暖かさを保ちつつ風通しよい家をつくるには?
断熱と通風を両立させる設計の極意
「暖かさをしっかり保ちたいけど、風通しもよくしたい」
このようなご相談をよくいただきます。
一見、相反するように思える“断熱”と“通風”ですが、設計次第で両立が可能です。
本記事では、冬の暖かさと夏の心地よい風通しを両立する家づくりのヒントを紹介します。
1. 断熱と通風は相反するもの?
よくある誤解
- 「断熱=密閉」=風が通らない
- 「通風=すき間」=断熱性能が下がる
しかし実際は、必要なときに風を取り入れ、必要なときに遮断することが快適な住まいの条件です。
この切り替えをスムーズに行うための設計こそがポイントです。
2. 通風を活かす間取り設計
対角線に窓を配置
- 南北や東西の風の流れを意識し、対角に窓を設置することで空気が通り抜ける
高窓と低窓の組み合わせ
- 温まった空気は上へ逃げる性質を利用し、
- 高窓から熱を排出
- 低窓から涼しい空気を取り入れる
引き戸・開放できる間仕切り
- 室内に風が巡るように、部屋の仕切りに引き戸や可動壁を採用
3. 通風を活かす外構・植栽の工夫
風の通り道を遮らない配置
- 隣家や塀との距離を考慮し、風が抜けやすいよう配置計画を立てる
植栽による微気候コントロール
- 樹木や芝生が地表の温度を下げ、自然な涼しさを室内に
- 生垣は目隠しにもなりながら、風の流れを乱さない
4. 必要なときに閉じて断熱、不要なときに開けて通風
高断熱窓+可動型外部日除け
- 開ければ風を通し、閉めれば熱を遮断するアウターシェードの活用
換気システムと連動した窓設計
- 計画換気と自然通風を併用する設計で、空気の質も快適性も両立
雨の日でも通風可能な設計
- 軒の出やルーバー窓を活かせば、天候に左右されず通風が確保できます
5. 静岡の気候に適した“風と断熱の家”とは?
静岡は、
- 冬:朝晩の冷え込みはあるが、日中は暖かい
- 夏:湿度が高く、風通しの良さが快適性のカギ
そのため、
- 日射取得+高断熱で冬を乗り切り
- 風の通り道を設計して、夏の蒸し暑さを逃がす
といった考え方が求められます。
まとめ:風を味方にする断熱設計で快適性UP
断熱と通風は、切り替え可能な“可変性のある設計”にすることで共存できます。
風が通る日中は窓を開けて快適に、
冷え込む夜間や冬場はしっかりと断熱で暖かく――
そんな家なら、
- エアコンに頼りすぎず
- 健康的に過ごし
- 自然の力を最大限活かす暮らしができます。
かおり木工房では、静岡の自然と調和した断熱×通風の快適設計をお手伝いしています。
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かおり木工房(有限会社DAMソウショウ建築)
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587−4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「暗くならない断熱設計のコツ」
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