
見学会やオープンハウスで実物を体感する情報を探す方法とは
“理論”ではなく“リアルに感じる”ことで見える家づくりの本質
模型図だけじゃ伝わらないものがある
インターネットの写真や設計図は便利ですが、実際の住宅を五感で体感する“見学会・オープンハウス”には、そこにしかない価値があります。
壁の厚み・素材の質感・温度の伝わり方・空気の流れ…。こうした感覚を体で感じることが、理想の家づくりへのヒントになります。
この記事では、見学会やオープンハウスで“何を見るか・何を感じ取るか”をテーマに、チェックポイントと探し方・活かし方をオリジナル視点で解説します。
見学会・オープンハウスで得られるメリット
- 断熱・気密性能を“肌感覚”で体験できる
壁や天井、窓の近くにどれくらい冷気・暖気を感じるかで、性能の良し悪しを判断する目が養えます。 - 空気の流れや風通しを実感できる
窓の開け方・配置・通風ルートを実際に確認でき、設計案との差異を理解できます。 - 素材の感じ・質感・仕上がりを確認できる
無垢材・漆喰壁など、手で触れて質感を確かめることで、設計意図と体感のズレを修正できます。 - 生活動線・動作感をリアルに意識できる
家具配置、人の動き、動線の感覚など“暮らし感”を予見できます。 - デザインと性能のバランスを確認できる
デザイン性と断熱性・気密性がどう両立されているかを実例で観察できます。
見学会でチェックすべきポイントと観察のコツ
以下は、実際に見学時に押さえておきたいチェック項目です。
観る対象 | チェックする視点 | 理由/感覚の目安 |
---|---|---|
窓・サッシ廻り | 窓枠と壁の取り合い、気密シールの処理具合 | 隙間や断熱処理の精度が見える |
壁・天井の厚みと素材 | 見せられた断面や軒裏・断熱層の露出部 | 断熱構成の厚み・密度感が把握しやすい |
室内温湿度感 | ある部屋だけ極端に暑い・冷たいか | 温熱ムラの有無が性能の指標になる |
風の通り | 風向き・窓の位置を変えて風を感じてみる | 通風設計の実効性を体感できる |
素材の質感・触感 | 床材・壁材・ドアなどを実際に触ってみる | 表面質感から素材選定の方向が見える |
生活動線・スケール感 | 家具を想定して歩いてみる・動線を意識 | 実際の暮らしでの使いやすさを実感できる |
影や光の入り方 | 日差し・光の当たり方をチェック | 窓配置・庇設計との関係性が見える |
断熱断面の露出部(展示用) | 断熱材断面・構成パネル展示など | 設計構造を直接理解できる機会になる |
観察のコツ:
- 初めに室内に入り、窓を閉めた状態で立ち止まり、体の周囲を感じる
- 次に窓を少し開けたり風を通す動きをすると、風の抜け具合がよくわかる
- 手で壁や窓枠を触って、冷たさや熱の伝わりを比べてみる
- 午後・朝・夕方など時間帯をずらして訪れると、日射・光の変化も体験できる
情報収集と活用の技
① 見学会・モデルハウス情報の探し方
- 施工会社や工務店のウェブサイトをチェックし「見学会開催」情報を把握
- 地域情報誌・住宅展示場の案内・SNSで告知をフォロー
- 施工事例ページで「実際に体験できる見学予約受付」物件を探す
② 見学予約時の質問リスト準備
- 断熱仕様(壁・屋根・床)、ガラス仕様、サッシ仕様を確認
- 気密性能・C値・UA値の実測値を尋ねる
- 換気方式・換気経路・換気風量仕様を聞く
- 設計の意図(通風設計・日射設計)を質問
- 実際の住人の体感・光熱費実績を聞ければ参考になる
③ 記録と比較方法
- 写真・動画で断熱部位・接合部・素材を記録
- 訪問後、自宅設計案と比較し、良い要素を抽出
- 複数物件を見比べ、「自分の暮らしに近い条件」で感触を評価
見学体験を設計に活かすには
見学会で得られた情報や体感を、設計に反映させる方法をまとめます。
- 気になる部分(壁・窓・日射熱が強い部位など)は設計図上で再検討
- 素材感・肌触りの印象を整理し、仕上げ材選びに活かす
- 動線やスケール感で感じた使いやすさをプランに反映
- 実感した温度ムラなどは断熱仕様変更の検討材料に
- 見学時にメモした断熱・換気仕様を設計者に伝える
次回予告
次回は「写真・ビフォーアフターが豊富な施工事例ブログを探す」をテーマに、目で見る変化の使い方・比較のしかたをお伝えします。
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