
豪雨・ゲリラ雷雨に強い家の条件|湿気・浸水・通気を味方につける家づくりの知恵
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
ここ数日、静岡でも雷を伴うゲリラ豪雨が頻発しています。
今年は「空梅雨」と言われてきましたが、
一気に大気が不安定になり、水不足が解消されるのか──
そんなニュースも見かけるようになりました。
ただ、ここで安心してはいけません。
私たちが注意すべきは、雨の「降り方」が年々極端になっていること。
今日は、
「豪雨に強い家とは?」という視点から、
浸水・湿気・通気とどう向き合うかを考えてみたいと思います。
被害が増えるのは“構造”ではなく“設計”のせい?
実際、雨漏りや湿気被害の相談が最も増えるのは、
こうした不安定な気象の直後です。
でもよく調べてみると、
被害を受けた家は「構造が弱い」というより、
- 屋根の勾配が緩すぎる
- 外壁との取り合いが複雑
- 基礎が低く、排水がうまくいかない
──といった、“設計上の判断ミス”が多く見られます。
つまり、構造材の強さだけで家は守れないということです。
「湿気」とどう向き合うかが、家の寿命を決める
豪雨や雷雨があるときに、もう一つ重要なのが湿気対策
特に静岡市のように「湿度が高い地域」では、
床下や壁内の湿気処理が住まいの快適性や耐久性に直結します。
かおり木工房では、
- 床下基礎の高さと換気経路
- 屋根裏の通気設計
- 気密C値0.3以下による制御された換気
──こういった目に見えにくい「空気の通り道」を丁寧に計算しています。
「ただ高断熱にする」ではなく、
湿気を閉じ込めない構造でなければ、
カビ・ダニ・腐朽菌のリスクが高まり、
家の寿命は確実に縮みます。
“雨仕舞”を制する者が、長持ちする家を建てる
「雨仕舞(あまじまい)」という言葉、聞いたことはありますか?
これは簡単に言えば、雨を建物に侵入させず、すみやかに流す設計技術のこと。
例えば、
- 軒の出を長くとる
- 雨樋の径・勾配を適切にする
- 窓まわりに庇(ひさし)をつける
──こうした配慮ひとつで、
壁の汚れ方・外壁の劣化スピード・水はねの跳ね返りが大きく変わってきます。
もちろん、敷地の排水計画も同様です。
土地が低い場所なら、雨水マスや宅内の勾配設計まで考えなければ、
内水氾濫(道路から逆流してくる水)で床下浸水を招くことも。
「湿気に強い家」は、夏も冬も快適
実は、湿気対策ができている家は、
夏のべたべたした不快感が減るだけでなく、
冬のカビ・結露・ヒートショックリスクも低下します。
高気密・高断熱だけでなく、
“湿度のコントロール”までできてこそ、
本当に「長持ちする快適な家」になるのです。
これから本格的な夏、
湿気・雷雨・ゲリラ豪雨が続く時期だからこそ、
「涼しい家」より先に、「湿気に負けない家」を
どう設計するかを一緒に考えてみませんか?
それでは、また。
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