
雨の日に“家の温度差”で体が疲れる理由とは
今日は、“冷たい雨の日”にこそ伝えたいテーマ
「雨の日に“家の温度差”で体が疲れる理由──本当の意味での“暖かい家”とは?」
についてお話しします。
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今日の静岡は雨の時間が多かったです。
現場の屋根を叩く雨音がリズムのように響く中、
お客様の「そろそろ暖房をつけようかな」という声を聞きました。
気温は20℃前後と数字だけ見ればそこまで寒くないのですが、
「なんだか体が冷える」「じっとしていると寒い」
──そう感じた方、多いのではないでしょうか。
実はこの“体の冷え”の原因は、外の気温よりも、家の中の温度差にあります。
今日はその仕組みと、住宅の性能でどう防げるかを、
科学的に、でも暮らしの実感を交えてお伝えします。
1. 「寒さ」は気温ではなく“体感温度”で感じる
雨の日に寒く感じるのは、湿度や気流の影響もありますが、
もっと大きな要因は“放射(輻射)”です。
たとえば、
室温が22℃でも、壁や床、窓の表面温度が17℃しかないと、
人の体はその低い温度に熱を奪われて「寒い」と感じます。
これを輻射冷却(ふくしゃれいきゃく)といい、
静岡のような湿潤な地域では、特に雨の日に顕著に表れます。
つまり、「エアコンの設定温度」よりも、
壁・床・窓の表面温度こそが“快適さ”を決めているのです。
2. 温度差が“体の負担”になる理由
人の体は、体表温度を一定に保とうとするため、
周囲の温度が不均一だと、無意識にエネルギーを消費します。
- リビングが22℃でも、廊下が17℃
- 脱衣室だけ冷たい
- 床がひんやりして足元が冷える
こうした温度差のある環境では、
血管が収縮し、肩こり・冷え性・倦怠感につながることもあります。
特に高齢者では、ヒートショックのリスクが高まります。
家全体が同じ温度であることが、
快適=健康を守る基本条件なんです。
3. “全館空調”と“高断熱”の組み合わせが鍵
「家中を均一な温度に保つ」ためには、
設備と構造の両方が揃っている必要があります。
かおり木工房では、
- 断熱等級7(UA値0.26)
- 気密C値0.3以下
- 松尾式全館空調Ver3
を組み合わせ、家中の温度差を1〜2℃以内に抑えています。
これにより、
雨の日でも床・壁・天井の表面温度がほぼ一定になり、
“どこにいても同じ快適さ”を実現しています。
4. 床暖房がなくても足元が暖かい理由
多くの方が「床が冷たい=床暖房が必要」と考えますが、
実際には、床の温度を一定に保つ断熱・気密設計ができていれば、
床暖房は不要です。
基礎断熱+全館空調により、床下の空気を暖かく保つことで、
床表面温度は常に21〜23℃前後。
裸足でも冷たく感じません。
床暖房で“熱を足す”よりも、
“熱を逃がさない設計”の方が、体に優しく経済的。
5. 「雨の日に寒くない家」は“数字でつくる”
雨の日に「家が寒い」と感じる家の多くは、
気密や断熱の性能が不足しているケースです。
項目 | 一般的な住宅 | かおり木工房の家 |
---|---|---|
UA値(断熱) | 0.6〜0.8 | 0.26 |
C値(気密) | 2.0〜5.0 | 0.3以下 |
換気 | 第3種 | 第1種(全熱交換) |
この数値の違いが、
「雨の日でも疲れない」「冷えない」家の差になります。
6. まとめ|“外が冷たい日”こそ、家の真価がわかる
今日のような雨の日は、
家の性能を肌で感じる絶好のタイミングです。
- 床が冷たくないか
- 廊下に出ても寒くないか
- 雨音が静かに感じるか
これらが揃っていれば、その家は本当に“強くて優しい家”。
静岡の気候は、一年を通して湿度と温度差が大きく、
「外の変化に左右されない家」が、
心身の健康と光熱費の両方を守ります。
“暖かい家”とは、
暖房を強くすることではなく、温度差をなくす家のこと。
それでは、また。
明日は雨が上がる予報です。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
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