光熱費削減のための断熱・気密・設備の最適化とは
「光熱費が年々上がっている……」
多くのご家庭が感じているこの悩み。
家の性能を根本から見直すことで、
この課題にしっかりと対応することができます。
特に重要なのが、
断熱・気密・設備の3つの要素をバランス良く最適化することです。
この記事では、静岡エリアの気候条件に合わせて、
光熱費を削減するための実践的な考え方と方法を紹介します。
■ 断熱・気密・設備は「三位一体」
住宅のエネルギー効率を考える際、
断熱・気密・設備の3要素は切り離して考えることはできません。
どれか一つだけを強化しても、
他が不十分ではその効果が大きく損なわれてしまいます。
「冷暖房の効率が上がる=光熱費が下がる」
この基本を最大化するには、
3要素を同時に最適化することが鍵です。
■ 断熱の最適化:熱を逃さない設計へ
【静岡における断熱の基本ポイント】
・屋根断熱:夏の日射を遮るために、厚みのある高性能材を採用
・壁断熱:内外断熱の併用で熱の出入りを最小限に
・床断熱:冬場の底冷えを抑える構造
断熱等級6〜7相当を目指すことで、
冷暖房の必要回数そのものを減らせるようになります。
■ 気密の最適化:すき間風ゼロの家づくり
「隙間がある家」は、
いくら断熱材を入れてもその効果を半減させてしまいます。
・建築時に気密測定を実施(C値=1.0以下が理想)
・気密テープやパッキン材を細部にまで施工
・断熱材の取り付け精度とセットで仕上げる
気密性が高いほど、
室内の温度を一定に保つ力が高まり、
冷暖房の負荷を抑えることができます。
■ 設備の最適化:使うエネルギーを減らす
省エネ住宅においては、
「使うエネルギーそのものを減らす」ための設備選びが重要です。
【効果的な設備例】
・高効率エアコン(APF値の高い製品)
・エコキュート(ヒートポンプ式給湯器)
・LED照明と人感センサー連動
・節水型トイレやシャワー
・太陽光発電+蓄電池(昼夜の電力活用)
設備は“選び方”と“使い方”がセットで効果を発揮します。
■ 最適化の効果シミュレーション
【モデルケース:静岡市内・延床100㎡・4人家族】
・断熱等級6
・C値0.9
・高効率エアコン+エコキュート+LED照明+太陽光4kW
【年間光熱費】
→ 約15万円程度
【比較:一般的な住宅(等級4・C値2.0・標準設備)】
→ 約27万円
年間12万円の差は、
10年で120万円、20年で240万円の差に拡大します。
■ 快適性との両立
最適化は、単に「節約」だけが目的ではありません。
・冬は暖かく、夏は涼しい
・結露がない快適な室内環境
・健康リスクの軽減(ヒートショック・カビなど)
毎日の暮らしの快適性が向上することも、
断熱・気密・設備最適化の大きなメリットです。
■ 設計段階でのプランニングが重要
後から手直しするのは困難な断熱や気密。
初めから「最適な性能」を目指して設計することが、
コストを抑えるうえでも重要です。
かおり木工房では、
静岡の気候・お客様の暮らし方・ご予算に合わせて、
無理なく・効果的な最適化プランをご提案しています。
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713
(「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「電気・ガス併用から断熱リノベで統合するメリット」

















































