
空調計画の大切さと、UA値だけではわからない冷暖房効率
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
静岡もいよいよ真夏日が続くようになり、現場では職人さんたちが
首にタオルを巻いて汗だくで作業してくださっています。
ありがたいですね。
そして、そんな暑さの中でも室内は快適そのもの——というのが、
私たちが目指す“本物の高性能住宅”の姿です。
今日は、「空調計画の大切さと、UA値だけではわからない冷暖房効率」というテーマでお話しします。
これは家づくりで後悔しやすいポイントTOP10に確実に入る、見落とされがちな盲点なんです。
UA値が良い=快適な家、ではない?
「UA値が0.46」と聞くと、「断熱性が高い=冬暖かく、夏涼しい」とイメージされる方が多いです。
でも、実際にはUA値が良くても暑い・寒い家は存在します。なぜでしょうか?
それは、冷暖房の効き=UA値だけでは測れないからです。
UA値は外皮平均熱貫流率。つまり家の断熱性能の「平均点」。
でも、窓の位置や日射遮蔽、空調の配管ルートやゾーニングが整っていなければ、
数値だけでは快適性は保証されません。
空調計画なし=冷暖房費が高くて不快な家
こんな失敗例があります:
- 吹き抜けのリビングなのに空気が動かず2階が寒い
- 換気の給気が悪く、冷気がリビングに流れ込む
- 寝室に冷房が届かず眠れない
- 全館空調があっても間取りの工夫がなく効率が悪い
これは空調計画がない家に共通しています。
「断熱性能が良いからエアコン1台でOK」…これは空調設計が伴って初めて実現します。
松尾式の空調設計がなぜ支持されるのか
かおり木工房が採用しているのは、松尾式・一種換気+全館空調Ver.3。
- 外気を全熱交換器で温度調整してから給気
- 床下・天井裏からダクト送風で家中が均等に快適
- ゾーニングで過冷・過暖を防止
- エアコン容量を最小化しつつ最大の効率
数字だけに頼らず、暮らし全体の温熱環境を設計することで、本当の快適が生まれます。
数値では測れない“体感温度”の設計
UA値やC値では表せない、体感的な快適さも大切です。
- 夏、床がベタつかずサラッとしている
- 冬、足元が冷えない
- エアコンの風が直接当たらない
こうした要素は生活の満足度に直結します。
だから私たちは「数値」ではなく「暮らしの質」を設計します。
「UA値が低いから安心」は危険な思い込み
本当に快適な家には、「断熱性能 × 空調計画 × 暮らし方」の三位一体が必要です。
かおり木工房では、気密C値0.3以下・断熱等級6〜7・松尾式全館空調を
組み合わせ、設計段階から空気の流れと暮らし方を考えた住まいをご提案しています。
「冬暖かく、夏涼しい」を口だけでなく体感で証明する家を、これからもお届けしていきます。
それでは、また。
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