
豪雨による被害と対策──室外機・ヒートポンプの置き場、ベランダ防水を見直す
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
ここ数年、日本各地で記録的な豪雨被害が増えています。
静岡市でも、短時間の集中豪雨や線状降水帯による冠水被害がニュースになることが多くなりました。
家そのものの耐水性だけでなく、エアコンや給湯器など屋外設備の被害が生活に直結することをご存じでしょうか。
今日は、豪雨による被害例と、それを防ぐための「エアコン室外機やヒートポンプの置き場」そして「ベランダ防水」の考え方をお話しします。
豪雨で実際に起こる被害例
豪雨被害と聞くと、まず床上・床下浸水をイメージされるかもしれませんが、それ以外にも注意すべき被害があります。
- エアコン室外機やヒートポンプ(エコキュートなど)の浸水・故障
- ベランダ排水口の詰まりによる溢水で室内浸水
- 雨樋の排水能力を超える降雨で外壁周辺に水が滞留
- 屋根や外壁からの雨漏り
特にエアコンや給湯器の屋外ユニットは電気機器のため、一度浸水すると修理より交換になるケースが多く、費用が高額になります。
エアコン室外機・ヒートポンプの置き場の注意点
新築時に室外機の位置は意外と軽く決められがちですが、豪雨対策を考えるなら地盤面からの高さと周辺環境が重要です。
- かさ上げ設置
標準のブロックより高めの台座を使用し、地面から30〜50cm程度高くすることで、短時間の冠水にも対応できます。 - 排水経路の確保
室外機周囲の地面は水はけが良くなるよう勾配を取り、雨水が滞らないようにします。 - 低地や側溝付近は避ける
敷地内でも低くなっている場所や、側溝・雨水桝の近くは冠水リスクが高くなります。 - 風通しも考慮
水対策だけでなく、通気を確保することで効率低下や結露を防ぎます。
ベランダ防水と豪雨対策
ベランダは屋外でありながら室内と直結しているため、排水不良や防水劣化があると、豪雨時に室内へ直接被害が及びます。
- 排水口の詰まりチェック
落ち葉や砂埃、鳥の巣などで排水口が塞がると、豪雨時には短時間で水が溜まります。定期的に掃除し、排水経路を確保しましょう。 - 防水層の定期点検
FRP防水やウレタン防水のひび割れ・剥がれは放置すると雨水が浸入します。10年を目安に点検と再施工を行うのが理想です。 - 立ち上がりの高さ確認
防水立ち上がりが低いと溢水しやすくなります。新築時は室内床面より15cm以上高くするのが望ましいです。 - 庇や屋根で雨量を軽減
屋根形状や庇の有無によって、ベランダに落ちる雨量を減らすことも可能です。
静岡の豪雨リスクと設計対応
静岡は温暖な気候ですが、太平洋側特有の集中豪雨や台風の直撃を受けやすい地域です。
近年は1時間に50mm以上の猛烈な雨が降る頻度も増えており、従来の設計基準だけでは対応しきれない場面もあります。
当社では、新築設計の際に敷地の排水計画と屋外機器の配置をセットで検討します。
特に給湯器のヒートポンプは高額で生活に直結するため、豪雨時でも水に浸からない高さと位置を確保します。
また、ベランダ防水は見えない部分だからこそ、耐久性の高い施工と定期点検のしやすさを重視しています。
まとめ
- 豪雨被害は建物本体だけでなく屋外設備やベランダからも発生する
- 室外機やヒートポンプはかさ上げ設置+排水計画で浸水リスクを軽減
- ベランダは排水口掃除と防水点検を定期的に実施
- 静岡の気候に合わせた設計で、想定外の豪雨にも備える
家は長く住むもの。だからこそ「水から家と暮らしを守る工夫」を最初から組み込むことが、安心と快適さにつながります。
それではまた。
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