
まだ暑い夏を我慢してますか?家の構造から変えれば、もっと快適になります!
こんばんは。
かおり木工房の そうの です。
静岡でも、夜になっても気温が下がらない日が続いていますね。
「エアコンをつけても部屋がムワッと暑い」
「電気代が気になって設定温度を上げざるを得ない」
――そんな声を毎年のようにお聞きします。
でも実は、その“暑さ”の原因は、家の中ではなく、
壁の中にあるかもしれないのです。
「熱が入ってくる家」と「熱を防ぐ家」の違い
たとえば、真夏の午後。
鉄の手すりやコンクリートの壁に触れたときの「あっつ!」という感覚。
木のベンチはそこまで熱くならないのに、不思議ですよね。
これは素材が持つ「熱の伝えやすさ」=熱伝導率の違いです。
- 木材:0.12W/m・K
- コンクリート:1.6W/m・K(木の約13倍)
- 鉄:50.0W/m・K(木の約400倍)
つまり、構造体が鉄やコンクリートの家は、外の熱をそのまま室内に運び込んでしまう構造なんです。
しかも、いったん熱を持つと、夜になっても放出し続ける。
この「熱容量の大きさ」こそが、夜の寝苦しさやエアコンの効きの悪さに直結しています。
同じ断熱材でも、構造体が違えば結果は変わる
私たちは、木造住宅の壁に高性能グラスウール20K(λ=0.036)を厚さ89mmで充填しています。
この仕様であれば、木材の構造体と合わせることで断熱等級6(UA値0.35以下)をクリアできます。
では、この同じ断熱材を鉄骨やコンクリート住宅に使ったらどうなるでしょうか?
実際のシミュレーション結果:
- 木造:UA値 0.298(等級6クリア)
- コンクリート造:UA値 0.394(等級6に届かない)
- 鉄骨造:UA値 0.404(さらに厳しい)
つまり、「同じ断熱材・同じ厚み」でも、構造体が違えば快適さも断熱性能も変わってしまうのです。
鉄やコンクリートの家でUA値0.35を達成するには、
さらに分厚い断熱材を家全体に貼り付ける必要があります。
ですが、壁が厚くなる分、居住空間が狭まり、建築コストも跳ね上がり、設計にも制約が出てしまいます。
私たちが「木の家しか建てない」理由
私たちは木造住宅しか手がけていません。
それは、ただ「自然素材が好きだから」ではありません。
- 木材そのものが熱を通しにくい
- 高性能グラスウールとの相性が良く、89mmで性能が出せる
- 無理なく断熱等級6をクリアできる
- 全館空調との相性がよく、夏も冬も快適に暮らせる
「同じ素材・同じ厚みを使っても、構造体によって結果はまるで違う」
だからこそ、私たちは構造材から快適さをつくる家を選び続けています。
【完成見学会のご案内】
7月25日(木)〜28日(日)@静岡市
「実際にどれくらい涼しいの?」と疑問に思う方へ。
このたび、実際の木の家を体感できる完成見学会を開催します。
- 高断熱・高気密の木造住宅が、どれほどエアコン1台で快適に保てるか?
- UA値やC値の“数字”ではなく、“体感”で違いを知るチャンスです。
▶ ご予約・詳細はこちら:
https://www.kaorigikoubou.co.jp/events/
※完全予約制です。ご都合の良い日時を事前にお知らせください。
「涼しい家」は、壁の中からつくる。
我慢して過ごす夏ではなく、
構造から快適さをつくる家づくりを、私たちと一緒に考えてみませんか?
断熱材は「入っていれば安心」ではありません。
どの構造体に、どう入れるかで、暮らしの質が大きく変わります。
夏の暑さ、冬の寒さ、そして毎月の光熱費。
それらを左右する「目に見えない快適さ」を、ぜひご体感ください。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。