BLOG

ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 宗野社長
  4. 『“窓の大きさ”で決める家づくりは危険、本当の快適性は“窓の働き”で決まる』

『“窓の大きさ”で決める家づくりは危険、本当の快適性は“窓の働き”で決まる』

こんばんは、かおり木工房のそうのです。

11月も下旬に近づき、静岡市は朝晩ひんやりとする日が増えてきました。
とはいえ、昼間になれば上着を脱いでも心地よい日もあって、これが静岡らしい“冬の入り口”です。
空気が乾きはじめ、日差しは柔らかく、街の木々もゆっくりと色づいていく季節。

この時期になると、お客様から
「窓って大きい方が明るくて気持ちいいですよね?」
「吹き抜けに大きな窓をつけたいです」
「南の窓は大きくしたい」
というご相談が一気に増えます。

しかし今日お伝えしたいのは、

“窓を大きくする=良い家” は大きな誤解

という話。

実は、家づくりで後悔トップ10に必ず入るのが
「窓の選び方・間違い」です。

特に、

・窓を大きくすれば明るくなる
・南に窓をつければ暖かい
・吹き抜けに大窓をつければオシャレ
・窓は多いほど換気が良くなる

こうした“思い込み”で失敗するケースが本当に多い。

今日の記事は
窓の大きさではなく、窓の“働き”で家の快適性が決まる理由
を、静岡の気候と実際の施工経験をもとに、超わかりやすく解説します。


窓の失敗は“サイズではなく、役割の誤解”から起きる。

窓は光の入口ではなく、空気の“装置”である。

多くの方は窓を“明かりを取るための穴”と考えています。

しかし本当は、

✔ 空気の流れを作る
✔ 熱の出入りをコントロールする
✔ 湿気を逃がす
✔ 視線をコントロールする
✔ 外の音を調整する
✔ 反射光を利用する
✔ 室温を安定させる

こうした複数の役割を持った“設備”です。

窓を「景色のための穴」だと思った瞬間に、家づくりの失敗が始まります。


多くの家が“窓のせいで暑くなり、寒くなっている”

静岡市でよくある後悔はこれ。

●夏:

窓から熱がガンガン入る
→ リビングが暑い
→ 2階はさらに熱がこもる
→ エアコンが効かない
→ 光熱費が爆増

●冬:

窓から熱が逃げる
→ 朝のリビングが寒い
→ 足元が冷える
→ エアコンの稼働が増える

つまり、

サイズの大きい窓ほど、家の欠点を増幅させる。

これは断熱等級6の家でも、窓選びをミスれば普通に起きます。

窓の大きさは“快適性の敵にも味方にもなる”。
ここを理解しておかないと、後悔は必ず起こります。


かおり木工房は“太陽”ではなく、

“窓の働き”から設計を始める工務店

他社は窓をこう設計します:

・南に大きな窓
・吹き抜けに大窓
・東に勝手口
・階段に縦長窓
・西に小窓
・北にも少しだけ

しかし、これは“昭和~平成初期の習慣”の延長です。
現代の性能住宅では、まったく正しくありません。


かおり木工房はこう見る

✔ 風の入口と出口

✔ 空気の流れが止まる“滞留スポット”

