高齢者に優しい断熱仕様のチェックポイントとは
高齢者にこそ「断熱性能」が重要な理由
高齢になると、体の代謝や体温調節能力が落ち、ちょっとした寒暖差が健康に大きな影響を与えるようになります。特に冬の冷え込みは、転倒やヒートショック、呼吸器疾患のリスクを高め、安心・安全な暮らしを脅かす要因になります。
そこで重要になるのが、「断熱性能」の見直し。高齢者が暮らす家こそ、断熱仕様のチェックと改善が不可欠です。本記事では、断熱リフォームや新築計画時に注目すべきポイントを解説します。
チェックポイント1:壁・床・天井の断熱材の有無と厚み
- 築年数が20年以上経過している家は、断熱材が入っていない、もしくは薄い可能性が高い
- 壁・床・天井に十分な厚みの断熱材を入れることで、外気温の影響を受けにくくなる
- 断熱等級(HEAT20 G1~G3)で性能を比較できる
【目安】
静岡エリアでは、G2等級以上を目指すと、冬も快適に過ごせる温熱環境になります
チェックポイント2:窓まわりの断熱対策
- 窓は住宅の中で最も熱の出入りが多い部分
- 古いアルミサッシ+単板ガラスは、断熱性能が極端に低い
【対策例】
- 複層ガラス、トリプルガラスへの交換
- 内窓の設置(コストパフォーマンスが高い)
- 樹脂サッシへの変更
断熱リフォームの第一歩は、窓の性能向上から始めるのが効果的です。
チェックポイント3:浴室・脱衣所・トイレの温熱環境
- 冬場の事故が多発する場所は「浴室」や「脱衣所」
- 断熱されていないと、入浴時の寒暖差でヒートショックのリスクが
- トイレも朝晩の冷えが厳しく、使用を控えるようになりがち
【改善方法】
- 脱衣所に暖房機器+断熱施工
- 浴室をユニットバス化(断熱構造)
- トイレの断熱ドア設置+床暖房またはヒーター配置
チェックポイント4:床下・天井裏の気流と気密性
- 隙間風が老化や冷えの原因に
- 気流止めがされていない古い住宅では、冷気が家中に侵入
- 気密測定(C値)で家の隙間の程度を数値化可能
【推奨対策】
- 床下断熱のやり直し
- 天井断熱材の追加施工
- 気密テープや断熱パネルでの補強
高齢者住宅における断熱仕様のまとめ
| 部位 | チェックポイント | 推奨改善策 |
|---|---|---|
| 壁・床・天井 | 断熱材の厚み/有無 | G2等級以上の断熱材導入 |
| 窓 | 単板ガラス・アルミサッシ | 複層ガラス+樹脂サッシ or 内窓追加 |
| 浴室・脱衣所 | 室温差・ヒートショックリスク | ユニットバス化+断熱+暖房 |
| 床下・天井裏 | 気流止め/気密不足 | 気密施工+断熱材追加 |
「かおり木工房」の断熱住宅提案
静岡市を中心に活動する「かおり木工房」では、高齢者が安心して暮らせる家づくりのために、
- 高断熱・高気密仕様のリノベーション
- 実生活に即した断熱診断・性能向上提案
- 自然素材との調和を考慮した快適空間設計
を通じて、家族全員が冬でも薄着で快適に過ごせる家をご提供しています。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
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社長直通:090-6587−4713 (「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
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