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結露や湿気によるカビを防ぐ断熱・換気リフォームとは

冬場や梅雨時期に、窓ガラスや壁にびっしょりと水滴がつく「結露」は、多くの住まいで悩ましい問題です。放置すると、カビ発生・木材腐食・アレルギーや健康被害へとつながることもあります。
この結露を根本から抑えるためには、断熱リフォーム+適切な換気設計が欠かせません。本記事では、結露が起こるメカニズムから、断熱・換気を組み合わせた具体的リフォーム法、注意点を詳しく解説します。


1. 結露・湿気が引き起こす問題とメカニズム

● 表面結露と内部結露の違い

  • 表面結露:窓ガラスなど冷たい面に水滴がつくもの
  • 壁内結露・躯体結露:断熱材や壁の内部で湿気が水滴化する現象。外からは見えず、建材を傷めます

壁内結露は特に見過ごされがちですが、柱腐朽・断熱材性能低下など、大きな構造被害をもたらします。

● なぜ結露は発生するか?

  • 室内と外気の温度差が大きい
  • 室内の湿度が高い(調理・入浴・洗濯など)
  • 断熱・気密性能が不十分で、壁・窓に冷たい面ができる

これらがそろうと、空気中の水蒸気が冷たい面で水滴化するわけです。


2. 断熱リフォームで結露を防ぐ方法

① 窓断熱(内窓・高性能サッシ・複層ガラス化)

古いアルミサッシ/単板ガラスは結露しやすいため、断熱性能の高いサッシや複層・Low-Eガラスへの交換が効果的です。
内窓(既存窓の内側にもう一枚窓を設ける方法)でも、断熱性向上・結露抑制に効果があります。

② 壁・屋根の断熱強化

断熱材を壁内部に充填する方法、または外張り断熱で壁外面を覆う方法があります。静岡の気候では外張り断熱も選択肢に入れたいプランです。
屋根断熱においても、十分な通気層と換気口設置がないと、逆に屋根裏結露を引き起こす恐れがあります。

③ 気密性と断熱性のバランス

断熱材だけでなく、隙間を減らす気密施工が不可欠。隙間があると断熱性能は大きく落ち、結露リスクが高まります。
断熱リフォーム時には、設計段階で気密性能の確保を依頼業者と確認しましょう。


3. 換気・湿度コントロールで結露対策を補強

● 24時間換気システムの導入

室内空気を常に循環・排出することで、湿気の滞留を防ぎ、結露発生を抑制できます。特に断熱住宅には効果が高い制度です。

● 換気時の効率アップ

  • 2か所以上の窓を開けて風の流れをつくる
  • サーキュレーターや換気扇を併用して空気を動かす
  • 部屋干しを控える、観葉植物の位置を工夫するなど湿度発生源を減らすことも

● 調湿材・除湿器の活用

除湿器や調湿建材を補助的に使うことで、季節や気候変動に対処できます。


4. リフォームに際しての注意点・失敗しないために

  • 断熱・換気を同時設計しないと、片手落ちになりやすい
  • 隙間管理を徹底しないと性能低下・結露再発の恐れ
  • 設備と素材の仕様選定は住まい環境に合わせて最適なものを選ぶ
  • 施工実績・アフター保証の整った業者を選ぶべきです

まとめ

  • 結露は見た目だけでなく、住宅構造や健康に悪影響をもたらすリスクがある
  • 断熱リフォーム(窓・壁・屋根)と、適切な換気設計を組み合わせることで、根本的な結露抑制が可能
  • 気密・隙間施工を怠ると、効果が得られにくくなるため注意が必要

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賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」
住所:静岡市葵区瀬名川1‑27‑53
電話:054‑261‑2807(10時〜17時)
社長直通:090‑6587‑4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回予告

次回は 「暗い廊下を快適にする照明リフォームの工夫」 をテーマに、光と空間設計で居心地を高めるリフォームのポイントをご紹介します。お楽しみに!