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『北向きの土地は損?静岡市では“夏最強”という逆転の事実』

こんばんは、かおり木工房のそうのです。

11月も後半に近づき、静岡市は“冬の入り口”のような空気感になってきました。
朝は手がかじかむような日もあれば、日中はコートの前を開けても暖かい日もある。
この温度差の大きさこそが“静岡の冬”の特徴で、毎年この時期は
「冬は暖かい家にしたい」
「日当たりが良い土地が欲しい」
という相談が増えます。

ただ、今日のテーマは

「日当たりが良い=良い土地」という常識に反論する話

です。

家づくりでは、ほぼ100%の方が土地を見るとき
「南向きがいいですよね」
「北向きはちょっと…」
と言います。

ところが私は、これまで数百件の土地と家を見てきて、
そして自分自身も3棟家を建てた経験から断言できます。

静岡市では“北向きの土地ほど夏が快適になる”。

この事実は、家づくり初心者がほぼ知らない“逆転の真実”。
今日はこれを、建築・風・空気・反射・温度の観点から、誰でも分かるように解説します。


南向き最強神話は、静岡では半分ウソ。

北向きこそ、夏涼しく・冬も実は有利。

「え?北向きって暗い、寒い、ジメジメするイメージ…」
と思いますよね。

でもそれは“昔の家”の話。
断熱等級6〜7、C値0.3以下、松尾式全館空調という“現代の高性能住宅”では話がまったく違います。

さらに静岡という土地の特性が、
北向き土地=夏強い
南向き土地=夏弱い

という、完全な逆転を生み出すのです。


静岡市は“夏が長い”地域

→ 冬より夏の快適性を優先した方が正解

静岡に住んでいると分かりますが、
夏は本当に長い。

●5月後半:すでに暑い
●6〜9月:蒸し暑い+湿度が高い
●10月上旬:まだ夏日

逆に冬は、

●1〜2月の朝が少し冷える
●昼間は暖かい日が多い

つまり静岡市では、
夏の負担の方が圧倒的に長い。

家の快適性を考える時、
「冬の日当たり」より
「夏の熱の入り方」を抑える方が、
年間の満足度に直結します。

これが北向きの価値を大きく引き上げる理由です。


南向き土地の“致命的弱点”

→ 夏の熱が“正面から突っ込んでくる”

南向き道路の土地は
「日当たり良好」「明るくて気持ちいい」
と言われます。

しかし、静岡の夏は日射角度が高く、
南面は真上からの強烈な日射を長時間受けます。

結果どうなるか。

●リビングが暑い

●2階が灼熱

●午後の室温が上昇し続ける

●外壁が焼けて輻射熱が室内へ

●エアコンの効きが落ちる

「庇を出せば大丈夫」
という声もありますが、
夏の直射日光は庇では完全に防げません。

しかも、
“隣家の影”が伸びる冬は
南から日射が入りにくくなる。

つまり、
南向きは「夏暑い、冬そこまで暖かくない」
という矛盾した土地

でもあるのです。


北向き土地の“静岡における圧倒的メリット”

北向きは一般的に

・暗い
・寒い
・ジメジメする

というイメージがありますが、
それは昭和〜平成前半の
“窓と性能に頼った家”の話。

現代の性能で建てると、
完全に評価が逆転します。


① 北側は“夏の直射日光がほとんど入らない”

→ リビングが圧倒的に涼しい

日射による温度上昇が少ないため、
冷房効率が爆発的に良い。

全館空調も安定し、
体感温度が均一になります。


② 日中の光は“横から入る”ため、実は暗くない

北向き=暗い
というのは完全な誤解。

北側は“安定した自然光”が入る方向で、
絵画のアトリエや、美術館の照明設計が
北側採光を好むのは有名な話です。

柔らかく、影ができにくい光が入ります。


③ 冬は南側の隣家の“壁の反射光”が使える

南向きは隣家の影で日射が潰れますが、
北向きは

・反射
・跳ね返り
・薄い散乱光

で“柔らかい採光”を確保できます。

実際に、冬でも明るさで困った北向きの家はほぼありません。


④ プライバシーが取りやすい

南向きは道路側に大窓がくるため、
カーテンを閉めがち。

北向きは道からの視線を自然に避けられるため、
カーテンいらずの明るい家がつくりやすい。


⑤ 静岡は北風が弱い

北海道や東北とは違い、
静岡は北風が冷凍庫のように吹き続ける地域ではありません。

冬も比較的穏やかで、
玄関の寒さは設計で十分解決できます。


かおり木工房の土地判断は

“北向きの土地のポテンシャルを最大化する設計”

北向きを勧める工務店は珍しいですが、
私たちは“性能を理解しているからこそ”
北向きのメリットを強く感じています。

そして大切なのは、
北向きのデメリットは“窓の配置と風の読み方”で全て解決できる
ということ。


① 太陽の位置ではなく“窓の位置”がすべて

昨日のブログでもお伝えしましたが、

✔ 太陽は調整できる

✔ 風と空気は調整できない

これは北向きでこそ生きる考え方です。

・冬の日射は「反射光+スキマ角度」で取り入れ
・夏は直射を避けて風を抜く
これが北向き土地の黄金パターン。


② 道路側を“守り”、プライベート側で光を取る

北向きの家は
LDKを南・東・西へ回して光を取る
という、圧倒的合理的な間取りができます。

しかも、

・庭がプライベートになる
・洗濯物が見えない
・人目が気にならない

これは北向き土地の特権です。


③ 松尾式全館空調×北向きは相性が最高

北向きは夏の日射負荷が少ないため、
冷房効率が非常に高い。

そのため松尾式空調(床下+小屋裏)と組み合わせることで

・温度差ゼロ
・湿度安定
・初期費用とランニングコストが下がる

という“三方よし”になるのです。


「北向きは安い」=最高のアドバンテージ

良いことばかりなのに、
なぜ北向きが人気がないのか。

それは
“誤解の歴史”
が長いから。

でも、この誤解のおかげで
北向きは安く買える土地が多い。

つまり……

✔ 南向き

・高い土地
・夏暑い
・冬は隣家の影で暗い
・プライバシー取りづらい

✔ 北向き

・安い
・夏涼しく
・冬明るく
・プライバシー抜群
・設計自由度が高い

この“静岡特有の逆転”を知らずに
南向き土地を高く買うのは、本当に勿体ない。


南向き神話は卒業していい

静岡では“北向きを知った人から土地がうまくいく”

家づくりの悩みの中でも、
土地選びは失敗が多い分野です。

だからこそ、
今日の話は必ず覚えておいてください。

「静岡では北向き土地が夏最強」

「性能が高い現代住宅では北向きはデメリットにならない」

「土地を南北で評価する時代はもう終わった」

かおり木工房は
太陽を味方につけ、
建物の影と反射を読み、
風と空気の流れから窓を決める設計です。

その視点で見た時――
北向きは“お宝物件”であることが多い。

土地の見方が変われば、
家づくりの成功率は一気に上がります。


✔ 北向きは静岡の夏に最強

✔ 南向きは夏の熱の入り口

✔ 性能住宅では南向きの優位性が薄れる

✔ プライバシー面では北向きが圧勝

✔ 土地価格も北向きが有利

✔ 設計次第で“北の弱点はゼロにできる”

✔ かおり木工房は“太陽×建物×風”で土地を判断する

静岡で家づくりを検討している方へ。
北向きに出会ったら、ぜひ大事にしてください。


かおり木工房SNSでは、家づくりに役立つ情報を発信しています。ぜひご覧ください。

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住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
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