「温かい家づくり」で多くのお客様が頭を悩ませる“収納動線”について
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今朝の静岡市は10℃ほど。肌寒さを感じる空気でしたが、
日中は18℃近くまで上がり、秋らしい心地よい一日でした。
冷え込みが強くなるにつれ、「家の中の寒暖差」を意識するお客様が増えています。
特にこの時期は、「収納の使い勝手が悪くなる」「クローゼットに入るとヒヤッとする」
といった声をよく聞きます。
実はこの“収納の寒さ”が、家の快適性や使いやすさを左右していることをご存じでしょうか。
今日は、冬になると気づく「収納動線の落とし穴」と、
高気密・高断熱住宅だからこそできる“温度のバリアを感じない収納設計”についてお話しします。
第1章|「収納が使いにくい家」は、動線より“温度”が原因だった
収納スペースというと、「量」や「位置」を中心に考えがちです。
しかし、使われなくなる最大の理由は、“心理的温度差”にあります。
たとえば、夜にパジャマを取りに寝室のクローゼットへ向かう。
その途中の廊下が冷えていれば、人は無意識に“行動を避ける”ようになります。
行動経済学ではこの現象を「抵抗コスト」と呼びます。
つまり、「寒い・暗い・遠い」が揃うと、
使うのが億劫になり、結局“モノを出しっぱなし”にしてしまう。
収納が使われない原因は、「動線」よりも「環境」にあるのです。
第2章|冬に気づく、収納まわりの3つの設計ミス
❶ 廊下や収納室が“断熱ラインの外”になっている
LDKは暖かくても、廊下や収納が断熱の外にあると、
そこだけ気温が10℃近くまで下がることがあります。
この温度差が、家族の行動を止める最大の原因です。
→ 対策:収納も居室と同じ断熱ゾーン内に設計すること。
床下空調や一種換気の空気が届く位置に収納を配置すれば、
冬でも足元20℃前後を維持でき、使いやすさが格段に変わります。
❷ 収納内の“湿気”と“冷気”を甘く見ている
閉め切った収納は空気が滞留しやすく、湿気がこもります。
冬場は暖かい空気が冷たい壁面で結露し、
衣類のカビやニオイの原因にもなります。
→ 対策:可変透湿気密シート(例:タイベックVCLスマート)+気密施工。
これにより壁体内の湿度変化を自動調整し、
冬でも“ひんやりしないクローゼット”を実現。
静岡市のような沿岸気候でも、湿度60%前後を安定的に維持できます。
❸ 「すき間収納」が動線を遮っている
「ちょっとした棚」や「壁厚収納」は便利そうに見えますが、
通路の幅を狭め、結果的に“使わない収納”になるケースが多いです。
狭い・暗い・寒い。
この3つが揃うと、人は自然と避ける動線になります。
→ 対策:収納動線は“2歩以内でアクセス”を基本に設計する。
たとえば脱衣室→ファミリークローゼット→寝室を一直線でつなぐ。
この導線上に温度ムラがなければ、
自然と「片付けたくなる動線」へと変わります。
第3章|“動線”と“温度”を融合させる新しい収納設計
かおり木工房では、収納計画を温熱設計とセットで考えます。
「家事導線+気流導線+心理導線」、この3つを合わせることが
“使い続けられる収納”の条件だからです。
具体的には:
- 床下からの暖気を利用し、収納内の冷えを防ぐ。
- 換気計画を部屋単位ではなく空気の流れで設計。
- クローゼットを居室の一部として考え、仕切り位置を気密連動させる。
- エアコンの空気が流れやすいよう、扉上部や側面を調整。
これにより、収納内でも室温20〜22℃・湿度50%前後を維持できます。
特に冬場は、これだけで「朝の着替えが快適になった」と喜ばれるお客様が多いです。
第4章|事例紹介|“寒くない収納”が暮らしを変える
静岡市葵区・Y様邸では、
リビングと寝室の間にファミリークローゼット+ランドリールームを配置。
動線を短縮しながら、全館空調で空気を循環させています。
Y様いわく:
「冬でも収納に入った瞬間に空気が暖かい。
湿気もこもらず、服がふんわりしていて気持ちいいんです。」
温度・湿度のストレスがなくなると、
“使う”から“楽しむ”収納へと変わります。
この感覚の差が、家の満足度を左右します。
第5章|“収納動線”は家族の性格を写す鏡
おもしろいことに、収納動線を設計すると
ご家族の「暮らしの性格」が見えてきます。
・夫は仕事帰りに鞄をどこに置くか
・妻は洗濯物をどこでたたむか
・子どもは学校の荷物をどこで脱ぎ散らかすか
これらを“想像ではなく実際の行動”に基づいて設計することで、
家は自然と「片付く家」になります。
そしてもう一歩踏み込むなら、
温度が快適であれば、行動の習慣も変わる。
——これが、かおり木工房の5次元思考による収納設計です。
第6章|まとめ|温熱と動線の交差点に“本当の暮らしやすさ”がある
・収納が使われないのは「寒さ」と「距離」が原因。
・断熱ライン内に収納を設け、空気の流れをデザインする。
・床下空調+一種換気で、温度差2℃以内をキープ。
・温熱設計と行動設計を統合することで、暮らしはストレスから解放される。
収納は“空間の余り”ではなく、“暮らしの要”。
冬の家づくりでこそ、
「動線×温度」をセットで考えることが家族の快適を支えます。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店
「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
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