BLOG

ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 2.家づくりのはじめかた
  4. 住宅ローンの借入額──「いくら借りられる?」と「いくら借りても大丈夫?」は違います

住宅ローンの借入額──「いくら借りられる?」と「いくら借りても大丈夫?」は違います

家を建てる前に、最初に出てくる疑問

「家を建てたい」と考えたとき、多くの人が最初に思うのがこの問いです。

「自分たちは、いくらまで借りられるんだろう?」

でも実は、この考え方には少し落とし穴があります。

本当に考えるべきなのは「いくら借りられるか」ではなく、**「いくらなら、無理なく返していけるか」**です。

金融機関の“審査”と“実生活”の違い

住宅ローンを申し込むと、金融機関は年収や勤務先、借入状況などをもとに「借入可能額(上限)」を決めます。

これはあくまで“審査上の上限”であって、実際に生活していく中で負担にならない金額とは限りません。

例えば、年収500万円の方であれば、最大で3,500万円以上借りられることもあります。

でも、毎月の返済が10万円を超えてしまえば、教育費やレジャー費、老後資金などに回すお金がなくなってしまう可能性もあるのです。

借入額の目安は「年収の5倍まで」が安心ライン

無理のない借入額の目安としてよく言われるのが、

「年収の5倍以内」または「月々の返済額を手取り収入の25%以内におさえる」

という考え方です。

例:

・年収400万円 → 借入額は2,000万円前後

・年収500万円 → 借入額は2,500万円前後

・年収600万円 → 借入額は3,000万円前後

この範囲であれば、毎月の家計に過度な負担をかけることなく、安定して返済していける可能性が高くなります。

借入額を増やすべきではない3つのケース

たとえ審査で高額が通っても、次のような場合は「借りすぎ注意」です。

  1. 子どもが小さい・これから増える予定がある
     → 教育費のピークが来たとき、返済が苦しくなる可能性
  2. 転職や独立を予定している
     → 収入が一時的に不安定になる恐れがある
  3. 趣味や旅行・車などにもお金をかけたいタイプ
     → 「家は建てられたけど、生活が楽しくない」という結果になりかねません

「借りる前に、返済後を想像する」がカギ

住宅ローンの本当の意味は、「借りること」ではなく、「返していくこと」。

将来の家族の姿やライフスタイルまで考えて、長く安心して暮らせる借入額を決めていきましょう。

家づくりの最初の判断で、その後の何十年が変わる。

だからこそ、プロと一緒に“自分たちに合った返済計画”を設計することが大切です。

次回は「月々の返済額の計算」について、誰でもすぐにできる簡単な計算方法と、失敗しないための考え方を解説します。

賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門公務店「かおり木工房」

住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53

連絡先:054-261-2807(午前10時~午後5時)

社長直通:090-6587-4713(HP見たと言ってくださいね!)

建築施工可能エリア:静岡市、焼津市、藤枝市