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建て替えとリノベーションのコストを比較する方法とは

暮らしを変える最適な選択を見極めるために

家を変えるときの2つの選択肢

住宅を改善する方法には、大きく「建て替え」と「リノベーション(既存住宅の改修)」があります。
どちらが良いかは、コスト・住み心地・資産性・環境負荷など複数の視点から比較する必要があります。

この記事では、両者のコスト構造、メリット・デメリット、比較のポイントをオリジナル視点で整理します。


建て替えとリノベーション、それぞれのコスト構造

建て替えのコスト構造

  • 解体・撤去費用:既存家屋を壊し、基礎・残材を処理するコスト
  • 基礎・躯体工事:構造体を一から作るための費用
  • 資材・仕上げ設備費用:新築同等の仕上げ材・設備(内装・外装・配管・電気など)
  • 設計・許認可費用:建築確認・設計料・申請手数料
  • 外構・造園費用:庭・駐車スペース・フェンスなど
  • 付帯工事:上下水道・道路接続・インフラ整備など

これらをすべて含めると、建坪・仕様・土地条件次第で非常に高額になる可能性があります。

リノベーションのコスト構造

  • 解体・撤去(部分):内装や一部壁などを解体
  • 補修・改修工事:躯体補強・断熱・気密・水まわりの改修
  • 仕上げ・設備更新:床・壁・天井仕上げ・設備交換
  • 設計・調査費用:構造診断・設計料
  • 仮設工事・養生費用:生活空間を守るための仮設構造・養生
  • 付帯処理:下地補修・配線・配管整理など

リノベーションは既存構造を活かす分、建て替えよりコストを抑えやすいですが、構造不具合が隠れている場合には想定外の追加費用が生じやすいというリスクもあります。


両者の比較:メリット・デメリット

観点建て替えリノベーション
初期費用多くの場合リノベより高額範囲を調整すれば抑えられる
設計自由度完全自由な設計が可能既存構造の制約あり
工事リスク構造劣化の心配が少ない既存構造の不具合リスクあり
環境負荷解体廃材が多く出る既存資材を活かす分有利
期間通常は長期部分改修なら比較的短め
資産価値・税制新築扱いで減価償却や税制面で有利な場合あり築年数を引き継ぐため影響あり
快適性改善全体を一新できる断熱・構造・設備を重点的に強化可能

判断のためのチェックポイント

  1. 構造の健全性
     既存の構造が劣化・腐食・シロアリ被害など無いか、建築士による診断を受けましょう。
  2. コスト対効果をシミュレーション
     どこまで直したいか、将来負担を含めた見通しを立てて比較すること。
  3. 意匠・間取りの制約
     建て替えなら自由度が高いが、リノベでも構造補強と合わせてデザイン改善できることが多い。
  4. 住みながら改修するか仮住まいするか
     リノベは部分改修をうまく分割すれば、仮住まいの期間を最小化できることがあります。
  5. 補助金・助成金の適用条件
     既存住宅のリノベーションには補助が出るケースが多いため、制度対応を確認。
  6. 長期のメンテナンス性
     新築扱いでメンテ性を含めて設計し直す建て替え、またはリノベで既存部材を補正する選択肢を、どちらが持続可能かを考える。

まとめ:選ぶ基準は“将来の暮らし”を見据えること

建て替えもリノベーションも、それぞれ強みと限界があります。大切なのは、この先何十年生きるかを見据え、コストだけでなく身体的快適性・家の寿命・資産性・暮らし方を考えて選ぶことです。

「どちらが正解か」はあなたの家・予算・価値観次第ですが、後悔しない選択をするための材料を揃えて判断できることが重要です。


次回予告

次回は「古民家や和の家で高断熱化する事例を探す」をテーマに、和風建築の断熱改修のコツや施工ポイントをお伝えします。


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