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冷房負荷を軽くする断熱と遮熱設計とは

「夏の電気代が高すぎる……」

そんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
特に静岡エリアは、夏の高温と湿気の影響で、
冷房費がかさみがちです。

しかし、断熱と遮熱の両面からしっかりと対策を講じれば、
冷房負荷をぐっと減らし、
月々の電気代を抑えることができます。

この記事では、夏の冷房エネルギーを軽減するための
具体的な設計方法と素材選びのポイントを解説します。


■ 冷房負荷とは?

「冷房負荷」とは、
室内を一定の涼しさに保つために必要なエネルギー量のことです。

夏に太陽の熱が家の中に入り込むと、
冷房がフル稼働する状態になり、
電気代が急増する原因になります。

その熱の侵入経路をしっかり断つことが、
冷房費を削減するための第一歩です。


■ ポイント①:屋根・天井の断熱強化

夏の熱は主に「屋根」から侵入してきます。
屋根裏温度は、真夏には60℃近くに達することもあり、
天井断熱が不十分だと室温が上がりやすくなります。

・厚さ200mm以上の断熱材を施工
・吹付けウレタンなど高性能素材を採用
・通気層を確保し、屋根裏の熱を逃がす構造を設計

これにより、天井からの熱侵入を大幅に抑えることが可能です。


■ ポイント②:日射遮蔽の工夫

太陽の直射日光が窓から入ると、
室温は一気に上昇します。

そこで有効なのが「日射遮蔽(しゃへい)」の工夫です。

・軒(のき)や庇(ひさし)を長く設計し、夏の日差しを遮る
・外付けブラインドやアウターシェードを活用
・南・西面の窓にLow-E遮熱ガラスを採用

これにより、冷房に頼らずとも
“日陰で過ごすような快適さ”を実現できます。


■ ポイント③:外壁と床下の断熱

外壁を通しても熱は伝わります。
外断熱や断熱サイディングなどを用いて、
外からの輻射熱(ふくしゃねつ)を遮断しましょう。

また、床下からの熱気の逆流にも注意が必要です。
床下換気と断熱のバランスをとることで、
室内全体の温度上昇を防ぎます。


■ ポイント④:風通しと通気計画

冷房に頼らず室温を下げるには、
“自然の風”を活かすことも大切です。

・風が抜ける対角線上の窓配置
・室内に空気がたまらない間取り設計
・吹き抜けや高窓を使った空気の流動性

静岡のように風のある地域では、
この設計ひとつで体感温度が大きく変わります。


■ シミュレーション(静岡市・等級6・遮熱設計あり)

【一般的な住宅(遮熱対策なし)】
夏季冷房費:約12万円

【断熱+遮熱設計+自然通風】
夏季冷房費:約6万円

差額:年間6万円削減
10年で60万円の電気代節約になります。


■ 光熱費を下げながら快適な夏を過ごすために

断熱だけでなく、遮熱・通気・日射コントロールといった要素を
うまく組み合わせることで、
冷房負荷を抑え、エアコンに頼りすぎない住まいが実現します。

かおり木工房では、
静岡の風土に合わせた冷房負荷軽減設計を行い、
自然と共存する快適な夏の暮らしをご提案しています。


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〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53

営業時間:10:00〜17:00                      

TEL:054-261-2807                        

社長直通:090-6587−4713 
(「HPを見た」とお伝えください)

施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告:
「光熱費の変化を前後比較したお客様事例」