静岡でハザードマップを確認する方法を解説
項目2-8|静岡エリアガイド
この記事は「静岡移住ガイド」全60本シリーズの第18回です。前回は、静岡で断熱性能が重要な理由を解説しました。今回はその続きとして、静岡でハザードマップを確認する方法を、土地選びと家づくりの視点から整理していきます。
静岡で移住先や土地を選ぶとき、必ず確認しておきたいのがハザードマップです。静岡県は、県の「みんなのハザードマップ」で河川災害を除く災害リスクを確認できるようにしており、市町が作成しているハザードマップもあわせて参考にするよう案内しています。さらに国土交通省は、全国の災害リスク情報をまとめて確認できる「ハザードマップポータルサイト」を公開しています。つまり、静岡で家づくりを考えるなら、県・市町・国の情報を重ねて見るのが基本です。 :contentReference[oaicite:0]{index=0}
ハザードマップというと、「危ない場所を調べるもの」という印象を持つ方もいますが、実際にはそれだけではありません。どんな災害リスクがあるのか、避難場所はどこか、どのルートで動けばよいのか、どんな備えが必要かまで考えるための材料です。特に移住では土地勘がないため、景色や価格、立地の便利さだけで決めてしまうと、住み始めてから不安が大きくなりやすいです。ハザードマップは、後悔しにくい土地選びのために最初から見るべき資料だと考えたほうがよいです。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
まずは「県」「市町」「国」の3つを使い分ける
静岡でハザードマップを確認するときは、まず情報源を3つに分けて考えると分かりやすいです。ひとつ目は静岡県の情報です。県は「みんなのハザードマップ」や静岡県GISを通じて、災害リスクや地図情報を重ねて見られるようにしています。ふたつ目は市町村の情報で、たとえば静岡市では洪水、津波、地震、土砂災害、内水、避難場所などをまとめて確認できる防災マップを公開しています。みっつ目は国の情報で、国土交通省のハザードマップポータルサイトでは全国の災害リスクを地図上で重ねて見ることができます。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
この3つをどう使い分けるかが大切です。国のサイトは入口として便利で、住所検索や現在地検索から災害リスクを広く確認しやすいです。県の情報は、静岡県内の広域的な状況を見たいときに役立ちます。市町村のマップは、実際に土地を検討するときの細かい確認に向いています。つまり、最初は国や県で全体像を見て、そのあと市町村のマップで候補地を細かく見る流れが分かりやすいです。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}
最初に見るべきなのは「洪水」「津波」「土砂災害」「地震」
ハザードマップにはいくつか種類がありますが、移住と家づくりでまず確認したいのは、洪水、津波、土砂災害、地震です。静岡市の公式防災ページでも、洪水ハザードマップ、津波ハザードマップ、静岡市防災マップ(地震・津波・土砂災害)、内水ハザードマップなどが分けて案内されています。静岡県の「みんなのハザードマップ」でも、災害リスクを項目ごとまたは重ねて見ることができるとされています。 :contentReference[oaicite:4]{index=4}
このうち、海に近い地域を検討するなら津波を先に見たほうがよいです。川の近くなら洪水、斜面や山裾に近いなら土砂災害、埋立地や液状化が気になる場所なら地震関連の情報まで見る必要があります。つまり、どの地図を最初に重視するかは、候補地の立地条件によって変わります。全部を何となく眺めるのではなく、「この土地で一番先に確認すべき災害は何か」を意識すると整理しやすいです。 :contentReference[oaicite:5]{index=5}
洪水ハザードマップでは浸水深だけでなく「継続時間」も見る
洪水ハザードマップを見るとき、多くの方はまず浸水深に目が行きます。もちろんそれは大切ですが、静岡県の公式サイトでは、洪水浸水想定区域図として、想定最大規模、計画規模、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域なども確認できるようにしています。つまり、どこまで水が来るかだけでなく、どれくらいの時間影響が続くかや、流れの強さまで見ておくことが重要です。 :contentReference[oaicite:6]{index=6}
