
断熱等級7とは?──静岡で叶える“最高水準”の家づくり
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
ここ最近の静岡市は、日中の最高気温が35℃近くまで上がり、夜になっても蒸し暑さが残る日が続いています。エアコンをつけても効きが悪い、夜になっても室温が下がらない、そんな声をお客様からよく伺います。
そして同時に「光熱費が気になってエアコンを我慢してしまう」「小さい子どもや高齢の親の健康が心配」というご相談も多いのが現実です。
そんな状況で注目を集めているのが、断熱等級7です。
■ 断熱等級の歴史と位置づけ
まず、断熱等級とは何かを簡単に整理しましょう。
日本では住宅の断熱性能を示す基準として「断熱等級」という指標があります。これは住宅の外皮性能(屋根・壁・床・窓などの断熱性能)を評価するもので、数値が高いほど外気の影響を受けにくく、室内の温度を快適に保てる住宅とされます。
かつては断熱等級4(平成25年基準)が長らく最高でした。しかし気候変動、電気料金の高騰、そして健康寿命への関心の高まりを背景に、国はさらに上位の等級を設けました。
2022年に断熱等級5(ZEH水準)、翌年に等級6、そして最上位の等級7が定義されました。
ただし国交省の発表でも「等級7の実現は、現状では難しい」と注記されていました。つまりほとんどの工務店・ハウスメーカーが手を出せない領域だったのです。
■ 断熱等級7の性能値とは?
断熱等級7の基準は、UA値0.26以下。
UA値とは、外皮平均熱貫流率のこと。家全体の外皮から、どれだけ熱が逃げるかを示す数値です。
例えば、静岡のように夏の暑さも冬の冷え込みもある地域でUA値0.26を実現するのは、窓の選定・断熱材の厚み・気密施工の精度など、総合的なバランスが求められます。
たとえば等級5(ZEH水準)ではUA値0.6程度。等級6でUA値0.46。そして等級7はその半分近く。
これは「冷暖房をつけていない時間でも、室温がほとんど下がらない/上がらない」という状態を意味します。
■ 実際の暮らしの違い
性能の数値だけではピンと来ないかもしれません。
そこで実際に弊社で建築された等級7仕様の家に住むお客様の声をご紹介します。
- 「冬の朝、布団から出ても寒さを感じない。起きてすぐに活動できる」
- 「夏でも窓際に立って不快な熱気を感じない。子どもが床で遊んでいても安心」
- 「冷暖房を止めても、数時間は快適な温度が保たれる」
これは単なる数値の向上ではなく、暮らしの質そのものが変わる体験です。
■ なぜ断熱材を厚くするだけでは不十分なのか?
「断熱等級7なら、断熱材を分厚くすればいいんでしょ?」と思われる方もいます。
しかし、断熱材の厚みだけでは達成できません。
- 窓の性能(アルミか樹脂か、ガラスの種類は何か)
- 気密性能(C値を0.3以下に抑えられるか)
- 日射のコントロール(パッシブ設計で冬は取り入れ、夏は遮る)
- 換気システム(一種換気で熱を逃がさず空気を入れ替える)
これらすべてが揃って初めて、断熱等級7は本来の力を発揮します。
特に窓は重要です。壁の断熱性能を2倍にしても、窓から逃げる熱には勝てません。弊社では樹脂サッシ+Low-E複層ガラスを標準仕様とし、窓際の温熱環境を改善しています。
■ 光熱費削減のインパクト
断熱等級7の家に暮らすと、光熱費の削減効果も大きいです。
例えば静岡市内で4人家族が暮らす場合、従来の等級4の住宅に比べて、冷暖房費は年間で30〜40%削減されるケースがあります。
しかも「エアコンを我慢して節約する」のではなく、「我慢しなくても自然に削減できる」というのがポイントです。
快適さを保ったまま、支出を抑えることができる。これが本物の省エネ住宅なのです。
■ 健康と快適性への効果
断熱性能が高まることで、健康面への影響も大きく改善されます。
特に静岡の冬は、朝晩の冷え込みが厳しく、ヒートショックのリスクがあります。浴室やトイレが寒いと血圧の急上昇を招き、命に関わることも。
断熱等級7の家は家中の温度差が小さいため、ヒートショックのリスクを大幅に減らせます。
さらに湿度の管理もしやすく、カビやダニの発生も抑えられるため、アレルギーや喘息を持つお子さんにとっても安心です。
■ 静岡の気候と等級7の相性
静岡は夏は高温多湿、冬は放射冷却による底冷えもある、まさに温熱環境が厳しい地域です。
だからこそ「断熱等級7」の価値が活きます。
- 夏:日射を遮りつつ、断熱で外気の暑さをシャットアウト
- 冬:南からの日射を最大限取り込み、断熱で逃さない
地域の気候に合わせた“太陽に素直な設計”で、真の快適性を実現します。
■ かおり木工房の挑戦
国が「まだ難しい」と言う等級7に、私たちは果敢に挑んでいます。
なぜか? それは**「家族の命と暮らしを守る家をつくる」**という使命があるからです。
全国有料工務店に3年連続で選ばれた実績。
全棟での気密測定。
松尾式全館空調との組み合わせ。
小さな工務店だからこそ、1棟1棟に徹底的にこだわり、性能に嘘をつかない家づくりをしています。
■ まとめ
断熱等級7は、単なる数値競争ではありません。
それは家族の快適と健康、そして暮らしの安心を守る基準です。
- UA値0.26以下という世界最高水準の断熱性能
- C値0.3以下の高気密でエネルギーロスを防止
- 松尾式全館空調とパッシブ設計による快適性の実現
- 光熱費削減と健康寿命の向上
これからの静岡の家づくりにおいて、断熱等級7は「理想」ではなく「選ぶべき現実」になっていきます。
かおり木工房は、これからも“太陽に素直な設計”で、冬暖かく夏涼しい家を皆さまに届けてまいります。
それでは、また。
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