
まだ床暖房いりますか?“断熱等級7の家”が変える冬の常識
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今日の静岡市は最高気温29度。
10月とは思えない暑さで、現場の職人さんたちも「秋がどこかに行っちゃったな」と笑っていました。
一方で、朝晩は少し冷えてきて、日中との寒暖差が激しい季節です。
こうした気温の揺らぎが増える中で、
「冬に備えて床暖房をつけたほうがいいですか?」という質問をよくいただきます。
でも実は、本当に高性能な家では床暖房はいらないんです。
今日はその理由を、断熱等級7・C値0.3以下の家を建てる工務店として、
“体感”と“科学”の両面から解説します。
1. 「床暖房=快適」という思い込み
多くの方が「床が冷たい=寒い家」と考えます。
だから床暖房を入れれば快適になると思いがちですが、
実際は「寒い家を暖めるための設備」なんです。
床が冷たく感じるのは、室温ではなく“床表面温度”と“足元の気流”が原因。
つまり、家全体の断熱・気密が整っていれば、
床暖房を使わなくても“体感温度”は快適になります。
床暖房が必要になるのは、
「断熱が弱く、床下から冷気が上がってくる家」。
逆に、床下も含めて熱が逃げない構造なら不要なのです。
2. 床暖房の“落とし穴”──快適だけど効率が悪い
床暖房は確かに心地よい設備ですが、同時にエネルギー消費が大きい設備でもあります。
ランニングコストの実例
- 電気式:1時間あたり 約25〜30円
- 温水式(ガス):1シーズンで 約3〜5万円
さらに、床下にパイプや電熱線を通すため、
将来的なメンテナンスが難しく、修理時の費用も高額です。
また、全館空調を採用している家では、
床暖房を併用すると上下温度差が大きくなりすぎるという逆効果も。
つまり、「設備で快適を作る」よりも、「建物そのもので快適を保つ」方が正解です。
3. 断熱等級7の家が“床暖不要”な理由
断熱等級7とは、
住宅の断熱性能を示す基準で、現行の最高グレードです。
静岡での基準値の目安
- UA値:0.26以下
- C値:0.3以下
この性能を実現した家では、
室温が「外気温+15〜20℃」程度まで自然上昇します。
たとえば、外気温が5℃でも、室内は無暖房で20℃前後。
人が活動するだけで発生する“生活熱”(照明・家電・体温)で、
十分に暖かさを維持できるのです。
かおり木工房の家では、実際に冬でも床表面温度20〜22℃前後をキープ。
“裸足でも冷たく感じない床”を体感されています。
4. 「暖房の主役」はエアコン1台でいい
「エアコン1台で本当に全館暖まるの?」と聞かれますが、
松尾式全館空調(Ver3)を採用すれば、静岡の冬では十分。
1台のエアコンで家全体を温めるポイントは、
- 各部屋を気密化して熱を逃がさない
- 換気と空調を“制御”する
- 熱のムラを作らない設計
これが成立すれば、廊下も脱衣室も温度差がほぼなく、
床暖房のような「じんわりした暖かさ」を空気で再現できます。
さらに、消費電力は床暖房の約1/3。
暖房費を抑えつつ、快適性も高いのが特徴です。
5. 床暖房をやめたお客様の声
実際に床暖房を採用しなかったお客様の声をご紹介します。
「最初は心配だったけど、全館空調だけで冬も快適。
スリッパを履かない生活になりました。」
(静岡市・葵区/30代ご夫婦)
「床暖房をつけなかったおかげで、
メンテ費用もなく、初期コストが150万円浮きました。」
(藤枝市/40代ご夫婦)
「子どもが床に寝転んでも冷たくない。
家全体が一定温度で、朝起きるのが苦じゃないです。」
(焼津市/3人家族)
皆さんに共通しているのは、「床暖房が欲しい」と言っていた方ほど、
住んでから「いらなかった」と感じていることです。
6. 床暖房を“やめる”ことで得られる3つのメリット
- 初期費用が約100〜200万円安くなる
- メンテナンスが不要(壊れる箇所がない)
- 床下の断熱・気密を確保しやすくなる
これにより、施工の確実性が高まり、
家全体の温熱バランスもより安定します。
床暖房を“付けない選択”は、性能に自信がある工務店しかできない提案なんです。
7. まとめ──これからの家は「暖房を足す」より「熱を逃がさない」
静岡のように冬の最低気温が5℃前後の地域では、
断熱等級7+C値0.3以下の家なら、床暖房は必要ありません。
- 床が冷たいのは性能不足のサイン
- 床暖房より、気密・断熱の精度を上げる
- 暖房は“足す”より“逃がさない”が正解
これが、これからの家づくりの新常識です。
もし今、「床暖房をつけるか迷っている」方がいたら──
それは家の性能を見直すチャンス。
性能が高ければ、設備はシンプルで済む。
それが本当に賢い家づくりです。
それでは、また。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
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施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
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