将来の介護動線も快適に、断熱設計の工夫とは
これから迎える「介護のある暮らし」に備えて
高齢化が進む中、多くのご家庭で避けて通れないのが「自宅での介護」。家族の一員として、あるいは自らが将来介護される立場として、介護に適した住まいづくりは誰にとっても身近な課題です。
特に注目したいのが「動線」と「断熱」。
介護の場面では、移動のしやすさ・温度管理のしやすさが、心身の負担を大きく左右します。この記事では、将来を見据えた「介護に優しい断熱設計」のポイントをご紹介します。
介護に適した動線とは?
1. 車椅子でも移動しやすい広さと配置
- 廊下幅90cm以上、できれば1m以上
- ドアは引き戸、または折れ戸にして開閉がスムーズに
- トイレや洗面所も介助しやすい広さを確保
2. 寝室とトイレの距離を最短に
- 夜間のトイレ介助を想定して、寝室の近くに配置
- ヒートショックを防ぐために断熱と暖房もセットで考える
3. バリアフリー化で事故を防止
- 段差をなくし、床面をフラットに
- 滑りにくい床材を選ぶ
- 手すりの設置を前提とした下地補強
断熱が介護環境に与えるメリット
1. 体調変化を抑える安定した温熱環境
高齢者は体温調整機能が低下しやすく、急な寒暖差は体に大きな負担を与えます。
- 全館空調や床下エアコンで家全体の温度を均一に
- トイレ・廊下・洗面所にも断熱施工
室温のバリアフリー=温度の段差をなくす設計が、介護をされる側・する側双方の安心につながります。
2. 夜間のトイレ移動も安全・快適に
断熱性が高いと、冬の夜でも部屋間の移動が苦になりません。
- トイレの床も断熱+床暖房や小型ヒーターで温かく
- 暖かさと明るさを備えた安全な移動ルートを確保
3. 冬場の入浴も安心
浴室・脱衣所の断熱強化により、入浴中の事故リスクを軽減。
- 断熱材+気密ドア+暖房の3点セット
- 洗面所に人感センサー付き暖房を設置
かおり木工房が提案する介護に優しい断熱設計
静岡市を中心に、シニア層の住まいづくりを手がける「かおり木工房」では、
- 将来の介護に備えた間取り提案
- 高断熱・高気密住宅による温度差のない家づくり
- 床下エアコンや自然素材を活かした設計
を通じて、「老後もずっと安心して暮らせる住まい」を実現しています。
介護が必要になる前に備えることで、家族全員が心地よく過ごせる空間が生まれます。
まとめ:介護を見据えた断熱と動線の融合
断熱設計と動線設計は、それぞれが単独でも大切ですが、両方が連動することで初めて真の快適性と安心が実現します。
- 寝室からトイレまで、寒さを感じず安全に移動できる
- 入浴時や夜間にも体に負担がかからない
- 介護される側も、する側も快適な空間
「今は元気だから大丈夫」と思っていても、数年後には状況が一変するかもしれません。
そのとき慌てないために、今こそ備えが必要です。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713 (「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:「夜中の寒さで起きるトイレ問題を解消する住まい」
高齢者の冬の夜に起こりがちな「寒さによるトイレ問題」。次回は、夜間の移動が快適で、トイレも温かい――そんな理想の住まいを叶える断熱設計についてご紹介します。

















































