
工務店の断熱性能を比較する──性能と仕様の違いを見極めるためのポイント
「断熱性能」は家の快適性を左右する最重要要素
断熱性能は、夏の涼しさ・冬の暖かさ・光熱費・健康リスク(ヒートショックやカビ)に直結します。
しかし、工務店によって断熱材の種類・厚み・施工方法・性能値は大きく異なります。
比較の際は「材料名」や「厚さ」だけでなく、数値と施工品質までチェックする必要があります。
比較のために確認すべき5つの項目
① UA値(外皮平均熱貫流率)
- 家全体の熱の逃げにくさを示す数値。
- 数値が小さいほど断熱性能が高い。
- 静岡なら**0.46以下(ZEH基準)**が目安。
② C値(相当隙間面積)
- 気密性を示す数値。断熱性能を活かすためにも重要。
- 数値が小さいほど良く、0.3以下が理想。
③ 断熱材の種類と厚み
- グラスウール、セルロースファイバー、吹付ウレタン、フェノールフォームなど。
- 厚みや密度によって性能が変わるため、仕様表で確認。
④ サッシ・窓仕様
- 樹脂サッシ、Low-E複層ガラス、トリプルガラスなど、窓性能は断熱の要。
- ガラスの種類とサッシ材質を比較。
⑤ 施工品質の担保
- 自社検査や第三者検査の有無。
- 断熱材の隙間やたるみを防ぐ施工マニュアルがあるか。
工務店比較の進め方
- 条件を揃えて見積もりを取る
間取りや延床面積を揃えないと性能値も比較できません。 - カタログ性能ではなく実測値を確認
完成時に気密測定(C値)や断熱性能の報告書をもらえるか。 - 見学会で実感
同じ外気条件での室温や結露の有無を体感する。 - 施工中の現場を比較
断熱材の施工精度は現場でしか分かりません。
注意点
- 高性能=高価格ではなく、コスト配分や断熱手法によって最適化できる場合もある。
- UA値・C値は低いほど良いが、地域やライフスタイルに合ったバランスが必要。
- 気密性が高い家では換気計画(第一種換気など)も必須。
まとめ:断熱比較は「数値+仕様+施工」の三位一体で
✅ UA値・C値を実測値で比較
✅ 断熱材や窓の仕様を確認
✅ 施工精度と検査体制まで含めて評価
断熱性能は家の寿命や快適性に直結するため、仕様書と現場の両方で比較検討することが、後悔しない工務店選びのカギです。
次回は【全館空調 工務店】について、全館空調に強い工務店の見極め方と、静岡の気候に合わせた導入ポイントを解説します。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門公務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587−4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市