
洗面脱衣所がカビ臭いのはなぜ?換気の落とし穴とは
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今日は静岡市も朝から日差しが強く暑さが厳しい一日でした。
台風の影響もあって湿気の多い空気で、外に出ただけでじっとりと汗ばみますね。
こういう日は、室内の「湿気」が気になるご家庭も多いのではないでしょうか。
特に増えてきているのが、こんなお悩み。
「新築したばかりの家なのに、洗面脱衣所がカビ臭い気がします…」
「24時間換気ついてるのに、なんでジメジメしてるんでしょう?」
お気持ち、すごくよく分かります。
でも、実はこれ…設備の問題ではなく設計の“考え方”そのものが原因かもしれないんです。
新築なのにカビ臭い。なぜ?
家を建てたばかりで、壁紙も新品。
なのに洗面所の空気だけがどこかムワッとして、なんとなく湿気っぽくて嫌な感じ…。
じつはこれ、けっこう多くのお宅で起こっている現象です。
原因はさまざまですが、現場でよく見かけるのがこんなパターン。
- 換気扇の位置が悪くて、空気が回っていない
- ドアの下に隙間がなくて空気が流れない
- 換気はしてるけど、給気の計画がされていない
- 洗濯物を干している湿気がこもっている
- 建物の気密性が低くて、そもそも換気が機能していない
つまり、「設備はあるけど空気が動いてない」んですね。
この状態が続くと、湿気は逃げず、臭いがこもり、カビが発生しやすくなります。
じゃあどうすれば“ジメジメしない洗面所”になるの?
結論から言えば、「換気扇だけに頼らない設計」をすること。
そして、“空気の通り道”を建物全体としてちゃんと考えることが重要です。
私たちがご提案しているのは、以下のような工夫です。
- C値0.3以下の高気密で、計画通りに空気を動かせる構造
- 一種換気(松尾式Ver.3)で、排気・給気のバランスをしっかり取る
- 洗面室のドアにはアンダーカット(通気用の隙間)を設ける
- 室内干しするなら、除湿と空気の流れを設計に織り込む
- サーキュレーターでごまかさず、“構造”で解決する
これらを組み合わせることで、「あ、空気が軽い」と感じるような洗面室がつくれます。
洗面所は“北側でいい”って、ほんと?
「水回りは北側でいい」「お風呂の隣に置けば使いやすいし」
…これ、実は“後悔ポイント”になることが多い場所でもあります。
湿気がこもる、風が抜けない、朝日が入らない──
つまり、「乾かない」んです。
だから私たちは、時にはこうご提案します。
- 洗面室を東側に配置して、朝の太陽で自然に湿気を飛ばす
- 夏の直射日光は庇でカットして、冬はしっかり採光する
- 風の通り道(入口と出口)を間取りの段階で確保する
「太陽に素直な設計」と、「空気の流れを読む設計」
この2つを合わせて考えることで、換気に頼らなくても“自然と乾く洗面所”が実現できます。
お客様の声「空気が違うってこういうことか!」
静岡市清水区のN様邸では、
全館空調+高気密+東向き洗面室という設計を採用いただきました。
「洗面所の空気が、朝から気持ちいいんです」
「洗濯物もよく乾くし、部屋干し臭が全くない」
「カビ取り掃除の頻度も激減しました」
「風の通り道」と「湿気の逃げ道」をちゃんと考えた家は、
毎日がほんの少しラクになります。
湿気は“家の質”を表すバロメーター
空気がこもっている家では、体も重たくなるし、洗濯も乾きません。
エアコンの効きも悪くなり、電気代もかさみます。
でも、設計の段階で“空気の逃げ道”をつくっておけば、
こうした問題はほとんど起きません。
設備を買い足す前に、
「そもそも空気はどこから入って、どこへ出ていくのか?」
これを一度、見直してみてください。
おわりに
かおり木工房では、性能と暮らしのバランスを考えた「湿気に負けない家づくり」をしています。
目に見えない“空気の質”こそ、家の本当の価値になると信じています。
それでは、また。
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「家の空気まで考える家づくり」を、
かおり木工房が一緒にお手伝いします。