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窓の位置だけ見て家を建てると“9割失敗する”という現実

太陽の位置を無視した家が、なぜ冬寒く夏暑いのか

こんばんは、かおり木工房そうのです。

今日は静岡市もよく晴れて、朝から富士山がくっきり見えました。
11月下旬にしては空気が澄んでいて、太陽の高さや影の長さが冬に近づいているのを肌で感じた方も多いと思います。

さて今日の話題は、
「太陽の動きを見ずに“窓の位置”だけで家を決めてしまう危険性」
これについて、あえて強くお伝えします。

最近お客様から増えている相談がこちらです。

「南側に大きな窓があるから日当たりは大丈夫ですよね?」
「ハウスメーカーさんに“南向きだから問題ない”と言われたのですが…」

結論から言います。


❌ 南向きの窓がある=日当たりが良い

これは 大きな誤解 です。


なぜか?

理由はシンプルで、
太陽は“窓”を見て動いているわけではない からです。
太陽が見ているのは「空の位置」だけで、
その光を遮るのは 周囲の建物・影・軒の出・季節 です。

しかし、一般的な住宅会社の9割以上は、
“南に窓があればOK”
という昭和的なアドバイスから脱却できていません。

これは、静岡のように建物が密集しはじめた地域では完全に通用しません。


【今日の核心】

「窓の位置」ではなく

“太陽の位置と遮蔽物の動き”

で家の温度は決まります。


ここから、静岡市で家づくりをする方に絶対に伝えたい“3つの落とし穴”を深掘りします。


① 南向きでも“冬の日射が入らない家”が増えている理由

冬の太陽高度は静岡市で 31~35度(12月)。
夏の太陽高度は 78度

つまり、冬は低く、夏は高い。

しかし、
目の前の家の2階が影を作るだけで、南の窓は冬の太陽をほぼ取れなくなります。

南向きなのに、冬にリビングが暗くて寒い家が増えているのはこれが理由です。

実際、私たちが“冬至のシミュレーション”をすると、

  • 南向き敷地なのにリビングが 一切日射取得できていない
  • 午後になるとキッチンが真っ暗
  • 冬の室温が 13〜15℃台 に落ち込む
  • 全館空調でも暖房費が高くなる

…こんなケースが珍しくありません。


② 「窓を大きくすれば明るい」は完全に間違い

静岡で多いのがこれ。

大きい窓 = 明るい家
大きい窓 = 暖かい家

実際は逆。

大きい窓ほど“影の影響を受けやすい”。

隣家が近ければ、
大きい窓は「光を取り込む装置」ではなく
「影を取り込む装置」になります。

さらに怖いのは…

  • 夏は日射が入りすぎて暑い
  • 冬は影のせいで光が入らない
  • 結果、夏暑く冬寒い家になる

という地獄のコンボ。


③ “太陽に素直な設計”をしていない家は

どれだけ断熱等級7でも暑い・寒い

実はこれが今日いちばん伝えたいこと。

断熱等級7
UA値0.26
樹脂トリプル窓
C値0.7

──これらの高性能仕様でも、

設計が太陽に逆らっていたら意味がありません。

静岡市で本当に快適な家をつくるには、

☑ 冬:日射取得
☑ 夏:日射遮蔽
☑ 敷地の影解析
☑ 周囲の建物の高さ
☑ 玄関軒の影
☑ 隣家の壁距離
☑ 南面だけでなく東西の検証

これらをすべて「実測シミュレーション」で見る必要があります。

かおり木工房が 周りの家を見て配置を決める のはそのためです。


【意外な事実】

多くの住宅会社は“影の落ち方”を一切検証していません。

これが今日の 意外性ポイント

実は建築CADソフトには
“影シミュレーション機能”が標準搭載されています。

しかし——
使っている住宅会社はほぼゼロ。

理由は「面倒だから」。

プロとしては信じられない話ですが、事実です。


【だから起こる悲劇】

◆ 日中なのにリビングが暗い

◆ 冬に全く暖かくならない

◆ 東西の西日が強烈で暑い

◆ 夏の冷房費が高い

◆ 冬の暖房費も高い

これらすべては
“窓の位置だけ見て家をつくった”結果です。


【結論】

家づくりで最初に見るべきは

“太陽の軌道 × 周囲の建物”

であり、窓ではない。


では、どうやって太陽を味方につければいいのか?

ここからが、かおり木工房が最も得意な領域です。


① 敷地に立ち、冬至の影をイメージする

冬は太陽が低く、北西方向の影が長く伸びる。
この影を“どこまで避けられるか”で家の快適性は決まります。


② 夏至の太陽の動きを頭に入れる

夏は太陽高度が高いので、
庇の計算ができていれば日射遮蔽は簡単。

かおり木工房は
庇の出幅や窓高さも全てシミュレーションしています。


③ 影の落ち方を解析して“窓の大きさ”を決める

大きい窓=正義 ではなく、
太陽が入る窓がベスト。

入らない窓は小さくして断熱性能を上げる。


④ 松尾式「太陽に素直な設計」で室温を最適化

松尾式は
「夏と冬の太陽エネルギーを定量的に操作する設計」です。

・冬は“無料の暖房”として日射を使う
・夏は“最大の冷房負荷”となる直射日光を切る

これを行うと、

✔ 夏の冷房費が半額以下
✔ 冬は日中ほぼ暖房不要
✔ 体感温度のムラが激減
✔ 全館空調が最高効率で動く

こういう家になります。


【本日のお悩み解決】

「窓の位置だけ見て判断してはいけない理由」

✔ 南向き=日当たり良い、は嘘
✔ 冬の日射は影が少しでもあると消える
✔ 大きい窓ほど影の影響を受ける
✔ 周囲の家の形・高さが最重要
✔ 太陽に素直な設計をするだけで室温が激変
✔ 断熱性能より“日射設計”のほうが効果が大きい
✔ 本当に快適な家は“光の使い方”で決まる


【最後に】

私は静岡市で工務店をやっていますが、
「太陽に素直な家づくり」
「影を読み切る設計」
これについては、正直どこにも負けない自信があります。

なぜなら、
一生、その家で暮らす家族の人生を左右するから。

窓の大きさや位置より、
まず 太陽の位置 を見てください。
そこからすべてが始まります。

それでは、また。


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賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
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