「断熱と家計、どちらも守る“真の省エネ住宅”とは」
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今朝の静岡市は、澄み切った青空。
最高気温は20度を少し超え、昼間は上着いらずのポカポカ陽気でした。
でも、日が落ちると一気に冷えてくる——そんな季節の変わり目です。
「そろそろ暖房をつけようかな」と思った方も多いのではないでしょうか。
実は、今この時期、全国的に“冬の電気代対策”を検索する人が急増しています。
電気代の高騰、補助金制度の変化、そして住宅性能の格差。
今日はこの3つを軸に、「断熱と家計を同時に守る、省エネ住宅の真実」をお伝えします。
第1章|電気代が上がる冬、何が起きているのか
電気代の値上げは、ニュースでも頻繁に取り上げられています。
特に静岡エリアでは、2025年度から「再エネ賦課金」の上昇と「送配電コストの見直し」により、平均で月+1,200円〜1,800円の負担増が予測されています。
では、「高断熱の家なら電気代が下がる」は本当でしょうか?
——答えは「条件次第」です。
断熱性能だけでは“家計防衛”は成り立ちません。
なぜなら、暖房エネルギーの6割以上を左右するのは「家の熱の逃げ道」と「空気の循環」だからです。
どんなに良い断熱材を使っても、
・窓まわりから熱が逃げている
・換気計画がズレて空気が回らない
・エアコンが間欠運転している
この3つが揃えば、電気代は下がりません。
第2章|断熱“だけ”では省エネにならない理由
多くの住宅会社が「断熱等級6です!」「Ua値0.4です!」と掲げます。
しかし、実際の住み心地や電気代が期待通りでない家も少なくありません。
理由は、“断熱と気密を別物として扱っている”ことにあります。
たとえば、C値=0.3以下。
これは、私たちかおり木工房が全棟で実測している“気密性能”の基準値です。
C値が0.3を超えると、外の冷気や隙間風がわずかに侵入し、
せっかく暖めた空気が壁や天井裏に逃げていきます。
つまり、「断熱材の厚み」よりも「空気の漏れ」を抑える方が、
実際の暖房費削減には大きく効いてくるのです。
さらに重要なのが一種換気+全館空調の組み合わせ。
松尾式Ver3では、エアコン1台の熱を家中にムラなく行き渡らせる設計を採用。
床下と天井裏の空気層を利用し、熱交換換気でロスを最小化します。
これにより、冬でもエアコンは24時間連続で低出力運転。
立ち上がりの電力を抑え、結果的に電気代を20〜30%削減できます。
第3章|本当に“省エネ”な家とは
省エネ住宅という言葉は聞き慣れていますが、
「電気を使わない家」ではなく、「エネルギーを無駄にしない家」こそが本質です。
その鍵となるのが「熱損失係数(UA値)」と「気密性能(C値)」のバランス。
極端に断熱だけを追求すると、材料コストが膨らみます。
一方、気密を無視すると、快適性が落ち、ランニングコストも上がる。
かおり木工房ではこの“トレードオフ”を防ぐため、
「Ua値0.46×C値0.1」を静岡気候に最適化した基準としています。
理由はシンプル。
静岡市の冬は北海道のような厳寒地ではなく、日射取得のコントロールが最重要だから。
冬の南中高度は約33度。
軒の出を適切に設定し、冬は日射を室内に取り込み、夏はしっかり遮る。
この「太陽に素直な設計」が、最もエネルギー効率の良い断熱手法です。
第4章|数字で見る「省エネ設計の実力」
かおり木工房のモデルハウスでは、
外気温5℃の朝でも、エアコン1台(14畳用)で全館22℃をキープしています。
その時の消費電力は約500〜600W。
一般的な住宅でリビング1台+寝室1台を稼働させた場合の半分以下です。
さらに、年間光熱費の比較では:
| 項目 | 一般的なZEH等級6 | かおり木工房(松尾式Ver3) |
|---|---|---|
| UA値 | 0.6 | 0.46 |
| C値 | 1.0 | 0.1 |
| 年間電気代 | 約17万円 | 約11万円 |
| 室温ムラ | ±5℃ | ±1℃以内 |
| 加湿・除湿 | 不安定 | 換気一体型で自動調整 |
つまり、「高断熱+全館空調+気密の三位一体」で、
省エネ=快適の両立が“数字で証明”されているのです。
第5章|これからの家づくりに必要な視点
光熱費を下げるために“断熱材の厚み”ばかり見ていては、本質を見失います。
本当に見るべきは、家全体のエネルギー循環設計です。
・日射の取り込み方
・風の流れと換気経路
・エアコンの負荷と配置
・室温分布と体感温度(PMV値)
これらが連動してこそ、真の“省エネ住宅”。
そしてもう一つ大切なのが、「暮らし方」。
どんなに性能が高くても、
・窓を開けっぱなし
・カーテンで日射を遮断
・エアコンのON/OFFを頻繁に繰り返す
これでは性能が生かされません。
つまり、省エネは“住まい手の行動設計”とセットで考える時代なのです。
第6章|結論——“数字ではなく体感”を信じてほしい
「断熱等級7だから安心」「ZEHだから快適」
そんな時代は、もう終わりを迎えています。
私たちは、性能を“数字”で説明しますが、
最終的に信じてほしいのは「体がどう感じるか」。
モデルハウスに一歩入れば、冬でも足元からふんわり暖かく、
家全体の空気が静かに流れていることを体で感じていただけます。
それが、データの裏づけ以上の“真の性能”です。
まとめ|断熱は「未来の家計防衛策」
冬の電気代を気にせず、家族が心地よく過ごせる家。
それは、設備や補助金ではなく、設計思想から生まれます。
「断熱=節約」ではなく、「断熱=安心」。
かおり木工房は、家族の未来を守るために、
これからも“数字で証明する快適”を追求していきます。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店
「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
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