
角地ってどうなの?──憧れの“ひらけた土地”のメリットと気をつけたいこと
「角地=いい土地」と思われがちだけど…
不動産の広告や図面でよく見かける「角地」という言葉。
「角地は人気です」「日当たり良好な角地」などとアピールされることも多く、「なんだか良さそう!」という印象を持たれる方も多いはず。
たしかに角地にはたくさんのメリットがあります。
でも、実は注意しておきたい点もあるのです。
今回は、角地の特徴をメリット・デメリットの両面から分かりやすく解説します。
角地とは?
角地とは、2方向以上が道路に接している土地のことです。
多くは「南×東」「東×北」など、2本の道路に挟まれていて、“街の角”にある土地を指します。
メリット①:日当たり・風通しが良い
角地の最大の魅力は、隣家に囲まれる面が少ないため、開放感があり、日当たりや風通しが良くなることです。
・2方向から光が入る
・リビングやキッチン、バルコニーを明るくできる
・通風がよく、夏でも風が抜けやすい
これは、家全体を明るく快適に保ちたい方にとって、大きなメリットになります。
メリット②:間取り・駐車スペースの自由度が高い
道路に面した面が2つあることで、家の配置や間取りの自由度が高くなります。
・玄関の位置を好きな方向に設けられる
・駐車スペースを正面でなく横から入れるなど工夫できる
・角を活かした外構デザインが可能
設計のアイデア次第で、個性的で使いやすい家づくりが実現しやすくなります。
メリット③:将来的に“売りやすい土地”になる可能性も
角地は、「目立つ」「日当たりがいい」などの理由で、中古物件市場でも人気が高い傾向にあります。
そのため、将来手放すことになった場合にも売却しやすいという利点もあります。
でも、角地にはデメリットもある
① 土地価格が高くなりやすい
角地は人気が高いため、同じ広さでも「内側の土地」より価格が高めに設定されることがあります。
また、固定資産税も少し高くなる場合があります。
② 外からの視線が入りやすい
開放感がある一方で、「2方向が道路に面している=人や車からの視線が入りやすい」という面も。
・カーテンを閉めっぱなしになる
・目隠しフェンスや植栽が必要になる
などの工夫が必要です。
③ 道路からの騒音や安全性に配慮が必要
交通量の多い交差点では、車の音やスピード、歩行者の安全などに気をつけなければならないケースもあります。
角地を選ぶときのポイント
・交通量の多さや道路の幅を確認する
・玄関や駐車場の位置をうまく設計してプライバシーを守る
・日当たりと視線のバランスを設計でカバーする
・「角地指定」や「隅切り(※角を削る決まり)」などの法的ルールがないか確認する
これらを踏まえて計画すれば、角地はとても魅力的な土地になります。
開放感を活かして、暮らしやすい家を
角地は、「明るくて風通しの良い家をつくりたい」という方にはぴったりの土地です。
設計と工夫次第で、プライバシーや安全性も十分確保できます。
メリットだけに目を向けず、周囲の状況も含めてバランスよく検討するのが成功のコツです。
次回はいよいよ最終回、「土地の地盤調査」について。
“見えない足元”が家の安全性にどう影響するのかを、やさしく解説します。
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