過去の光熱費データから学ぶ断熱改善策とは
「光熱費が高いと感じているけれど、何から手をつければいいのか分からない…」
このような悩みを抱える方にこそ、
“過去の光熱費データの分析”がヒントになります。
本記事では、実際のご家庭での光熱費データをもとに、
断熱性能の改善がどのような効果をもたらしたかを紹介し、
改善策を導き出すための手順とポイントを解説します。
■ 光熱費データは「改善のヒントの宝庫」
住宅の電気代・ガス代・灯油代といった光熱費は、
住まいの断熱性能を最も如実に反映する指標の一つです。
【チェックする項目】
・月別の使用量と請求額
・季節ごとの傾向(夏・冬のピーク)
・エアコン・床暖房・給湯器の使用頻度
これらを数年間分蓄積・比較すると、
“無駄に使われているエネルギー”が見えてきます。
■ 築年数別:光熱費データの実例
【築40年・断熱未改修】
・冬季光熱費:月35,000円前後
・夏季光熱費:月22,000円前後
→ 年間総額:約36万円
【築30年・窓断熱+床断熱のみ改修】
・冬季光熱費:月27,000円前後
・夏季光熱費:月18,000円前後
→ 年間総額:約28万円
【築20年・外壁・屋根含む全断熱改修済】
・冬季光熱費:月17,000円前後
・夏季光熱費:月12,000円前後
→ 年間総額:約20万円
→ 同じ地域でも、断熱強化の有無で年間16万円の差!
■ 改善策①:まずは「窓」の断熱から
断熱改修で最も効果が分かりやすく、
費用対効果が高いのが“窓まわり”です。
【主な対策】
・内窓設置(二重サッシ)
・Low-E複層ガラスへの交換
・サッシ枠を樹脂製へ
→ 冬の冷気侵入を大幅カットし、
体感温度も2〜3℃上昇します。
■ 改善策②:床下・天井の断熱強化
築30年以上の家では、
床・天井の断熱材が入っていない、または薄いケースが多く見られます。
【施工のメリット】
・底冷えの解消 → 暖房効率アップ
・天井裏からの熱逃げを防止 → 夏の冷房効率もアップ
■ 改善策③:壁・屋根の付加断熱
費用は高めですが、
「家全体の断熱性能を底上げする」効果が期待できます。
【こんな方におすすめ】
・既に外壁のリフォームを検討中
・築20年以上で光熱費が高止まりしている
→ 光熱費削減だけでなく、
結露やカビの発生も大幅に減少します。
■ 断熱改善のビフォーアフター例
【例:静岡市在住・築35年木造住宅】
【Before】
・断熱材なし、単板ガラス
・年間光熱費:約38万円
【After】
・床+天井+窓断熱改修
・年間光熱費:約23万円
→ 年間15万円のコストダウン
→ 10年で150万円、20年で300万円の差!
■ 断熱改修の補助金制度を活用しよう
国や自治体では、
断熱性能向上のためのリフォームに対して、
多くの補助金制度が用意されています。
【例】
・こどもエコすまい支援事業
・既存住宅における断熱リフォーム支援
・静岡県住宅改修助成金
→ 工事費の最大50%程度が補助されるケースもあり、
初期コストを抑えて実施可能です。
■ かおり木工房のサポート内容
・光熱費明細の分析から始める断熱改善提案
・断熱診断+サーモグラフィー調査の実施
・補助金申請代行も対応
住まいの“燃費”を下げることが、
未来の安心・安全につながります。
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713
(「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「自然素材断熱でも高性能を実現する方法」

















