✔ 隣家の影・反射

✔ 建物がつくる局所風

✔ 生活する時間帯

✔ 全館空調の経路

✔ 湿気の逃がし方

✔ 外からの視線

✔ 道路側の騒音

✔ 夜の光の入り方

つまり、

窓は“光”ではなく“空気と暮らしの道具”として設計する。

この視点ができていない工務店が多すぎます。


“大きい窓=明るい家”ではない

→ 静岡ではむしろ逆になることもある

静岡市は
・湿気が多く
・日射が強く
・夏の角度が高く
・風が入りにくい地域が多い

ため、大きい窓がマイナスに働くケースが非常に多い。

例えば……


① 南の大きい窓 → 夏は地獄

静岡市の南面は夏の直射が強すぎるため、

・リビングの床が熱くなる
・ソファが熱を吸う
・テレビが眩しい
・熱が夜まで残る

“光”ではなく“熱”が入ってしまいます。


② 北の安定光の方が快適

北向きの小窓で得られる柔らかい光は、反射光が多く、
「窓を大きくしなくても快適」なのが静岡の特徴。

北向きの安定光×松尾式全館空調=最強。


③ 西日で家が終わる

大きい窓を西側につけて後悔したご家族は多い。

西日は“光”ではなく“熱”。

窓の大きさが、後悔の原因になります。


窓の働きは「家族の暮らし方」で変わる

同じ土地でも、
家族によって最適な窓の位置はまったく違います。

●朝型の家庭
 → 東の光が入りすぎるとキッチンが暑い
●夜型の家庭
 → 道路側からの視線がストレス
●洗濯を夜する家庭
 → 夜風を拾う位置に窓が必要
●家に長く居る家庭
 → 風の滞留を避ける窓配置が重要
●料理時間が長い家庭
 → 湿気の逃がし方が大事

つまり、

“窓の大きさ”より“窓がどう働くか”が重要。

その家族の習慣・リズム・温度の感じ方に合わせて
窓はエンジンとして働きます。


では、後悔しない窓設計とは何か?

かおり木工房が必ず行うのはこの4つ。


① 風の入口と出口をセットで考える

窓を一つでは考えません。

✔ A窓から風を入れて

✔ B窓から湿気を逃がす

この入口と出口のセットで空気は動きます。


② 隣家の建物の形状を立体で読み取る

当社最大の強みです。

他社が
“隣家の窓位置” しか見ないのに対し、
私たちは

・影
・反射
・圧迫感
・風の曲がり方
・窓の見え方
・反射光の入り方
・軒の深さ
・バルコニーの形
・室外機の位置

まで読みます。

これで窓の“本当に働く位置”が見えます。


③ 太陽は後から調整できる

庇・ブラインド・ガラス・外付け遮蔽で
日射をカスタマイズできる。

だからこそ、

✔ 太陽ではなく窓の働きを最優先

が正解。


④ 全館空調と窓を“同じ設計図”で考える

窓は空調の敵にも味方にもなる。

松尾式全館空調と一体で設計すると、
冷暖房効率が倍以上変わることもあります。


最後に──

「窓の大きさ」で家を評価する時代は終わった。

窓を“景色を取るための穴”として扱っていた時代は終わりました。

これからの家づくりは、
窓=空気と光と湿度のコントロール装置
として使う時代です。

そのために必要なのは、

・風を読む力
・建物の影響を読む力
・湿気を読む力
・空調を理解する力
・窓の高さ・位置を調整する技術

これら全てを同時に扱える工務店かどうか。

これが、
あなたの家の快適性の“すべて”を決めます。


✔ 窓の大きさは快適性と関係ない

✔ 窓は“光”ではなく“空気の装置”

✔ 北向きの柔らかい光は最強

✔ 南の大窓は夏最悪の条件にもなる

✔ 湿気・風・反射が窓の働きを決める

✔ 太陽より“窓の働き”を最優先

✔ かおり木工房は窓の働きを立体で読む

窓の選び方ひとつで、
・夏の涼しさ
・冬の暖かさ
・光熱費
・湿度
・心地よさ
・暮らしのストレス
のすべてが変わります。

もしあなたが家づくりで迷っているなら、
「窓のサイズ」ではなく
「窓の働き」を基準に選んでください。

家が劇的に、そして確実に変わります。


かおり木工房SNSでは、家づくりに役立つ情報を発信しています。ぜひご覧ください。

賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCV2CLl-P_j80GPTuVRLMXpQ
Instagram:https://www.instagram.com/kaorigikoubou/
LINE:https://page.line.me/107aufgi?openQrModal=true
TikTok:https://www.tiktok.com/@kaorigikoubou