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リノベ後の耐久性、劣化の対策を調べる方法とは

家のリノベーションを考える際、「今が快適になること」はもちろん重要です。しかしそれ以上に見落としてはならないのが、「リノベ後の快適さがどれだけ長持ちするか」という点です。住まいの性能が10年後、20年後にも維持されているかどうかは、耐久性に直結します。せっかく費用と手間をかけて断熱リノベーションをしても、数年で劣化してしまっては意味がありません。今回は、リノベ後の住まいの耐久性と劣化対策について、具体的なポイントを詳しく解説します。

なぜ耐久性の視点が重要なのか

住宅リノベーションの際、断熱性能・省エネ性など目に見える効果に注目しがちですが、それを「どれだけ長期間維持できるか」は、耐久性と深く関係しています。高性能な断熱材を使っても、湿気対策が不十分であればカビや腐食の原因になり、結果的に性能が低下する恐れがあります。また、建材そのものの寿命や、施工の精度によっても劣化のスピードは大きく異なります。

長期的に安心・快適な住まいを維持するには、単なる「今の性能」ではなく、「将来まで続く性能」に着目することが重要です。

劣化しやすいポイントとその対策

1. 断熱材の経年劣化

断熱材は、壁や床、天井といった見えない部分に使われるため、施工後に劣化しても気づきにくい部位です。たとえば、湿気を吸ってしまう素材は断熱性能が低下するだけでなく、カビの原因にもなります。

対策: 吸湿しにくい断熱材(フェノールフォーム、押出発泡ポリスチレンなど)を選ぶことが有効です。また、施工時には気密シートや防湿層を設けることで、内部結露を防ぐ工夫が必要です。

2. 防水・雨仕舞の重要性

断熱だけでなく、外壁や屋根からの雨水の侵入も大敵です。特に外張り断熱を採用する場合、継ぎ目からの雨水侵入には細心の注意が必要です。

対策: 雨仕舞(あまじまい)の丁寧な施工が不可欠です。下地材やシーリングの選定、施工精度がポイントになります。また、定期点検で初期の劣化を見逃さないようにすることも重要です。

3. 気密施工の精度

気密性が低いと、室内の暖気や冷気が逃げやすくなり、省エネ効果が薄れてしまいます。また、隙間から湿気が入り込むと断熱材の劣化にもつながります。

対策: 断熱と気密はセットで考えましょう。C値(隙間相当面積)を計測できる施工会社に依頼し、気密性能を確保する施工を行うことが肝心です。

4. 床下・屋根裏など見えない部分の通気

結露や湿気がこもりやすい床下や屋根裏も、劣化の起点になりやすい部位です。

対策: 通気設計をしっかり行うことが基本です。特に屋根裏には換気口を設ける、床下には防湿シートを敷くなど、通気と湿気対策をセットで講じることが大切です。

耐久性を高める建材の選び方

高断熱・高気密住宅の耐久性を高めるには、使用する建材そのものの性能も大きく影響します。

  • 構造用合板や集成材よりも無垢材の方が耐久性が高いとされるケースもあります。
  • 防腐・防蟻処理済みの木材を使用することにより、シロアリ被害を防ぐ効果も期待できます。
  • 屋根材や外壁材は、紫外線や風雨に強い素材を選ぶことで、メンテナンスの回数を減らせます。

また、外壁塗装の耐候年数など、仕上げ材のメンテナンスサイクルも把握しておくと安心です。

長寿命化にはメンテナンス計画が不可欠

いくら高性能な素材を選んでも、メンテナンスを怠れば性能は劣化してしまいます。リノベーションの際には、将来的な点検・補修スケジュールを考慮した「維持管理計画」を立てておくと安心です。

  • 5年ごとの点検
  • 10〜15年ごとの外壁再塗装
  • 20〜30年を見越した屋根材の交換など

こうした長期スパンでの視点を持つことで、住まいの寿命は大きく変わります。

まとめ:安心して住み続けるために

リノベーションで得られる快適性や省エネ性を長持ちさせるためには、目に見えない部分にこそ注目し、劣化対策や耐久性を重視することが大切です。断熱材の選定から施工、そして日々のメンテナンスまで、家づくりは「完成してからがスタート」です。

長く安心して住み続けられる家は、計画段階からの丁寧な検討によってこそ実現します。断熱リノベを検討中の方は、ぜひ耐久性の視点も取り入れてみてください。


次回予告

次回は「暮らし方(窓の開け閉め・空気の流れ)を含めた住まいの使い方の改善を調べる」。日々の暮らし方が断熱性とどう関わるのか、生活動線と住まいの設計についてご紹介します。


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