ヒートショックリスクを減らす断熱改修計画とは
見えない危険「ヒートショック」に備える
寒い時期になると増える家庭内事故。その中でも深刻なのが「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく上下し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象。暖かい部屋から冷えた浴室やトイレへ移動したときに最も起こりやすく、高齢者にとっては命にかかわるリスクとなります。
実際、ヒートショックによる死亡事故は年間1万9千件を超えるとされ、交通事故死者数を大きく上回ります。
しかしこのリスクは、断熱改修という住まいの工夫で大きく軽減できるのです。
なぜ断熱がヒートショック対策になるのか?
住宅内での温度差、特に「脱衣所」「浴室」「トイレ」「廊下」などの冷え込みがヒートショックの引き金になります。
例えば、暖房の効いたリビングが22℃、脱衣所が10℃、浴室が5℃だったとしましょう。この温度差に身体が対応しようとすることで、血圧が急激に上がり、心臓や血管に大きな負担がかかります。
つまり、住まいの中で温度差を少なくすること=命を守る断熱改修なのです。
効果的な断熱改修の具体策
ヒートショックを防ぐために、特に重要な改修ポイントを解説します。
1. 窓の断熱性能を強化する
- 窓からの熱の出入りは住宅全体の50%近くを占めるともいわれています
- 単板ガラスを複層・トリプルガラスに交換
- 樹脂サッシに変更し、結露・冷気の侵入をブロック
- 内窓(二重窓)を設置するだけでも効果あり
2. トイレ・脱衣所・浴室の断熱施工
- 外気に面する壁・床・天井には高性能断熱材を施工
- 窓がある場合は内窓設置+断熱カーテンの使用
- 床からの冷気には床断熱材+断熱マット
3. 局所暖房と全館空調の併用
- 小型の壁掛けセラミックヒーターや床暖房を活用
- 高気密・高断熱住宅なら床下エアコン1台で全館暖房も可能
- 松尾式全館空調のように、家全体を一定温度で保つ設計が理想
改修タイミングと補助金活用
断熱改修はタイミングを見極めれば効率的に行えます。
- 水回りリフォームと同時に脱衣所・浴室を断熱強化
- 屋根・外壁塗装の時期に外断熱を導入
- 床の張り替えに合わせて床断熱材を施工
また、現在は断熱改修に対する国・自治体の補助金制度も充実しています。
- こどもエコすまい支援事業
- 住宅省エネ2024キャンペーン
- 各市町村独自の高齢者住宅改修助成
補助を活用すれば、実質的な負担は数十万円軽減されることも。賢く使って、家の安全性を高めましょう。
かおり木工房がご提案する断熱リノベ
静岡市・焼津市・藤枝市を中心に活動する「かおり木工房」では、
- ヒートショックリスクを抑える断熱等級7相当の施工
- 松尾式エコハウス設計による温度差ゼロの住空間
- 自然素材を活かした心地よく健康的な室内空気環境
など、ご家族の健康と安全を第一に考えたご提案を行っています。
また、シニア世代の生活スタイルに合わせた間取り変更・バリアフリー設計も合わせて対応可能。ご相談は無料、現地調査や見積もりもお気軽にどうぞ。
まとめ:住まいの温度が未来の健康を左右する
「寒さを我慢する」暮らしは、もはや時代遅れです。特に高齢者の方にとって、温熱環境の整備は命を守る重要な要素となります。
家の中の温度差をなくす断熱改修は、将来の医療費削減や介護予防にもつながる最善の投資です。
ヒートショックのない暮らしへ。まずは小さな一歩から始めてみませんか?
「賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店『かおり木工房』」
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名川1丁目27−53
営業時間:10:00〜17:00
TEL:054-261-2807
社長直通:090-6587−4713 (「HPを見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回予告:「老後に備えた“温度バリアフリー”な家のつくり方」
年齢を重ねても安心して暮らせる住まいとは?次回は、室内温度差をゼロに近づける“温度バリアフリー設計”の具体的なアイデアと施工方法をご紹介します。

















































