
高気密・高断熱のメリット──「なんか居心地がいい家」の正体とは?
断熱と気密、セットで考えると“効果倍増”
前回の記事で、断熱性能の大切さをご紹介しました。
今回は、そこにもうひとつ加えてほしいキーワード──それが「気密(きみつ)」です。
住宅の快適さを考えるとき、断熱だけでは片手落ち。
断熱+気密、この2つがそろってこそ、本当の「一年中快適な家」になるんです。
でも、「気密性ってなに?」「どうして必要なの?」と思う方も多いはず。
ここでは、わかりやすくその仕組みとメリットをご紹介します。
気密とは?(=すき間を少なくすること)
気密とは、「家のすき間の少なさ」のこと。
イメージで言えば、魔法瓶(まほうびん)みたいな家づくりです。
すき間が多いと、せっかくエアコンで冷やしたり暖めたりしても、その空気が逃げてしまい、外の空気がどんどん入ってきます。
逆に、気密性が高い家は、冷暖房の効きが良く、温度が安定しやすいのが特徴です。
高気密・高断熱の家がもたらす5つのメリット
① 光熱費がぐっと下がる
冷暖房でせっかく作った快適な空気が逃げにくいので、エアコンの稼働時間が減ります。
電気代・ガス代が少なく済み、「住み始めてからのコスト」を抑えられます。
「月々の電気代が5,000円以上変わった」という声も珍しくありません。
② 夏も冬も、温度差の少ない家になる
エアコンをつけていない時間でも、室内の温度が急激に変化しにくくなります。
「冬でも朝が寒くない」「お風呂あがりもヒヤッとしない」という快適な空間が生まれます。
部屋ごとの温度差が少ないことで、ヒートショックなどの健康リスクも下げられます。
③ 結露しにくく、カビ・ダニの発生も減る
すき間風や温度差があると、結露が発生しやすくなり、そこからカビやダニが増えてしまうことも。
高気密の家は室内の湿度を安定させやすく、健康にもお掃除にもやさしい家になります。
④ 音が静かで落ち着ける
外の音が入りにくく、室内の音も漏れにくいのが高気密住宅の特徴。
・車の音が気にならない
・子どもが騒いでも安心
・隣家との距離が近いエリアでもプライバシーを保ちやすい
騒音ストレスが減ることで、暮らしの満足度は確実にアップします。
⑤ 家が長持ちする
すき間から入ってくる湿気や温度差は、建物の劣化を早める原因にもなります。
気密性と断熱性を高めることで、家そのものの耐久性を高める効果もあるのです。
「気密性能」はどう測るの?
住宅の気密性は「C値(しーち)」という数値で表されます。
C値とは、「家にどれくらいのすき間があるか」を数値化したもの。
数値が小さいほど、気密性が高いということになります。
例:
・C値=5.0 → すき間が多め(昔の家によくあるレベル)
・C値=1.0以下 → 高気密住宅(現在のメーカー基準の住宅)
・C値=0.3以下 → かなり優れた気密性かおり木工房仕様
ただし、**大切なのは“数値だけ”ではなく、“設計と施工のバランス”**です。
気密性を上げるための施工には、職人さんの丁寧な技術が必要不可欠です。
まとめ:「なんかこの家、落ち着くよね」の正体
高気密・高断熱の家は、住んでから初めて「これが違いか!」と実感できる性能です。
・外の気温に振り回されない
・空気が安定していて、体も心もラク
・光熱費が下がって家計も安心
・湿気や騒音からも守られる
つまり、「なんかこの家、居心地がいいね」の正体は、この“気密+断熱の力”によるものなんです。
次回は「24時間換気の必要性」について、なぜ今の家には換気システムが必須なのか?を、家族の健康と安心の視点からわかりやすく解説します。
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