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省エネ住宅の断熱基準と設計の違いとは

「同じ“省エネ住宅”でも、断熱性能には大きな差がある?」

このような疑問を持つ方は多いかもしれません。
実は、省エネ住宅といっても、
断熱性能や設計内容にはレベルの違いがあり、
その違いが居住性や光熱費、将来の資産価値に直結します。

この記事では、「断熱基準の違い」と
それに基づいた「設計の考え方の違い」について、
静岡の気候に即した具体的な解説をお届けします。


■ 断熱基準とは何か?

国や自治体が定める「断熱基準」は、
家の外皮(壁・屋根・床・窓など)の断熱性能を数値で表したものです。

2025年には、省エネ基準(断熱等級5)が新築住宅に義務化されます。
しかし、省エネ基準を満たせば「高性能住宅」とは限りません。


■ 日本の断熱等級の概要

【断熱等級4】
・2000年基準、最低限の断熱性能
・現存する中古住宅の多くが該当

【断熱等級5】
・2022年新設、省エネ基準
・新築住宅の最低基準に

【断熱等級6】
・ZEH(ゼロエネルギー住宅)水準
・断熱性能と気密性のバランスが重要

【断熱等級7】
・HEAT20 G3レベル
・最先端の超高断熱住宅

→ 等級が上がるほど、
室温の安定性が高まり、冷暖房費も抑えられます。


■ 設計の違いが性能差を生む

同じ断熱等級を取得していても、
「設計の丁寧さ」によって実際の快適性は大きく変わります。

【良い設計の例】
・断熱材の施工部位に“欠損”がない
・窓の種類と配置が緻密に計画されている
・日射取得と遮蔽が考慮されている

【悪い設計の例】
・断熱材が薄い or 隙間がある
・北面に大開口窓がある
・エアコンの設置位置が不適切

→ 同じ「等級6」でも、
光熱費や快適性に月数千円〜数万円の差が出ることもあります。


■ 静岡における最適な断熱等級とは?

静岡は温暖な地域に分類されますが、
夏は湿気と暑さが強く、冬は底冷えもあります。

そのため、かおり木工房では「等級6以上」を推奨しています。

・夏の冷房効率を高めるための外皮設計
・冬の日射取得と断熱のバランスを重視
・南面窓の断熱強化+日射取得設計

→ 年間の冷暖房費が10万円以上変わるケースも


■ 断熱設計における“パッシブ設計”の重要性

単に断熱材の性能を上げるだけでなく、
自然エネルギーを活かす“パッシブ設計”が鍵になります。

・冬は太陽の熱を取り込む(南面窓)
・夏は日射を遮る(庇・外付けブラインド)
・風の流れを活かした自然通風

これにより、断熱性能を最大限に引き出し、
冷暖房に頼らない快適な室内環境が実現します。


■ 資産価値にも差が出る設計

今後、中古住宅市場でも「省エネ性能」の表示が義務化され、
購入時に断熱等級や光熱費データが評価対象になります。

【省エネ性能が明記されると…】
・高性能住宅の再販価値がアップ
・住宅ローンの優遇対象に
・購入者の安心材料にも

→ これからは、「目に見えない性能」が
住宅の資産価値を左右する時代です。


■ かおり木工房の断熱設計ポリシー

・温熱シミュレーションによる数値管理
・等級6〜7を前提とした断熱・気密・日射の最適化
・お客様のライフスタイルに合った設計提案

家づくりは、性能と設計の“かけ算”。
同じ材料でも、考え抜かれた設計こそが
本当に暮らしやすい家をつくります。


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〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53

営業時間:10:00〜17:00                      

TEL:054-261-2807                        

社長直通:090-6587−4713 
(「HPを見た」とお伝えください)

施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告:
「過去の光熱費データから学ぶ断熱改善策」