暖房負荷を下げる断熱技術を徹底解説
「冬の暖房費が高くて困っている」
その原因の多くは、“断熱性能の不足”にあります。
この記事では、
家の中の暖かさを逃がさず、
暖房機器に頼らずとも快適な室温を保つための、
最新の断熱技術と設計の工夫について、
静岡エリアの気候条件を踏まえながら徹底解説します。
■ 暖房負荷とは?
「暖房負荷」とは、
家の中を一定の温度に保つために必要なエネルギー量のことです。
この負荷が高いほど、
エアコンやストーブの稼働時間が長くなり、
結果的に電気代やガス代が高騰します。
つまり、暖房負荷を下げることが、
暖房費節約の最大のポイントになります。
■ 断熱技術①:高性能な断熱材の採用
断熱材は、
・熱を伝えにくい素材を使う
・厚みを持たせる
・隙間なく施工する
これらの要素によって性能が決まります。
静岡のように冬場の朝晩が冷え込む地域では、
壁、天井、床すべてにわたって断熱材をしっかりと入れ、
熱損失を最小限に抑えることが重要です。
吹付けウレタンフォームやフェノールフォームなど、
高性能な断熱材を適材適所で使うことで、
断熱性と気密性を同時に確保できます。
■ 断熱技術②:高性能な窓・サッシの導入
住宅の熱の約50%は、開口部(窓・ドア)から失われます。
そのため、
・トリプルガラスの樹脂サッシ
・Low-Eガラス(遮熱・断熱コーティング)
・外付けブラインドやハニカムシェード
などを取り入れることで、
窓からの熱の流出を大きく抑えることができます。
日射取得と遮蔽のバランスを考えた窓配置も、
冬場の室温安定に直結します。
■ 断熱技術③:基礎断熱と床下空間の温熱制御
床下からの冷気侵入を防ぐためには、
床断熱ではなく“基礎断熱”の採用が効果的です。
基礎の内側を断熱材で囲い込むことで、
床全体が暖まりやすくなり、
足元からくる冷えを大幅に軽減できます。
床下エアコンとの組み合わせも有効で、
基礎内の空気を活かした温熱制御が可能になります。
■ 断熱技術④:熱交換型の換気システム
住宅の24時間換気は、
室内の暖かい空気を外に出す原因にもなります。
そこで有効なのが、
「第一種熱交換型換気システム」です。
・室内の排気から熱を回収し、外気に伝える
・外気を室温に近づけてから室内へ送る
これにより、暖房の熱ロスを最小限に抑えながら、
常に新鮮な空気を取り込むことが可能です。
■ 実際のシミュレーション(静岡市・等級6〜7相当)
【従来断熱住宅】
・冬期暖房費:約13万円/年
【高性能断熱+熱交換換気+トリプル窓】
・冬期暖房費:約6万円/年
差額:年間7万円削減
10年で約70万円の節約につながります。
■ 快適性と省エネを両立する断熱設計を
かおり木工房では、
断熱等級6〜7の住宅を基本に、
地域気候に最適な断熱・気密・換気の組み合わせで、
暖房負荷を下げた設計を行っています。
室温を一定に保ちつつ、
暖房にかかるエネルギーとコストを削減する設計で、
ご家族が冬も心地よく過ごせる住まいをご提案します。
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713
(「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「冷房負荷を軽くする断熱と遮熱設計」

















































