
初めての住宅ローン申請で気をつけたいこととは
初めての住宅ローン申請で気をつけたいこととは“借りられる額”と“返せる額”は違う
こんばんは、かおり木工房のそうのです。
今日は10月4日。
朝晩の空気が少しずつ冷たくなり、静岡でも金木犀の香りが街に広がる季節になりました。
いよいよ今年も残すところ3か月。年内に住宅ローンの仮審査を通して、来春の着工を目指すご家族も増えてきました。
この時期に特に多いご相談が、
「住宅ローンって何から始めればいいの?」
「頭金が少なくても大丈夫?」
「どの銀行を選べば損しない?」
という“お金の第一関門”です。
今日は、そんな家づくり初心者の方に向けて、初めての住宅ローン申請で気をつけたいポイントを、静岡で工務店を営む立場からわかりやすくお伝えします。
1. “借りられる額”と“返せる額”は違う
銀行の審査で「4,500万円まで借りられます」と言われると、つい安心してしまいますよね。
でも実はそれ、「銀行が貸してくれる上限」であって、「家計が無理なく返せる金額」ではありません。
例:
年収600万円の場合
→ 安心ラインは返済比率25%以下。
この場合、借入額の目安は 3,800万円前後。
つまり、「借りられる上限−700万円=生活の余裕」なのです。
住宅ローンは短距離走ではなく、35年かけて完走する“マラソン”です。
2. ローン申請の流れを把握しよう
住宅ローンには大きく分けて2段階あります。
仮審査(1〜3日)
銀行やネット経由で申請。
年収・勤務先・借入履歴から「貸せるかどうか」を確認します。
本審査(1〜3週間)
土地や建物の内容、見積書、登記資料をもとに最終判断。
ポイント:建物の見積もりが確定していないと本審査に進めない。
つまり、ローン審査は家づくりの後半に位置するプロセスなのです。
3. 審査で見られる“意外な落とし穴”
銀行は「返済能力」だけでなく「信用情報」も確認しています。
審査に影響する例
- クレジットカードの支払い遅延
- 携帯電話の分割払い滞納
- リボ払い残高
- 自動車ローンの未完済
これらはすべて信用情報機関に記録され、5年程度残ります。
「昔、携帯を1回払い忘れた」──それだけで審査が遅れることもあります。
4. 共働き夫婦の注意点──ペアローンの罠
静岡では共働き世帯が多く、ペアローンを利用する方も増えています。
メリット
- 借入可能額が増える
- 住宅ローン控除を夫婦それぞれ受けられる
デメリット
- 諸費用(登記・保証料など)が2倍
- どちらかが退職・病気になると返済が厳しくなる
「共働き前提」でギリギリの金額を組むのは危険です。
将来どちらかの収入が減っても無理なく払える計画を立てましょう。
5. 変動金利と固定金利、どちらを選ぶ?
2025年現在、金利は依然として低水準。
しかし、日銀の政策次第で上昇リスクもあります。
変動金利
- 当初の金利が低い(0.3〜0.5%台)
- 上昇時に返済額が増えるリスク
固定金利
- 金利は高め(1.2〜1.8%台)
- 将来の返済額が安定
金利の安さに惑わされず、「安心して返せるか」を基準に選ぶこと。
10年固定+繰上返済という“ハイブリッド型”も有効です。
6. 頭金と諸費用を忘れずに
「頭金ゼロでも建てられる!」という広告を見かけますが、実際には諸費用(登記・火災保険・保証料など)で200万円前後かかります。
これをすべてローンに含めると、総返済額が大幅に膨らみます。
家を建てるときは、「土地+建物+諸費用+家具・引越し費」まで含めた総額で考えるのが正解です。
7. 審査に落ちやすい3つのケース
- クレジット支払いの延滞がある
- 借入希望額が収入に対して多すぎる
- 自営業・個人事業主で所得が低く見える
特に静岡では、自営業や個人経営者の方が多く、「節税で所得を抑えている」ことで審査に通りにくくなるケースもあります。
審査前に3年分の確定申告書を整理しておくとスムーズです。
8. 本審査後の油断に注意
ローン実行前に「再審査」が行われることがあります。
以下の行動は絶対にNGです。
- 新車のローンを組む
- 新しいクレジットカードを作る
- 分割払いで家電を購入する
これらは“新たな借入”と判断され、ローンが取り消される可能性も。
本審査が通っても、引き渡しまで油断禁物です。
9. まとめ──住宅ローンは「家づくりの最初の試験」
住宅ローンの申請で気をつけたいのは、
- 借りられる額ではなく「返せる額」で考える
- 信用情報を整える
- ペアローンのリスクを理解する
- 金利上昇に備えた選択をする
- 審査後の新規借入は絶対NG
この5点です。
住宅ローンは、家を買うための「手段」であり、家族の暮らしを守る「土台」でもあります。
数字の大きさよりも、毎月安心して眠れるかどうかを大切にしてください。
かおり木工房では、家づくりだけでなく住宅ローン相談も行っています。
「銀行選びが分からない」「金利が上がるのが怖い」という方は、まず一度ご相談ください。
それでは、また。
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
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