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電気代高騰時代に強い断熱住宅の設計法とは

電気代の上昇が続く今、
「これからの家づくりは、いかに光熱費を抑えるか」が重要なテーマになっています。

特に冷暖房に使うエネルギーは、住宅の断熱性能によって大きく変わります。

この記事では、電気代高騰の背景を踏まえながら、
その影響を最小限に抑えるための断熱住宅設計のポイントを解説します。


■ なぜ電気代はこれほど高騰しているのか?

【主な原因】
・原油・LNGの国際価格上昇
・円安による輸入燃料コスト増
・再エネ賦課金の上昇

2022年〜2024年にかけて、
家庭用電気料金は10〜20%近く上昇。

特にエアコンや給湯器など、
電力を多く消費する設備を使う時間帯の電気代が高騰しています。


■ 電気代を抑える鍵は「断熱性能」

電気代の約40%は冷暖房と給湯に使われています。

【断熱性能が与える影響】
・外気温に左右されにくくなり、冷暖房の稼働時間を短縮
・設定温度を緩めても快適さを維持できる
・エアコンの消費電力が減る

→ 高断熱・高気密の家は、“使わない快適”を実現し、
 エネルギーコストを抜本的に下げる設計が可能になります。


■ 設計段階で取り入れるべき断熱対策

【1】断熱等級6以上を目指す
・Ua値0.46以下をクリアできる断熱材配置
・部位別の熱損失率を把握して設計に反映

【2】窓の断熱性能を強化
・Low-Eトリプルガラス
・樹脂サッシ+断熱ブラインド
→ 冬の熱損失の50%以上は窓から。対策必須!

【3】外皮面積を最適化
・凹凸の少ないシンプルな外形で熱損失を最小化
・建物の形状そのものが断熱性能に影響


■ 冷暖房負荷を減らすパッシブ設計

【太陽の光と風を活かす設計】
・南面の開口部から太陽熱を取得
・庇・ブラインドで夏の遮熱
・北側の窓は最小限に抑える
・通風設計で自然換気を促進

→ 自然エネルギーを取り入れることで、
 “機械に頼らず快適”を実現。


■ 設備面での電気代対策

【高効率設備の導入】
・エコキュート(寒冷地対応型)
・ヒートポンプ式床暖房
・全熱交換型24時間換気システム

【スマートHEMS制御】
・消費電力の見える化
・ピークカット制御で賢く節電

→ 設備だけでなく、“運用”でも電気代削減が可能になります。


■ 高断熱住宅は「光熱費が資産になる」

高性能住宅は、
月々の光熱費が削減されるだけでなく、
長期的なライフサイクルコストでも大きな差を生みます。

【例】
・一般的な住宅:年間光熱費 約32万円
・断熱等級6の家:年間光熱費 約17万円
→ 15万円/年の差 × 30年 = 約450万円の節約


■ 補助金を活用した断熱強化

国や自治体の補助金を活用すれば、
高性能な断熱住宅もコストを抑えて実現可能です。

【対象例】
・住宅省エネ2024キャンペーン
・こどもエコすまい支援事業
・長期優良住宅取得支援

→ 最大160万円までの補助も可能


■ かおり木工房の設計サポート

・地域の気候と光熱費傾向を踏まえた断熱設計
・ライフスタイルに応じたゾーニングと空調設計
・光熱費試算と設備提案をセットでサポート

エネルギーコストが将来さらに上昇することを見越し、
いま断熱と設計の見直しをすることが、
“住まいの資産価値”を守るカギになります。


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静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53

営業時間:10:00〜17:00                      

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社長直通:090-6587−4713 
(「HPを見た」とお伝えください)

施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告:
「断熱リノベを始める前に知っておきたい費用観点」