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窓の開閉、空気の流れを考えた“すまい方”の改善とは?

住まいの快適性を左右する要素として「断熱性能」や「気密性」などが注目されることが多いですが、それと同じくらい重要なのが「暮らし方」です。どれだけ性能の高い断熱リノベーションを施しても、日々の生活習慣や空気の流れを無視した住まい方をしてしまうと、その効果を十分に発揮できません。

今回は、窓の開け閉めや室内の空気循環を意識した住まい方に焦点を当て、より快適で健康的な暮らしを実現するための改善ポイントを詳しく解説します。

1. 窓の開け方・タイミングを見直す

「窓を開けて換気する」ことは当たり前の習慣かもしれませんが、実はそのタイミングや方法を工夫することで、住まい全体の快適性が大きく変わってきます。

例えば、夏場は朝の早い時間帯に窓を開け、外の涼しい空気を取り入れることで室内の温度上昇を抑えられます。一方、日中の暑い時間帯は窓を閉めてカーテンで日差しを遮ることで、室内の冷房効率が向上します。

冬場は外気が冷たい時間帯を避けて、日中の暖かい時間帯に短時間換気するのがポイントです。これにより、熱の損失を抑えつつ、新鮮な空気を取り入れることができます。

2. 空気の流れを意識した間取りの活用

住宅内の空気の流れを考慮することも、快適な住まい方には欠かせません。多くの家庭では、風がうまく通らずに一部の部屋がムッとした空気になっていることがあります。

対策としては、風の通り道をつくること。たとえば、対面にある窓を同時に開けて風の通り道をつくる「対角換気」は、家全体に風を通すのに非常に効果的です。

また、扇風機やサーキュレーターを活用して空気を循環させることで、上下の温度差を解消し、冷暖房の効率を高めることができます。室内干しの湿気対策にも効果があります。

3. 高性能住宅でも「使い方次第」で差が出る

断熱・気密性能に優れた高性能住宅であっても、暮らし方次第で快適性や光熱費に差が出てきます。

例えば、全館空調システムが備わっていても、扉を頻繁に開け閉めしたり、不要な窓の開放が多かったりすると、空調効率が落ちてしまいます。逆に、ゾーニング(使用エリアの区分け)や間仕切りの工夫で、使用頻度の高い部屋だけを効率よく冷暖房することも可能です。

暮らし方と設備・性能が調和してこそ、住まいの快適性と省エネ効果が両立します。

4. 「自然」と共存する暮らし方へ

断熱や気密を強化することで外気の影響を抑える一方、季節の変化や自然の力を暮らしに取り入れる工夫も重要です。

春や秋の心地よい季節には、エアコンに頼らず自然な風を取り入れる暮らし方も可能になります。たとえば、吹き抜けや高窓を活かした自然換気、外構や植栽による日差しの調節など、自然環境と調和した設計と暮らし方が、心地よさと省エネの両立を実現します。

5. 家族全員が「住まいの使い方」を理解する

住まいの快適性を高めるには、家族全員がその「使い方」を理解し、協力することが不可欠です。たとえば、就寝時や外出時の窓の開閉、エアコンのオンオフ、ドアの開け閉めの習慣など、日々のちょっとした意識が快適な室内環境を維持する鍵となります。

子どもにも風通しや室温について教えることで、住まいへの理解が深まり、将来の住宅選びや生活の質向上にもつながるでしょう。

まとめ:設備だけでは快適な住まいは完成しない

高断熱・高気密といった性能の向上は、快適な住まいの重要な要素ですが、それだけでは不十分です。日々の暮らし方や住まいの使い方、家族の意識こそが、その性能を活かしきるためのカギとなります。

今回ご紹介したポイントを参考に、家全体の空気の流れや住まい方を見直してみてください。少しの工夫と意識で、今よりずっと快適な住まいを手に入れることができるはずです。


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