
屋根の葺き替えが必要になるタイミングと工事内容とは
~早めの判断で住まいの寿命と快適性を守る~
家の屋根は、雨風・紫外線・暑さ寒さといった外的要因から住まいを守る「第一の防壁」です。
しかし経年劣化により、屋根材の破損や下地の腐食、雨漏りなどのトラブルが起こりやすくなります。
この記事では、屋根の葺き替えが必要になるタイミングや、工事の流れ・費用の目安について解説します。
■ そもそも「葺き替え」とは?
屋根の「葺き替え」とは、古くなった屋根材と下地をすべて撤去し、新しく交換するリフォーム工事のことです。
塗装やカバー工法(重ね葺き)とは異なり、下地(野地板や防水シート)まで新しくするため、建物全体の耐久性を高める根本的な対策になります。
■ 葺き替えが必要になるサインとは?
以下のような症状が出ている場合、屋根葺き替えの検討が必要です。
● 屋根材の割れ・ズレ・剥がれ
スレート瓦や瓦の一部が割れていたり、ズレている状態は雨漏りの前兆です。
● 屋根の色あせ・コケ・サビ
塗膜の劣化や防水性の低下により、雨水の侵入リスクが高まります。
● 雨漏り
室内の天井にシミやカビが出ていたら、屋根下地が傷んでいる可能性大。
● 築20~30年以上経過
メンテナンス歴がない場合は、点検とあわせて葺き替えを検討しましょう。
■ 葺き替え工事の流れ
- 現地調査・屋根診断
→ 屋根材の状態、下地の劣化、雨漏りの有無をチェック - 既存屋根材・下地の撤去
→ スレートや瓦、ルーフィング(防水シート)をすべて取り除きます - 新しい野地板・防水シートの施工
→ 湿気に強く、耐久性の高い素材を使用 - 新しい屋根材の葺き付け
→ 金属屋根、スレート、瓦など、用途に応じた屋根材を選択 - 仕上げ・清掃・完了検査
■ 葺き替えにかかる費用の目安
屋根材の種類 | 葺き替え費用(㎡あたり) | 特徴 |
---|---|---|
スレート | 約9,000~12,000円 | 軽量・価格が手ごろ |
ガルバリウム鋼板 | 約10,000~15,000円 | 耐久性・防錆性に優れる |
瓦(和瓦) | 約15,000~20,000円 | 高耐久・重厚感あり |
※足場代・撤去費用を含めると、1棟あたり100万~200万円が目安です。
※建物の大きさ・形状・勾配などによって異なります。
■ 葺き替えのメリット
- 雨漏り・劣化の根本対策が可能
- 断熱性・遮音性の向上
- 耐震性アップ(軽量屋根材を選ぶと効果的)
- 外観の美しさが蘇る
■ よくある質問(Q&A)
Q. 屋根塗装と何が違うの?
A. 塗装は見た目や防水性を一時的に高めるもの。葺き替えは構造そのものの交換なので、耐用年数が大きく異なります(塗装:約10年/葺き替え:約30年)。
Q. 雨漏りしてからでも間に合う?
A. 雨漏りが長引くと、屋根だけでなく柱や天井まで傷みが広がるため、早めの対処が重要です。
■ 地元での施工事例(静岡市)
築35年の木造住宅でスレート屋根が劣化し、ガルバリウム鋼板へ葺き替えを実施。
「夏の暑さが和らぎ、外観も見違えるようにきれいになった」とのお声をいただきました。
▼ 無料診断受付中!
「屋根の状態が心配」「雨漏りが気になるけど、どこに相談すれば…」という方は、
地元密着のかおり木工房までお気軽にご相談ください。
054-261-2807(10:00〜17:00)
090-6587-4713(社長直通・「ホームページを見た」とお伝えください)
公式サイトはこちら
対応エリア:静岡市、焼津市、藤枝市
次回予告
次回は「外壁のコーキング劣化がもたらすリスクと補修の必要性」をテーマに、
知らないうちに進行する外壁の傷みと、その正しい対処法を解説します。