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浴室の段差をなくして安全に使えるようにする方法

浴室は、家庭内でもっとも事故が起きやすい場所のひとつです。特に、浴室と脱衣所の間にある段差は、高齢者や子ども、妊婦、足腰に不安を抱える方にとって大きな障害になります。毎日使う空間だからこそ、安全性と快適性を両立させたバリアフリーリフォームが重要です。

この記事では、「浴室の段差をなくす」ことによって得られるメリットや具体的なリフォーム方法、安全性向上のためのポイントを詳しく解説します。


浴室の段差がもたらすリスクとは?

日本の戸建て住宅では、築20年以上の物件を中心に、浴室の床面が脱衣所より数cm~10cmほど低くなっているケースが多く見られます。この段差は、以下のようなリスクを生み出します。

● つまずきや転倒の危険

湿った床、石鹸の泡などと段差が重なると、足元が不安定になりやすく、転倒事故の原因となります。高齢者にとっては、骨折など重大なケガに直結するケースも。

● 出入り時のストレス

日常的に段差をまたぐ動作は、年齢を重ねるごとにストレスや不安の元になります。「足が上がらない」「よろけそうで怖い」と感じてしまい、入浴そのものを避けてしまう方も少なくありません。

● 緊急時の介助が困難に

将来的に介助が必要になった場合、段差のある浴室は介護者の負担を増やす要因となります。車椅子でのアプローチや、手すりの使いづらさも問題になります。


段差をなくすリフォームの具体的な方法

1. ユニットバスに入れ替える

最新のユニットバスは、床面と脱衣所の段差がほとんどない設計になっています。古い在来浴室からの入れ替えで、同時に断熱性能・防カビ性・掃除のしやすさなども向上します。

2. 床のかさ上げ工事

脱衣所の高さに合わせて、浴室の床を一段高くする工事を行うことで、段差をなくす方法もあります。既存の浴室をそのまま生かしたい場合に適しています。

3. 開き戸を引き戸に変更

浴室の開き戸が出入りの邪魔になるケースも。引き戸や折れ戸に変更することで、スムーズで安全な出入りが可能になります。特にバリアフリー設計に欠かせないポイントです。


安全性を高めるための追加ポイント

段差をなくすだけでなく、次のような対策を併せて行うことで、さらに安心な浴室空間が実現できます。

● 滑りにくい床材に変更

クッション性のある滑りにくい素材を選ぶことで、転倒リスクを軽減。温かみのある素材を選べば、冬場のヒヤッと感も解消できます。

● 手すりの設置

立ち座り・出入りの動作を補助する手すりの取り付けは、高齢者の安全確保において必須。設置位置や長さも専門業者と相談しながら決めることが大切です。

● 断熱性の向上

断熱材の追加や、断熱浴槽への交換も効果的。温度差によるヒートショックを防ぎ、健康リスクを下げます。


どんな人におすすめか?

  • ご高齢の家族がいるご家庭
  • 介護を見据えた住まいの準備を考えている方
  • 築20年以上で浴室の老朽化が気になる方
  • 冬の寒さやヒヤッとした床に悩まされている方
  • 将来に備えて安心・安全な住まいづくりをしたい方

リフォーム事例:60代ご夫婦のケース

静岡市にお住まいの60代ご夫婦からのご相談。
「お風呂の段差で夫がつまずきそうになる」とのことで、ユニットバスに交換し、段差を完全に解消。
手すり・断熱床・引き戸も導入し、「毎日の入浴が安心になった」とご満足いただきました。


まとめ

浴室の段差は「ちょっとしたこと」と見過ごされがちですが、暮らしの安全を大きく左右する要素です。
今のうちに改善しておくことで、将来的な介護や安全確保にもつながります。
家族全員が安心して使える浴室を実現するためにも、早めの相談・診断をおすすめします。


▼ かおり木工房では、浴室の段差改善・バリアフリー対応のご相談受付中!

お電話:054-261-2807(10:00〜17:00)
社長直通:090-6587-4713(「ホームページを見た」とお伝えください)
かおり木工房のサイトを見る

施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告

次回は「屋根の葺き替えが必要になるタイミングと工事内容」をテーマに、
築年数・劣化症状・工事費用の目安など、屋根リフォームで後悔しないための知識をお届けします。