…
これは断熱が外気温に引っ張られている証拠。
② 日中暖かかったのに、夜は“床だけ冷たい”
気密が悪く、基礎や床下に冷気が侵入。
③ 洗面台や北側の壁がひんやり
これは静岡の湿度と外気の変化で起こりやすい現象。
この状態を放置すると…
- 結露
- カビ
- ダニ
- アレルギー
- 冬のヒートショック
こうした生活上のリスクにつながっていきます。
「暖かい家」は冬ではなく“春と秋の快適さ”で決まる
多くの方が勘違いしていますが、
家づくりで本当に重要なのは、真冬や真夏の快適性ではありません。
● 春と秋の“中間期”にどうなるか。
今日のように、
- 少し暖かい
- 暖房を弱めた
- 日差しはある
- 夜は一段冷える
こういう中間期こそ、家の設計力が試されます。
松尾式一種換気+全館空調は、
まさにこの“中間期の揺らぎ”に強い設計。
性能が不足している家は、
中間期に温度差が出て暮らしが荒れます。
性能の高い家は、
中間期でも一年中快適に整います。
来年の補助金(GX)や制度変更を気にしすぎないこと
昨日のブログでも触れましたが、
GX志向型住宅の補助金は今年再開し、金額が下がりました。
ですが、補助金の影響で
「性能を下げて予算を合わせる」
という選択は絶対にしないでください。
理由は明確です。
● 性能は“後からお金を出しても取り戻せない”
換気も
断熱も
気密も
窓性能も
耐震も
これは構造と一体なので、後から強化するには大工事が必要です。
逆に、キッチンや床材、タイルや外構は
将来的に変更が可能です。
だから、家づくりの優先順位は
性能 → 間取り → 設備・素材
この順番が絶対に正しい。
補助金に惑わされず、
「30年後に感謝される家」を建ててください。
今日のまとめ
- 昨日は12月とは思えないほど暖かい1日
- 今日も昨日ほどではないが暖かかった
- こういう日は“家の性能差”がハッキリ出る
- 静岡の冬はゆっくり冷え、性能不足が誤魔化せない地域
- 中間期(春秋)が快適な家こそ、本当の高性能
- 補助金に左右されず「性能ファースト」が鉄則
冬の入り口に差しかかった今、
あなたの住んでいる家の“温度のクセ”を感じてみてください。
そこに、次の家づくりのヒントが必ず隠れています。
それでは、また。
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