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シックハウス症候群ってなに?──空気が“見えない健康リスク”になることもある

「家の中の空気」が、体に悪影響を与えることがあるなんて…

「せっかく新築の家を建てたのに、なんだか目がチカチカする…」「頭が重い…」「子どもがよく咳をするようになった…」

そんな声が、以前の住宅ではよく聞かれました。
その原因のひとつとされているのが、**シックハウス症候群(シックハウスしょうこうぐん)**です。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは住まいと健康をつなぐ、とても大切なテーマ
今回は、できるだけやさしく、「空気がきれいな家」の大切さをお伝えします。

シックハウス症候群とは?

シックハウス症候群とは、住宅内の空気に含まれる有害物質や湿気・カビなどが原因で起きる体調不良のことです。

主な症状には…

  • 頭痛・めまい・吐き気
  • 鼻水・のどの違和感・咳
  • 目のチカチカやかゆみ
  • 皮膚のかゆみ・アレルギー反応

などがあり、「家にいるとつらくなるけど、外に出ると軽くなる」という特徴があります。

なぜ起きるの?

原因とされるのは、主に以下のような要素です。

① 化学物質(ホルムアルデヒドなど)

昔の建材や接着剤に含まれていたホルムアルデヒドトルエンといった化学物質が、空気中に揮発して室内に充満。

家具や壁紙などからも出ることがあります。

② 換気不足

高気密・高断熱の住宅が増える中で、しっかり換気ができていないと空気がこもりやすくなります。

室内の湿度や二酸化炭素がたまることで、健康に悪影響を及ぼすことも。

③ カビ・ダニ・ホコリ

湿気がこもった空間では、カビやダニが繁殖しやすくなり、それがアレルギーや呼吸器系のトラブルにつながることもあります。

今の住宅では対策されているの?

はい。実は、シックハウス問題が社会問題になったことを受けて、2003年に建築基準法が改正され、
新築住宅には「24時間換気システムの設置」が義務化されました。

また、建材の使用基準(F☆☆☆☆など)も厳しくなり、有害物質を出さない素材が選ばれるようになっています。

つまり、“昔よりはるかに安全になった”のが今の住宅なんです。

でも、完全に安心とは限らない

とはいえ、「家の中の空気の質」は、住まい手の暮らし方にも左右される部分があります。

・家具やカーテンに含まれる化学物質
・お手入れ不足によるホコリや湿気
・換気システムのフィルター掃除をしていない
・空気が流れない間取りや風通しの悪さ

など、見えないところに注意を払うことで、より健康的な空間が保てるのです。

シックハウスを防ぐためにできること

  • 建材や塗料は「F☆☆☆☆(フォースター)」など、安全基準を満たしたものを選ぶ
  • 自然素材の床や壁、塗り壁などを取り入れる(※次回詳しく解説)
  • 換気システムを止めずにしっかり動かす(24時間換気)
  • フィルターや換気口の定期的な掃除
  • 室内の湿度・温度管理を意識する(除湿・加湿・空気清浄機など)

これらのことを「家を建てる段階から意識する」ことで、
**“空気がきれいな家”=“健康で快適な家”**をつくることができます。

まとめ:空気は見えないけれど、暮らしに大きく影響する

家の中の空気は、毎日、家族が吸っているもの。
だからこそ、その“見えない品質”にこだわることが、健康な暮らしを守る第一歩です。

「なんだかこの家、空気がいいね」
そんな風に感じられる家こそ、心と体にやさしい家なのかもしれません。


次回はいよいよ最終回。「自然素材の住宅の良さ」について、木のぬくもりや漆喰の壁など、“肌で感じる心地よさ”をやさしく解説します。


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