光熱費を数値で伝える断熱改修提案のコツとは
「断熱すれば光熱費が下がる」と言われても、
どれだけ下がるのかが分からないと、
なかなか踏み出せないものです。
そんな方に向けて、
この記事では“光熱費削減効果を数値で伝える”提案の仕方を紹介します。
具体的な試算、比較事例、計算根拠の提示など、
数字を使った説得力ある説明が、
納得と信頼につながります。
■ なぜ数値での説明が必要か?
【感覚では伝わらない】
・「暖かくなります」「快適になります」では効果が曖昧
・数万円〜数十万円の投資には“根拠”が必要
【数値で初めて比較・判断ができる】
・現状と改善後の差を見せることで納得度アップ
・他の投資(設備更新など)との比較材料にも
→ “見える化”が判断を促します
■ 基本となる光熱費の計算方法
【1】現状の光熱費を把握する
・電気・ガスの月別請求額(最低1年分)
・冷暖房・給湯・照明など用途別の使用量
【2】断熱改修後のシミュレーション
・改修部位ごとの効果(例:窓交換で20〜30%減)
・断熱等級5→6→7での削減率(10〜40%)
【3】削減額の試算
・例:年間光熱費30万円 → 改修後20万円 → 年10万円の削減
→ 10年で100万円のコスト回収が可能
■ おすすめの見せ方と伝え方
【ビフォー・アフターグラフ】
・月別の光熱費を棒グラフで比較
・「改修前後で何月にどれだけ変化したか」を可視化
【積算根拠の提示】
・熱損失量(Q値・UA値)
・外皮面積と熱貫流率から算出した削減量
・設備機器の効率(COP・APF)との連動
【「年間◯万円おトク」だけでなく「◯年で回収」も伝える】
→ 家計にとっての投資効果が明確になる
■ 数値で伝えるときの注意点
【過剰な期待値を見せない】
・理論値ではなく「現実的な範囲」を示す
・天候・家族構成・生活スタイルの違いも補足する
【使う数値はシンプルに】
・複雑な数式や専門用語は避ける
・「年間光熱費○万円→○万円」の形式が最も伝わりやすい
■ 実際のプレゼン事例:静岡市・夫婦2人暮らし
【現状】
・電気代:年間210,000円
・ガス代:年間105,000円
→ 合計:315,000円
【提案内容】
・外壁+天井断熱(等級6相当)
・樹脂サッシ+Low-E複層ガラスへ全窓交換
【効果シミュレーション】
・電気代:138,000円(▲72,000円)
・ガス代:78,000円(▲27,000円)
→ 年間:▲99,000円
→ 10年で約100万円の節約効果
→ この説明により、「予算を増やして全窓交換を決意」
■ 提案に活かす資料テンプレート
・エクセルやスプレッドシートで作成可能
・入力項目:現状光熱費、改修部位、目標等級、面積、材料、工法など
・自動で年間削減額・回収年数を算出
→ 打合せ時にその場で試算できると信頼感がアップ
■ かおり木工房の光熱費提案サポート
・光熱費ヒアリング+計算サポート
・提案資料テンプレート無料提供
・設計・補助金計画と連動した試算可能
「高い買い物だからこそ、納得して決めたい」
そんなお客様の思いに応えるために、
私たちは“数字”で伝える提案に力を入れています。
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713
(「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:
「初年度で投資回収が可能な断熱プラン例」

















































