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以前住んでいた賃貸の方が断熱性が良かった気がする理由とは?

「持ち家なのに寒い…」と感じるあなたへ、家の“見えない性能”の落とし穴

「築40年の実家に戻ったら、前のアパートの方が暖かかった」

「念願のマイホームなのに、断熱性が悪くて冬がつらい…」

そんな声を多くいただきます。
不思議に思われるかもしれませんが、これはよくある現象です。

実は、“昔の一戸建て住宅”と“最近の賃貸住宅”では断熱性能に大きな差があるのです。
この記事では、その理由と対策を詳しくご紹介します。


なぜ昔の持ち家は寒いのか?


1. 法規制がなかった時代に建てられた住宅

1980年以前に建てられた多くの住宅には、断熱基準そのものが存在していません
つまり、壁・床・天井に断熱材が「入っていない」か、あっても「最低限」しか使われていないのです。

一方、2000年以降の賃貸住宅は、建築基準法や省エネ基準を満たすように作られており、一定以上の断熱性が確保されています。


2. 一戸建てと集合住宅の構造の違い

賃貸の多くは集合住宅(アパート・マンション)であり、上下左右を他の部屋で囲まれています。
つまり、外気と接する面が少なく、熱が逃げにくいのです。

一方、戸建住宅は全方位が外に接しているため、寒暖の影響をダイレクトに受けやすいという特徴があります。


3. 窓の性能が圧倒的に違う

古い家では、一枚ガラスのアルミサッシが一般的ですが、
最近の賃貸物件はペアガラス(複層ガラス)+樹脂サッシが標準になっていることも珍しくありません。
窓は熱の出入りが最も激しい場所。ここに大きな性能差があるのです。


結果:「賃貸より寒い」現象が起きる


  • 夏は2階がサウナのように暑く、冬は底冷え
  • 暖房をつけても効きが悪く、電気代だけがかさむ
  • 窓に結露、壁にカビ、カーテンが濡れる

「賃貸の方が良かった」と感じるのも無理はありません。
しかし、これは家が悪いのではなく、“古い性能”のまま放置されていることが原因なのです。


解決方法は「部分断熱」+「気密改善」


● まずは窓から手を入れる

  • 内窓の設置(既存窓の内側にもう1枚取り付け)
  • 樹脂サッシ+ペアガラスへの交換
  • 断熱カーテン・シートも一時的には有効

● 壁・床・天井の断熱補強

  • 外壁リフォーム時に外張り断熱や内断熱を追加
  • 床下からの冷気にはウレタンフォームなどの断熱材を吹き付け
  • 天井裏にはグラスウールなどの断熱吹き込みがおすすめ

● すきま風対策で「気密性」を上げる

  • サッシのパッキン劣化チェック
  • 換気口やコンセント周りの断熱補修
  • ドア下のすき間に防風テープを活用

「性能を上げれば、今の家はもっと快適になる」


せっかく手に入れた持ち家。
「寒いけど、もう仕方ない」とあきらめるのはもったいないことです。

断熱と気密の性能アップで、家は劇的に生まれ変わります。
設備ではなく、“建物そのものの性能”を底上げすることで、冬も夏も快適な住まいに変えることができるのです。


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静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587−4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告:
「家が重く感じるくらい空気が重い/息苦しい感じがする理由とは?」
空気の“質”と断熱・気密の深い関係について解説します。