静岡市の洪水ハザードマップも、水防法に基づく浸水想定区域図の情報に加え、土砂災害に関する情報も記載していると案内されています。つまり、洪水だけを単独で見るのではなく、雨が続いたときに同時に起きやすい土砂災害なども一緒に確認する必要があります。特に、川沿いや低地を検討している場合は、「浸水深」「浸水継続時間」「避難のしやすさ」をセットで見たほうがよいです。 :contentReference[oaicite:7]{index=7}
津波ハザードマップは「海からの距離」だけで判断しない
海の近くに住みたいと考える方にとって、津波ハザードマップの確認は欠かせません。静岡市の津波ハザードマップは、津波災害警戒区域に該当する地区ごとに分けて公開されており、地図面を使って地域ごとの確認ができるようになっています。静岡市防災マップでも、津波に関する情報が地震や土砂災害とあわせて見られるようになっています。 :contentReference[oaicite:8]{index=8}
ここで注意したいのは、「海から遠ければ安心」「海が見えなければ大丈夫」といった感覚で判断しないことです。津波の影響範囲は地形によって変わるため、実際の区域を見ないと分かりません。海沿いの焼津市や静岡市沿岸部を候補にするなら、必ず該当地域の津波ハザードマップを見て、避難場所と高台への動線まで確認しておくことが大切です。 :contentReference[oaicite:9]{index=9}
土砂災害は「山の近さ」だけでなく「斜面の条件」を見る
静岡は海だけでなく山も近いため、土砂災害の確認も重要です。静岡市防災マップでは、地震、津波、土砂災害の被害想定箇所や避難場所・避難所などが示されており、市全域の状況を把握できるようになっています。また、静岡市洪水ハザードマップでも、土砂災害警戒区域や危険箇所等が記載されています。 :contentReference[oaicite:10]{index=10}
山が見える場所や緑が多い場所は魅力的ですが、斜面の近さや谷地形の影響を受けることがあります。土砂災害は、見た目の印象だけでは分かりにくいため、地図上で警戒区域や危険箇所を確認することが大切です。特に、土地の価格が手頃に見える場所ほど、周辺の地形条件を丁寧に確認したほうが後悔しにくくなります。 :contentReference[oaicite:11]{index=11}
地震・液状化は「建物」だけでなく「土地」を見る視点が必要
静岡で家づくりを考えるとき、地震への備えは当然重要です。ただし、地震というと建物の耐震性能だけに意識が向きがちですが、ハザードマップでは土地側の条件も見る必要があります。静岡市防災マップは、地震、津波、土砂災害の想定箇所を示す全市版として公開されています。県内の地震・津波ハザードマップでは、最大震度分布や液状化可能性分布、津波想定を基にした資料も公開されています。 :contentReference[oaicite:12]{index=12}
つまり、耐震等級の高い家を建てればそれで終わりではなく、どんな地盤か、液状化の可能性はどうか、避難動線は確保しやすいかまで含めて土地を見る必要があります。特に、海や川に近い平坦地では、見た目が住みやすそうでも、液状化などを確認したほうがよいケースがあります。地震の備えは、建物と土地の両方をセットで考えることが大切です。 :contentReference[oaicite:13]{index=13}
ハザードマップで必ず一緒に見るべきなのは避難場所と避難経路
ハザードマップを見るとき、危険区域だけ見て終わるのはもったいないです。静岡市防災マップは、災害想定箇所に加えて、避難場所・避難所も地図上に示していると案内しています。つまり、災害リスクを見るだけでなく、「もし起きたらどこへ逃げるか」まで一緒に確認することが前提になっています。 :contentReference[oaicite:14]{index=14}
実際には、家のすぐ近くに避難場所があっても、そこまでの経路が冠水しやすい、橋を渡る必要がある、夜間だと分かりづらい、車での移動が前提になる、といった問題が起こることがあります。だからこそ、候補地を見つけたら、避難場所の位置だけではなく、実際にどう動くかを地図上で確認することが大切です。ハザードマップは、土地選びの資料であると同時に、住んだあとの行動計画を考える資料でもあります。 :contentReference[oaicite:15]{index=15}
