
気密施工の難しさとは──数値に出る“見えない工事”の精度
気密施工とは?
気密施工とは、家の隙間を極力減らし、外気と室内の空気が出入りしないように施工することです。
断熱材とセットで考えるべき工事であり、正しく施工されないと、せっかくの高断熱仕様も本来の性能を発揮できません。
気密施工が難しい理由
① 隙間が生じやすい部分が多い
- コンセント・スイッチボックス周り
- 配管・配線の貫通部
- サッシや窓枠の取り合い部分
- 天井や床の端部
これらは細かく複雑な箇所で、一つひとつを丁寧に処理する技術と根気が必要です。
② 施工精度が数値で表れる
気密性能は「C値」で測定されます。
ほんの数ミリの隙間でも、家全体の気密性能を大きく落とすため、誤魔化しがきかない工事です。
③ チーム全体の意識が必要
気密は大工だけでなく、電気工事・設備工事・内装工事など、複数の職人が関わる工程の連携で成り立ちます。
一人の気の緩みが、家全体の性能低下につながる難しさがあります。
気密施工のチェックポイント
- 気密シートの施工
- 継ぎ目を専用テープでしっかり塞いでいるか
- 破れや浮きがないか
- 配管・配線周り
- 発泡ウレタンや専用部材で確実に隙間を塞いでいるか
- 窓・サッシ周り
- 気密テープやシーリングで丁寧に処理されているか
- 小屋裏・床下
- 見えにくい部分まで断熱と気密が連続しているか
施主ができる対応
- 気密測定に立ち会う
数値だけでなく、隙間がある箇所を現場で確認できる。 - 現場で質問する
「この配管まわりはどう気密処理をしていますか?」など具体的に尋ねる。 - 記録を残す
写真を撮り、将来リフォームのときに役立てる。
まとめ:気密施工は「職人技+チーム連携」の結晶
✅ 家の快適性や省エネ性能は、気密施工の精度で決まる
✅ 小さな隙間も見逃さず、数値で裏付けすることが重要
✅ 施主も立ち会い・質問で、施工精度を見届ける姿勢が大切
静岡での家づくりでも、気密施工の難しさを理解し、工務店と一緒に丁寧に進めることで、本当に快適な住まいを実現できます。
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👉 次回は【設備の取付精度】について、設備機器の取り付け精度が暮らしやすさをどう左右するかを解説します。