
夜になると壁や床が冷たく、朝まで温まらない理由とは?
“冷える家”の本当の原因は、目に見えない「熱の逃げ道」にあった
「リビングで過ごしていると、夜になるにつれて寒くなる…」
「布団に入っても床からの冷気が気になって寝付きが悪い…」
そんな“底冷えする家”に悩んでいませんか?
暖房をつけてもなかなか温まらず、朝起きた時もひんやり。
その不快感の原因は、住宅の構造と断熱性能の不足にあります。
なぜ夜になると家が冷えていくのか?
1. 日中の熱が蓄積されず、夜になると放出してしまう
古い住宅や断熱性能の低い家では、太陽熱などの日中に得た熱が蓄えられず、夕方以降に急速に逃げてしまいます。
その結果、夜になると一気に冷え込み、「室内が冷蔵庫のように寒い」と感じるのです。
2. 外壁・床・天井からの放熱が止まらない
断熱材が不十分な家は、外部の冷気の影響をモロに受けます。
特に注意すべきポイントは以下の3つ:
- 外壁:夜間は外気温が下がり、壁が冷気を伝えて室内に冷たさが侵入
- 床下:断熱材がない・隙間がある床は“冷たい空気の通り道”
- 天井:断熱不足により暖かい空気が逃げ、保温力がゼロに
3. 構造的に“熱が溜まりにくい”間取りになっている
吹き抜けや広いリビングは一見魅力的ですが、暖気が上昇してしまい下に留まりません。
また、仕切りの少ない間取りは暖房効率が悪く、温度が安定しにくくなります。
こんな症状がある家は要注意
- 夜になるとフローリングが冷たくスリッパなしでは歩けない
- 壁際に立つとひんやり感じる
- 暖房を切るとすぐに室温が下がる
- 朝、布団から出るのが苦痛なほど冷えている
夜も朝も暖かい家に変えるには?
● 高断熱リノベーションで「熱を逃さない家」へ
- 外壁や床、天井に高性能な断熱材を追加施工
- 断熱等級4〜6を目安に断熱性能を格上げ
● 窓からの熱損失を防ぐ
- Low-E複層ガラスの導入
- 既存窓の内側に内窓(インナーサッシ)を設置し“空気の層”を作る
- カーテンボックスや厚手カーテンも効果的
● 床下断熱を強化
- 床下に吹付け硬質ウレタンフォームなどを施工
- 気密性も同時に高めることで“床からの冷え”を防ぐ
● 小さな工夫で大きな違い
- 夜間の冷気を遮るために断熱ボードやマットを壁際に設置
- 隙間風対策としてサッシの隙間を専用パッキンで埋める
家の「冷え」は我慢するものではなく、“改善できる課題”です
快適な冬の夜を過ごすには、断熱性能の底上げが不可欠です。
「昔の家だから仕方ない…」とあきらめず、今の暮らしに合わせた断熱リフォームを取り入れてみてください。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587−4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「以前住んでいた賃貸の方が断熱性が良かった気がする理由とは?」
築年数と性能の関係、意外な盲点を解説します。