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耐震補強と断熱改修を同時に行うリフォームのメリットとは

地震国・日本において、耐震性は住宅の安全性を保つうえで最重要課題のひとつです。また、近年では快適性や省エネを求めて断熱性にも注目が集まっています。
実は、耐震補強と断熱改修を同時に行うことで、コスト削減や性能向上といった相乗効果を享受できるため、リフォームを検討するならぜひ一緒に進めたい組み合わせと言えます。

この記事では、両者を同時に行うメリット、実際の進め方、注意点、費用感などを詳しく解説します。


1. なぜ併用が有効か?メリットを徹底解説

1‑1. 足場・解体・復旧のコスト削減

耐震補強・断熱改修ともに、壁・屋根・外壁といった構造体を扱う作業が発生します。これらを同時に行えば、足場設置・解体・仕上げ復旧の重複を避けられ、全体のコストを抑えられます。
実際、リフォーム業界でも「壁をはがす機会=断熱材を入れ替えるチャンス」として、併用を推奨する声があります。

1‑2. 工期の短縮と生活影響の軽減

別々に行えば2回に分けて施工を行う必要がありますが、併用することで同じ期間で一括的に施工でき、仮住まいや生活の制限を最小化できます。

1‑3. 性能向上の相乗効果

耐震性を強化して構造が補強されると、壁を開放できる機会が生まれます。そのときに断熱材を新設・充填すれば、構造補強と断熱強化を一体化した仕上がりにできます。
結果として、地震への備えと、冬の寒さ・夏の暑さの軽減、光熱費の節約といった複数の効果を同時に得られます。

1‑4. 未来にわたる安心と資産価値の維持

補強と断熱を同時に行うことで、住宅性能として長期的な価値が向上します。耐震基準の強化と省エネ性能の向上は、売却時や資産評価にも好影響をもたらすことがあります。


2. 具体的な併用方法と施工ステップ

2‑1. 事前調査・設計フェーズ

  • 耐震診断:現状の耐震評点を把握
  • 熱損失診断(断熱性能評価):壁・屋根・窓の性能をチェック
  • 併用可能な範囲の定義:どこを同時改修できるか設計で調整

2‑2. 解体・補強・断熱設置

  • 補強が必要な壁や柱を部分解体
  • 補強部材(筋交い、構造用合板、耐震金物など)を設置
  • 同時に断熱材(石膏ボード内断熱、外張断熱、吹込み断熱等)を充填
  • 窓交換や内窓設置を含め、サッシ部分の断熱改善

2‑3. 仕上げと調整

  • 内装・外装を元に戻す(クロス・塗装など)
  • 気密処理・防湿層の設置
  • 完了後の性能検査(耐震チェック、断熱性能測定など)

3. 費用相場・目安

併用リフォームは、施工範囲・構造条件・断熱材の仕様によって大きく変動しますが、参考となる目安を以下に示します。

施工内容費用目安
部分的な耐震補強 + 内部断熱強化100〜300万円台
広域の壁・屋根補強 + 全館断熱改修300〜800万円以上
窓・サッシ交換 + 全体断熱併用別途1戸あたり数十万〜百万円プラスの追加

同時施工によるコスト節減効果を考慮すると、断熱改修だけ、耐震補強だけを別々にする場合と比べて総額を抑えられるケースが多くなります。

また、補助金や助成金を活用できる可能性が高くなる点も併用の大きな利点です。


4. 注意点・リスク管理

  • 構造的な制約の確認:補強が不可能な部位や構造条件もあるため、事前調査が重要
  • 断熱施工後の湿気管理:断熱強化によって結露リスクが変化するため、換気・除湿設計も同時に検討
  • コスト見積もりの内訳明確化:どこまで含まれているか(解体、復旧、付帯工事等)を見極める
  • 施工品質の確保:耐震金物、気密処理、断熱性能など、施工精度が効果を左右
  • 段階実施の可能性:予算上、全体を一度に行うのが難しい場合は、最も効果の期待できる範囲から着手

5. 事例紹介(静岡・近隣エリア)

たとえば、静岡市内の築35年木造住宅で、耐震性能が基準を下回っていたため補強が必要と判断され、その際に断熱改修も同時に行った事例があります。

補強工事で壁を開けた際に断熱材を充填し、窓を高性能サッシに交換。結果として、地震への安心感だけでなく、冷暖房負荷の低下・快適性向上も実現でき、お施主様から高評価を得られた例があります。


まとめ

  • 耐震補強と断熱改修を同時に行うことで、コスト削減・工期短縮・性能向上の相乗効果が得られる
  • 設計段階で併用可能な範囲を明確にし、施工品質・換気設計にも配慮することが成功の鍵
  • 併用リフォームを計画的に進めることで、安心して快適に暮らせる住宅を実現できる

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住所:静岡市葵区瀬名川1‑27‑53
電話:054‑261‑2807(10時〜17時)
社長直通:090‑6587‑4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告

次回は 「住まいを長持ちさせるために必要な修繕と予防リフォーム」 をテーマに、劣化防止と維持コストを抑える修繕計画の秘訣をご紹介します。お楽しみに!