断熱材の選び方で変わる光熱費節約効果とは
「断熱材って何を選べばいいの?」
家づくりを考えるうえで、断熱材の種類や性能の違いは
なかなかイメージしにくいものです。
しかし、実はどの断熱材を選ぶかによって、
その後の光熱費や住み心地に大きな差が出てくるのです。
今回は、主要な断熱材の特徴と、
それぞれの光熱費削減効果について、
静岡エリアの気候をふまえて解説していきます。
■ 断熱材の基本性能を決める「熱伝導率」とは
断熱材の性能は、主に「熱伝導率(λ値)」という数値で表されます。
この値が小さいほど、熱を伝えにくく、
断熱効果が高いとされます。
たとえば、
・グラスウール:0.038〜0.045W/m・K
・吹付けウレタン:0.024〜0.035W/m・K
・高性能フェノールフォーム:0.020〜0.023W/m・K
といった違いがあります。
■ 各種断熱材の特徴と選び方
【グラスウール】
価格が安く、流通量も多いためコストを抑えたい方に適しています。
ただし、施工品質に左右されやすく、
気密性を確保するには丁寧な施工が不可欠です。
【吹付け硬質ウレタンフォーム】
隙間なく施工できるため気密性が高く、
断熱効果も優れています。
静岡のように夏の湿気と冬の冷え込みが共存する地域では、
気密性と断熱性のバランスが重要となるため、
非常に相性のよい素材です。
【フェノールフォーム(外張り断熱向け)】
薄くても高い断熱性を持ち、
外張り断熱との併用により、
内外の断熱層で熱をしっかりカットできます。
コストは高めですが、
長期的に光熱費を抑えたい方におすすめです。
■ 断熱材の選定による光熱費差シミュレーション(静岡市・等級6相当)
【グラスウール(一般的施工)】
年間光熱費:約21万円
【吹付けウレタンフォーム】
年間光熱費:約19万円
【フェノールフォーム+内側ウレタン】
年間光熱費:約17万円
差額は最大で年間4万円、10年で40万円の差になります。
■ 自然素材系断熱材の可能性
最近では、羊毛断熱材やセルロースファイバーなど、
自然素材を活用した断熱材も注目を集めています。
調湿性があり、室内の空気質を改善できるため、
結露・カビ・アレルギー対策としても有効です。
費用はやや高めですが、
快適性や健康への配慮を重視するご家庭にとって、
非常に魅力的な選択肢です。
■ 静岡の気候に最適な断熱材とは?
静岡市のように、夏の湿気と冬の底冷えがある地域では、
断熱性能と気密性のバランスが非常に重要です。
かおり木工房では、
基本的に吹付けウレタンフォームを採用しつつ、
ご希望に応じてフェノールフォームや自然素材断熱も提案しています。
■ 家の性能は“目に見えない部分”で決まる
断熱材は、完成してからでは見えない部分だからこそ、
設計段階で正しい知識と選定が不可欠です。
性能とコストのバランスを見ながら、
将来の光熱費を抑え、
長く快適に暮らせる家を一緒に考えていきましょう。
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713
(「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「暖房負荷を下げる断熱技術を徹底解説」

















