国のハザードマップポータルサイトは「入口」に使うと便利
これから静岡で土地探しを始める方には、国土交通省のハザードマップポータルサイトを最初の入口に使う方法が分かりやすいです。国交省は、同サイトについて、国や都道府県などの防災情報を一つにまとめたポータルサイトであり、住所入力や現在地検索で災害リスクや災害時にとるべき行動を文字で表示する機能が追加されたと案内しています。 :contentReference[oaicite:16]{index=16}
このサイトの良いところは、まだ市町村ごとの細かいマップに慣れていない段階でも、候補地の災害リスクを広くつかみやすいことです。住所や現在地を入れて、洪水、土砂災害、津波などを重ねて見られるので、最初の比較には向いています。そのうえで、実際に候補地を絞ったら、静岡県や静岡市など自治体の公式マップで詳細を確認する流れにすると整理しやすいです。 :contentReference[oaicite:17]{index=17}
35歳前後の子育て世帯は「毎日の動線」と重ねて見る
子育て世帯がハザードマップを見るときは、単に家の場所だけでなく、保育園や学校、買い物、通勤の動線まで含めて見たほうがよいです。家が安全そうでも、登園ルートや通学ルート、よく使う道路が浸水しやすい、橋を渡る必要がある、土砂災害警戒区域の近くを通る、といったことはありえます。ハザードマップは、家そのものだけでなく、家族の日常動線を守るためにも使うべきです。 :contentReference[oaicite:18]{index=18}
また、子どもがいる家庭では、避難のしやすさも重要です。小さな子どもがいる状態でどこへ逃げるか、車で避難するのか、徒歩で動けるのか、夜間や大雨のときに無理がないかまで考えておくと、土地選びの判断がより現実的になります。子育て世帯ほど、ハザードマップは暮らしの想像力を補ってくれる資料になります。 :contentReference[oaicite:19]{index=19}
55歳以降の住み替えでは「将来の避難しやすさ」まで確認したい
55歳以降の住み替えでは、ハザードマップの見方も少し変わります。今は問題なく歩けても、将来まで同じように動けるとは限りません。そのため、避難場所までの距離、坂道の有無、夜間や大雨時の移動のしやすさ、車がなくても動けるかなどを意識しておくことが大切です。ハザードマップは、現在の安全だけでなく、将来の暮らしやすさを考える材料でもあります。 :contentReference[oaicite:20]{index=20}
また、老後を見据えるなら、通院先や買い物先まで含めて浸水や土砂災害の影響を受けにくいかも見ておきたいところです。住み替えは、今の便利さだけでなく、この先も無理なく住み続けられることが大切です。ハザードマップを使って立地を見ることは、将来の安心にもつながります。 :contentReference[oaicite:21]{index=21}
まとめ
静岡でハザードマップを確認する方法は、県、市町、国の情報を重ねて見るのが基本です。最初は国土交通省のハザードマップポータルサイトで全体像をつかみ、そのあと静岡県の「みんなのハザードマップ」や市町村の公式マップで、洪水、津波、土砂災害、地震、避難場所などを細かく確認すると整理しやすいです。 :contentReference[oaicite:22]{index=22}
見るべきポイントは、浸水深や警戒区域だけではありません。浸水継続時間、液状化の可能性、避難場所、避難経路、毎日の生活動線まで一緒に確認することが大切です。子育て世帯なら通学や登園、55歳以降の住み替えなら将来の避難のしやすさまで含めて考えると、より後悔しにくい土地選びにつながります。 :contentReference[oaicite:23]{index=23}
ハザードマップは、不安を増やすための資料ではなく、安心して住める場所を見つけるための資料です。景色や価格、利便性だけで土地を選ぶのではなく、防災情報まで含めて比較することで、静岡での移住と家づくりはぐっと現実的になります。 :contentReference[oaicite:24]{index=24}

















































