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クリスマスの曇り空が浮き彫りにする「冬の家の本当の実力」

こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今日は12月25日、クリスマス。
街中ではイルミネーションが灯り、ケーキ屋さんの前には行列ができ、年末らしい空気を感じますが、空を見上げると静岡市は朝からどんよりとした曇り空です。

日差しはほとんどなく、外に出ると頬がひんやりし、手袋をしていないと指先が少し悴む。
「寒いけど、雪が降るほどではない」
まさに静岡らしい冬の日です。

でも、私はこういう曇りの日こそ、家づくりを考える上で一番大切な日だと思っています。


クリスマス×曇り=家の性能が一番見える日

なぜか。

それは、太陽の力をほとんど借りられないからです。

冬の晴れた日は、南からの日射が部屋の奥まで差し込み、自然と室温が上がります。
極端な話、断熱や気密がそれほど高くなくても、

「今日は意外と暖かいね」
「暖房そんなにつけなくても平気だね」

と感じることもあります。

でも、今日のような曇りの日は違います。
太陽は期待できない。
外気温は低い。
風も冷たい。

この条件で、

・リビングはどうか
・床は冷たくないか
・廊下やトイレに行った瞬間、ヒヤッとしないか

こうした体感の差が、その家の「本当の性能」です。


冬の不快感の正体は「寒さ」ではない

多くの方が勘違いしていますが、
冬に感じる不快感の原因は、単純な「室温の低さ」ではありません。

本当の正体は、温度差です。

・足元だけ冷たい
・窓際がやけに寒い
・脱衣室に行った瞬間、鳥肌が立つ

これは、家の中で温度がバラバラだから起こります。

曇りの日は、この温度差がとても分かりやすく出ます。
なぜなら、日射による“ごまかし”が効かないから。

だから私は、お客様に必ずこう伝えます。

「モデルハウスを見るなら、晴れの日より曇りの日の方が参考になりますよ」


クリスマスの夜、どこで過ごしたいですか?

今日はクリスマス。
本来なら、暖かいリビングで家族が自然と集まり、
テレビを見たり、ケーキを食べたり、何気ない時間を過ごしたい日です。

でも実際には、こんな話をよく聞きます。

・エアコンの風が当たる場所だけが人気
・床が冷たくてソファから動けない
・キッチンが寒くて長く立つのがつらい
・子どもが「寒い」と言って部屋に戻らない

これらは決して贅沢な悩みではありません。
家の基本性能が、家族の居場所を制限している状態です。


「暖房をつけているのに寒い家」の共通点

曇りの日に寒さを感じやすい家には、はっきりした共通点があります。

  1. 断熱が足りない
     外の冷気が壁・床・天井からじわじわ入ってくる
  2. 気密が取れていない
     目に見えない隙間風が体感温度を下げる
  3. 換気計画が雑
     寒い空気が無秩序に入ってくる
  4. 日射設計が考えられていない
     晴れの日も曇りの日も同じように熱を逃がしてしまう

これが重なると、
「エアコンはつけているのに、なんとなく寒い」
という状態になります。


曇りの日でも快適な家の条件

逆に、曇りの日でも快適な家には共通点があります。

・外気温に左右されにくい断熱性能
・冷たい隙間風を防ぐ高い気密
・計画された換気で空気はきれい、でも寒くない
・太陽に素直な設計で、熱を逃がさない

こうした家は、
暖房をガンガンつけなくても、
室内の空気が穏やかで、体が緊張しません。

これは、数字だけでは分かりません。
曇りの日に中に入った瞬間、体が感じます。


「静岡は暖かい」という落とし穴

よく言われます。
「静岡は暖かいから、そこまで性能いらないですよね?」

確かに、全国的に見れば温暖な地域です。
でも、それはあくまで外気温の話。

・朝晩の冷え込み
・日射がない日の底冷え
・湿気を含んだ冷たい空気

これらを考えると、
中途半端な性能の家が一番つらい地域とも言えます。

寒冷地ほど割り切って断熱するわけでもなく、
暖地だからといって油断する。
その結果、「冬が一番つらい家」になるケースを、私は何度も見てきました。


クリスマスだからこそ考えたい「家の役割」

家は、特別な日のためだけにあるわけではありません。
でも、特別な日をどう過ごせるかで、その価値がよく分かります。

曇りの日でも、

・どこにいても寒くない
・家族が自然と集まる
・暖房を意識しなくていい

こうした空間は、
暮らしのストレスを確実に減らします。


12月25日、クリスマスの曇り空。
この天気は、家づくりを考える人にとって最高のチェック日です。

・晴れの日だけで家を判断しない
・「暖かそう」ではなく「体がどう感じるか」を大切にする
・曇りの日にこそ、家の本当の実力を見る

これを知っているだけで、
冬に後悔する確率は大きく下がります。

家づくりは、完成した瞬間より、
何年、何十年と過ごす冬の日の積み重ねが大切です。

今日のような曇りの日に、
「この家、なんか落ち着くな」
そう感じられる家を、一緒につくっていきましょう。

それでは、また。


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