BLOG

ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 宗野社長
  4. 台風シーズンに考える、家の“本当の強さ”とは?

台風シーズンに考える、家の“本当の強さ”とは?

静岡の空が教えてくれること

こんばんは、かおり木工房のそうのです。

今日の静岡は、雲の多い一日でしたね。
関東では朝から雨が降り続いていますが、こちらは一滴も降らず、湿った空気でジメジメした1日でした。
現場ではブルーシートが時折、パタパタと音を立て、
「秋風」というよりは“台風の余韻”のような空気感です。

この季節になると、毎年のように台風被害のニュースが流れます。
屋根が飛ばされた、雨漏りが発生した、停電が長引いた…。
そしてそのたびに、多くの方からこう聞かれます。

「うちの家、台風にどのくらい強いんでしょうか?」

今日はその質問にお答えする形で、
“静岡の家を守るために本当に必要な強さ”についてお話しします。


1. “耐震等級3”だけでは安心できない理由

「うちは耐震等級3だから大丈夫」
──そう言われるお客様も多いのですが、
実は地震と台風では、家にかかる力の“方向”がまったく違います。

地震=下からの揺れ。
台風=横からの風圧と吸引力。

つまり、耐震に強くても耐風に弱い家はたくさんあります。

特に静岡のような沿岸地域では、
台風時に「風速30m以上」の突風が吹くことも珍しくありません。

ポイントは「耐風等級2」以上を確保しているか。
構造体の強度はもちろん、屋根・外壁・窓の留め付けが正しく施工されていることが重要です。


2. 屋根の“裏側”が耐風性能を左右する

台風被害で最も多いのが、屋根の飛散やめくれ。
見た目では分からない“下地”の施工精度が命です。

屋根でチェックしたいポイント

  • ルーフィング(防水下地)は何を使っているか
  • 棟(屋根のてっぺん)部分の固定方法
  • 釘・ビスの長さとピッチが正しいか

かおり木工房では、「タイベックルーフ」+二重防水構造を採用しています。
防水シートをただ貼るのではなく、
重ね方・方向・留め方まで施工マニュアルを徹底。
見えない場所こそ“命を守る部位”だからです。


3. サッシと外壁の“隙間”が雨漏りを生む

強風を伴う雨では、
水は「上から」ではなく「横」や「下」からも侵入します。

特に注意が必要なのが、サッシ廻りと外壁のジョイント部分
ここにわずかな隙間があるだけで、雨水が内部へ侵入し、
断熱材や構造材を濡らしてしまいます。

防水テープの貼り方・コーキングの厚み・気密シートの重なり——
この3つが現場で正しく処理されているかが、台風時の明暗を分けます。

かおり木工房では、全棟で気密測定(C値測定)を実施
施工精度を「数字」で確認し、
風雨の侵入を防ぐ“隙間ゼロ”の家を実現しています。


4. 外構や設備も“風の設計”で守る

台風で壊れるのは家本体だけではありません。
カーポート、フェンス、室外機、太陽光パネル…。
こうした屋外設備が風で煽られ、被害を拡大させるケースも多いです。

対策の一例

  • カーポート屋根はアルミ一体型+補強ブレース付き
  • 太陽光パネルは屋根一体構造で“風抜け”設計
  • 室外機はステンレス製アンカーで固定

また、風向きを考えた配置設計も重要です。
たとえば、風が抜ける方向に障害物をつくると、
建物にかかる圧力を自然に逃がすことができます。


5. “災害に強い家”=“住み続けられる家”

本当の防災住宅とは、「倒れない家」ではなく「壊れても暮らせる家」。

地震でも台風でも、建物が無事でも、
雨漏りや停電で生活ができなければ意味がありません。

👉 “家の強さ”とは、
構造・防水・気密・通風がきちんと連携している状態のこと。
どれか一つが欠けても、災害後の快適さは保てません。


6. まとめ──静岡の空が教えてくれる「強い家」の条件

今日のように「雨は降らないけれど蒸し蒸しした日」。
まさに静岡の家づくりに必要なのは、この微妙な気象変化への対応力です。

  • 数字で語れる耐風・耐震性能
  • 屋根・外壁・サッシの施工精度
  • 外構まで含めた“風を逃がす設計”
  • 災害後も住み続けられる構造計画

静岡は、晴れ・強風・湿気・地震が共存する特別な土地。
だからこそ、「快適さ」と「強さ」を両立させた家づくり」が求められます。

かおり木工房では、数字では測れない“安心”を設計で届けています。
風が吹いても、地震が来ても、「今日もいつも通り暮らせる家」。
それが、私たちのつくる“静岡の家”です。

それでは、また。
明日は風も落ち着く予報ですが、安全第一でお過ごしください。


賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCV2CLl-P_j80GPTuVRLMXpQ
Instagram:https://www.instagram.com/kaorigikoubou/
LINE:https://page.line.me/107aufgi?openQrModal=true
TikTok:https://www.tiktok.com/@kaorigikoubou