静岡は暖かいはずなのに寒い家ができる理由
12月に考える“冬で後悔しない家づくり”
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
12月も後半に入り、朝の冷え込みがはっきりと体に伝わる季節になってきました。
今朝も現場へ向かうため外に出た瞬間、指先が一気に悴んで感覚が鈍くなる、あの独特の冷たさを感じました。
車の鍵を持っているのに、うまくつまめない。
鍵穴に差し込もうとしても、指に力が入らない。
思わず息を「はぁ…」と吐いて、手を温めたくなる——そんな朝でした。
全国的に見ると、静岡は「暖かい地域」に分類されます。
雪も少なく、氷点下になる日も多くはありません。
それでも、この時期になると手が悴むほど冷える朝が確実にあります。
実はこの「手が悴む感覚」、
家づくりを考えるうえで、非常に大事なヒントを含んでいます。
「静岡は暖かい」は、家づくりでは油断になる
家づくりの打ち合わせで、よく聞く言葉があります。
「静岡だから、断熱はそこまで必要ないですよね?」
気持ちはよく分かります。
確かに、北海道仕様の断熱をそのまま持ってくる必要はありません。
ですが——
静岡の冬は“寒くない”のではなく、“冷え方が違う”のです。
静岡の冬の特徴は、
- 昼と夜の寒暖差が大きい
- 朝晩だけ一気に冷える
- 海風・山風で体感温度が下がる
この条件が重なることで、
「数字ほど寒くないのに、体が冷える」
そんな現象が起きます。
手が悴む朝というのは、まさにその象徴です。
冬の後悔①|リビングが寒く、手が冷たい
冬の住まいの悩みで、最も多いのがこれです。
- エアコンはついている
- 室温表示は20℃以上
- でも、手が冷たい
- マグカップを持つとひんやりする
「暖房が弱いのかな?」
そう思って設定温度を上げる方は少なくありません。
ですが、この“手が冷たい”という感覚。
実は、空気の温度だけの問題ではありません。
人は、
- 空気の温度
- 壁・床・天井など、周囲の表面温度
この両方を、皮膚で感じています。
空気が暖かくても、
床や壁が冷え切っていれば、
指先は悴み、体は寒いままです。
冬の後悔②|廊下・洗面所で一気に手が悴む
リビングはまだ我慢できる。
でも問題は、そこから一歩出た瞬間です。
- 廊下に出た途端、空気が変わる
- 洗面所で水を触ると、手が一気に冷える
- トイレに入ると肩がすくむ
この時、
「冬だから仕方ない」
そう思っていませんか?
実はこれ、断熱が家全体につながっていないサインです。
暖房している部屋としていない部屋。
その境界がはっきりしている家ほど、
体は強いストレスを感じます。
特に手先・足先は敏感です。
だからこそ、「悴む」という形で警告を出してくれます。
冬の後悔③|結露と一緒に冷えが蓄積する
冬になると、
- 朝、窓がびっしょり
- サッシが冷たく濡れている
- カーテンが湿っぽい
これもよくある光景です。
「冬は結露するもの」
そう思われがちですが、これは正解ではありません。
結露が起きるということは、
窓や壁が極端に冷えているということ。
その冷えた面に触れた空気が、
室内の熱をどんどん奪っていきます。
結果として、
- 部屋が暖まりにくい
- 手が冷えやすい
- 暖房を止めると一気に寒くなる
という悪循環に入ります。
手が悴まない家は、何が違うのか
高断熱・高気密の家では、
冬の朝の感覚がまったく違います。
- ドアノブを触っても冷たくない
- 床に立っても、ヒヤッとしない
- 朝から手袋なしで動ける
エアコンを強く効かせているわけではありません。
むしろ、「暖房している感覚」が薄い。
それでも、
手が悴まない、体が冷えない。
これは、家全体の温度差が少なく、
どこに触れても“極端に冷たい場所”がないからです。
高断熱・高気密が「悴み」を防ぐ理由
断熱は、家を魔法瓶のようにする考え方です。
一度暖めた熱を、外に逃がさない。
そして気密は、その魔法瓶の「フタ」。
隙間があれば、暖かさは簡単に逃げていきます。
かおり木工房では、
C値0.3以下をひとつの基準にしています。
このレベルまで気密を高めることで、
- 暖房の効きが安定する
- 壁や床の表面温度が下がりにくい
- 手足が冷えにくい
という環境が生まれます。
一種換気+全館空調が体感を変える
もう一つ重要なのが、換気と空調の考え方です。
一般的な家では、
- 換気=外の冷たい空気が入る
- 暖房=部屋単位
になりがちです。
かおり木工房では、
- 一種換気
- 松尾式全館空調
を採用し、
家全体をゆっくり、均一に暖める設計をしています。
これにより、
- 廊下で手が悴む
- 洗面所で震える
といったことが起きにくくなります。
手が悴む家は、無意識に「我慢する家」
冬に手が悴む家では、
人は無意識に行動を変えます。
- ポケットに手を入れたまま家事をする
- 洗面所に行くのを後回しにする
- トイレに行くのが面倒になる
これが毎日、何年も続く。
家は、
「雨風をしのぐ箱」ではありません。
無意識の我慢を生まない場所であるべきです。
12月に家づくりを考える意味
この寒い時期だからこそ、
- 冷えを正直に感じられる
- 手が悴む、足が冷たいという本音に気づける
夏には見えない問題が、
冬にははっきり現れます。
「寒いのは仕方ない」
そう思った瞬間が、
家づくりを見直すタイミングかもしれません。
冬の後悔は、指先が教えてくれる
- 静岡でも、家はしっかり冷える
- 手が悴むのは、性能不足のサイン
- 暖房ではなく、家全体を見る
- 高断熱・高気密・換気・空調はセット
- 冬に快適な家は、一年中ラク
もし今、
「朝、手が悴むのは当たり前」
そう感じているなら、
それは家からのメッセージかもしれません。
それでは、また。
私たちかおり木工房は、静岡市で
高気密C値0.3以下・高断熱住宅を専門に手がけています。
太陽に素直な設計で、冬は暖かく、夏は涼しい家づくりを本気で考えています。
家づくりに役立つ情報は、SNSでも発信しています。
ぜひご覧ください。
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