
暖房方式の違いと断熱リノベ後の光熱費試算とは
家の寒さ対策として断熱リノベーションを検討するとき、同時に考えておきたいのが暖房方式の選び方です。灯油・ガス・電気、それぞれの暖房器具には特徴があり、どの方式を選ぶかでランニングコストも快適性も大きく変わってきます。この記事では、主な暖房方式の違いと、断熱リノベ後の光熱費がどう変化するのかを解説します。
灯油暖房:燃料費は安いが手間と管理が必要
灯油ストーブやファンヒーターは、初期費用が安く、燃料単価も比較的安価なのが魅力です。特に寒冷地では今も広く使われています。ただし、灯油の購入・保管・給油など手間がかかり、においや結露の原因になることもあります。
断熱リノベ前は、室内の熱が外へ逃げやすいため頻繁に運転しなければならず、灯油消費量が多くなりがちです。一方、断熱改修後は室温が安定するため、暖房の稼働時間が減り、灯油の使用量も抑えられます。
ガス暖房:即暖性が魅力だが、ランニングコストに注意
ガスファンヒーターや床暖房は、スイッチを入れてすぐ暖まる即暖性が大きなメリットです。都市ガスとプロパンガスでは料金が大きく異なるため、地域によってコストに差が出る点に注意が必要です。
また、温水式の床暖房は快適性が高く、断熱リノベとの相性も良好です。リノベ前は熱が床から逃げやすいため効率が悪いのですが、断熱性能を高めることで床下の熱ロスを抑え、効率的に暖められるようになります。
電気暖房:省エネ機器を選べばコストパフォーマンス良好
エアコンや蓄熱暖房、パネルヒーターなど、電気を使った暖房機器は選択肢が豊富です。近年の高性能エアコンは、省エネ性能が高く、断熱性の高い家では光熱費を大きく抑えることができます。
断熱リノベ前は、設定温度までなかなか到達せずフル稼働することが多く、電気代が高くなりがちです。しかし、断熱性能を高めた後は短時間の運転で快適な室温を維持できるようになり、年間の電気代が数万円単位で削減されるケースもあります。
断熱リノベによる光熱費削減の実感
例えば、築30年の木造住宅で断熱リノベーションを行い、エアコン暖房に切り替えた事例では、年間の暖房費が約40%削減されたというデータもあります。月々の光熱費が抑えられるだけでなく、冷暖房の効率が改善され、住まい全体の快適性も向上します。
さらに、補助金制度を利用して断熱改修や省エネ設備の導入を行えば、初期投資の負担も軽減できるため、費用対効果の面でも非常に優れた選択となります。
暖房方式の見直しと断熱の相乗効果を
暖房方式を単体で選ぶのではなく、断熱リノベーションとセットで考えることで、より高い効果が期待できます。断熱性が高い家ほど、暖房の効率が良くなり、選べる暖房器具の選択肢も広がります。
新築と違い、既存の家に合った断熱改修+最適な暖房方式を組み合わせることが重要です。電気代の高騰や灯油の価格変動など、エネルギーコストが不安定な今こそ、計画的な断熱リフォームが求められます。
次回予告
次回は「法制度の変更(省エネ法・補助金)を追う」。リフォームの補助制度や省エネ基準の最新情報をもとに、計画的な住まいのアップデートのヒントをご紹介します。
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