冬、夏、問わず省エネを実現する断熱構法とは
「夏は暑く、冬は寒い」——
そんな悩みを根本から解決できるのが、
“冬も夏も快適な断熱構法”です。
この記事では、
静岡の気候に最適な断熱設計の考え方をもとに、
一年を通して快適で光熱費を抑えられる住まいを
どう実現するかを解説します。
■ 静岡の気候特性に合わせた断熱戦略
静岡市や焼津・藤枝市は、
比較的温暖な地域とされる一方で、
夏は高温多湿、冬は朝晩の冷え込みが厳しいという特徴があります。
このため、
「冬の保温性」だけでなく、
「夏の遮熱・通風対策」も含めた断熱構法が求められます。
■ 冬に効く断熱:熱を逃がさない家
【主な断熱ポイント】
・床下断熱:底冷え防止に高性能断熱材を採用
・壁断熱:厚さ+気流止めで保温性アップ
・屋根断熱:天井裏からの冷気侵入をブロック
さらに「熱橋(ヒートブリッジ)」と呼ばれる、
熱の逃げ道を極力なくす設計が大切です。
断熱等級6〜7相当の断熱構法を用いることで、
冬場でもエアコン1台で快適に過ごせる空間が実現します。
■ 夏に効く断熱:熱を入れない工夫
【夏の断熱対策ポイント】
・屋根と外壁:遮熱塗料+断熱材で日射遮断
・開口部(窓):Low-E複層ガラス+外付け日除け
・通風計画:南北の窓配置と天窓で空気の流れをつくる
外からの熱を防ぎ、
室内の温度上昇を抑える工夫が必要です。
また、「熱を逃がす仕組み」も重要。
夜間に自然換気できる設計も有効です。
■ パッシブデザインと断熱の融合
「断熱構法」は、単なる“断熱材”の話ではありません。
自然エネルギーをうまく活かす“パッシブデザイン”と
組み合わせることで、省エネ性能が飛躍的に高まります。
・夏:日射遮蔽+夜間通風
・冬:日射取得+保温
これらを意図的に設計することで、
冷暖房に頼らず快適な環境が手に入ります。
■ モデル例(静岡・断熱等級6+パッシブ設計)
・屋根断熱300mm+遮熱シート
・壁:高性能グラスウール105mm+通気層
・Low-Eガラス+樹脂サッシ+外付けブラインド
・庇設計と落葉樹で日射調整
【結果】
・真夏の室温上昇:通常より2〜3℃低減
・真冬の室温低下:エアコン1台で全館20℃キープ
・年間光熱費:約14万円
■ 通年で快適な暮らしを叶える断熱構法
このように、
「冬にも夏にも強い断熱構法」は、
省エネ性能だけでなく、暮らしの快適性に直結します。
冷暖房機器に頼りすぎず、
自然の力と家の性能で快適を保つ家。
それが、これからの時代に必要な住まいの形です。
■ かおり木工房の断熱構法提案
かおり木工房では、
静岡の気候に最適な断熱仕様とパッシブ設計を組み合わせ、
一棟ごとに最適なプランをご提案しています。
・性能とコストのバランス
・ご家族の暮らし方への対応
・将来のエネルギーコストまで見据えた設計
家の中に一歩入ったときの空気の質が違う、
そんな住まいを一緒につくりませんか?
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713
(「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「断熱リノベで生まれ変わった家の光熱費比較」

















































